Linux 用 EC2Rescue の操作
ここでは、このツールを使い始めるために実行できる一般的なタスクについて説明します。
Run EC2Rescue for Linux
次の例に示すように Linux 用 EC2Rescue を実行できます。
例: すべてのモジュールを実行します
すべてのモジュールを実行するには、Linux 用 EC2Rescue をオプションを指定せずに実行します。
./ec2rl run
一部のモジュールには、ルートアクセスが必要です。ルートユーザーではない場合は、以下のように sudo を使用してこれらのモジュールを実行します。
sudo ./ec2rl run
例: 特定のモジュールの実行
特定のモジュールのみ実行するには、--only-modules パラメータを使用します。
./ec2rl run --only-modules=
module_name
--arguments
たとえば、このコマンドは、dig モジュールを実行して、amazon.com
ドメインに対してクエリを実行します。
./ec2rl run --only-modules=dig --domain=amazon.com
例: 結果の表示
結果を /var/tmp/ec2rl
に表示できます。
cat /var/tmp/ec2rl/
logfile_location
例: dig モジュールのログファイルを表示する場合
cat /var/tmp/ec2rl/2017-05-11T15_39_21.893145/mod_out/run/dig.log
結果のアップロード
S3 バケットからの結果あるいはその共有を、AWS Support によりリクエストされている場合には、Linux 用 EC2Rescue CLI ツールを使用してそれらをアップロードします。Linux 用 EC2Rescue コマンドの出力によって、使用する必要があるコマンドが提供されます。
例: 結果を AWS Support にアップロードする
./ec2rl upload --upload-directory=/var/tmp/ec2rl/2017-05-11T15_39_21.893145 --support-url="
URLProvidedByAWSSupport
"
例: S3 バケットに結果をアップロードする
./ec2rl upload --upload-directory=/var/tmp/ec2rl/2017-05-11T15_39_21.893145 --presigned-url="
YourPresignedS3URL
"
Amazon S3 に署名付きの URL を生成するための詳細については、「署名付き URL を使用したオブジェクトのアップロード」を参照してください。
バックアップの作成
次のコマンドを使用して、インスタンス、1 つ以上のボリューム、または特定のデバイス ID のバックアップを作成します。
例: Amazon マシンイメージ (AMI) を使用してインスタンスをバックアップする
./ec2rl run --backup=ami
例: インスタンスに関連付けられるすべてのボリュームのバックアップを作成する
./ec2rl run --backup=allvolumes
例: 特定のボリュームをバックアップする
./ec2rl run --backup=
volumeID
ヘルプの表示
Linux 用 EC2Rescue には、詳細を説明したヘルプファイルと利用できる各コマンドの構文が含まれています。
例: 全般的なヘルプの表示
./ec2rl help
例: 利用できるモジュールを一覧表示する
./ec2rl list
例: 特定のモジュールのヘルプを表示する
./ec2rl help
module_name
たとえば、dig モジュールのヘルプファイルを表示するには、以下のコマンドを使用します。
./ec2rl help dig