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Amazon Elastic Compute Cloud
Linux インスタンス用ユーザーガイド

EC2-Classic の Linux インスタンスから VPC の Linux インスタンスへの移行

アカウントを作成した時期、および使用するリージョンによって、AWS アカウントで EC2-Classic と EC2-VPC の両方がサポートされる可能性があります。詳細について、およびアカウントでサポートされるプラットフォームを確認するには、「サポートされているプラットフォーム」を参照してください。VPC を使用するメリットについて、および EC2-Classic と EC2-VPC の違いについては、「Amazon EC2 と Amazon Virtual Private Cloud」を参照してください。

AWS アカウントでリソースを作成して使用します。拡張ネットワーキングや特定のインスタンスタイプなど、VPC でのみ使用できるリソースと機能もあります。いくつかのリソースは EC2-Classic と VPC の間で共有できますが、ほかのリソースは共有できません。詳細については「EC2-Classic と EC2-VPC との間でのリソースの共有とアクセス」を参照してください。

アカウントが EC2-Classic をサポートしている場合、EC2-Classic 用にリソースの設定を行った場合があります。 EC2-Classic から VPC へ移行する場合には、お使いの VPC でこれらのリソースを再作成する必要があります。

VPC への移行には 2 つの方法があります。 完全移行する、または時間をかけて少しずつ移行する方法が利用できます。 選択する方法は EC2-Classic アプリケーションのサイズと複雑さによって異なります。たとえば、静的なウェブサイトを 1 つまたは 2 つのインスタンスで実行しているアプリケーションの場合、短期間のダウンタイムを許容することができ、よって完全移行ができます。 プロセスを中断できない多層アプリケーションの場合は、ClassicLink を使用して増分移行を実行できます。これによって、アプリケーションが完全に VPC で実行されるようになるまで、機能のコンポーネントを 1 つずつ転送できます。

Windows インスタンスを移行する必要がある場合は、「EC2-Classic から VPC への Windows インスタンスの移行」 (Windows インスタンスの Amazon EC2 ユーザーガイド) を参照してください。

VPC への完全移行

以下のタスクを実行して、EC2-Classic から VPC へアプリケーションを完全移行します。

ステップ 1: VPC を作成する

VPC の使用を開始するには、アカウントに VPC があることを確認します。VPC は次のいずれかの方法で作成できます。

  • 新しい、EC2-VPC のみの AWS アカウントを使用します。EC2-VPC のみのアカウントは、各リージョンで用意されているデフォルトの VPC に搭載されています。起動するインスタンスは、他に指定がない限りデフォルトでこの VPC で起動されます。デフォルトの VPC の詳細については、「デフォルトの VPC とサブネット」を参照してください。独自の VPC を設定しない場合、または VPC の設定に特定の要件を必要としない場合は、このオプションを使用します。

  • 既存の AWS アカウントでは、Amazon VPC コンソールを開き、VPC ウィザードを使用して、新しい VPC を作成します。詳細については、「Amazon VPC のシナリオ」を参照してください。ウィザードで利用可能ないずれかの設定セットを使用して、既存の EC2-Classic アカウントで VPC をすぐに設定する場合は、このオプションを使用します。インスタンスを起動するたびにこの VPC を指定します。

  • 既存の AWS アカウントでは、Amazon VPC コンソールを開き、要件に応じて VPC のコンポーネントを設定します。詳細については、「VPC とサブネット」を参照してください。特定のサブネットの番号など、VPC に特定の要件がある場合は、このオプションを使用します。インスタンスを起動するたびにこの VPC を指定します。

ステップ 2: セキュリティグループを設定する

EC2-Classic と VPC で同じセキュリティグループを使用することはできません。ただし、VPC のインスタンスで EC2-Classic のインスタンスと同じセキュリティグループのルールを使用したい場合、Amazon EC2 コンソールを使用して既存の EC2-Classic のセキュリティグループのルールを新しい VPC のセキュリティグループにコピーすることができます。

重要

同じリージョンの同じ AWS アカウントの新しいセキュリティグループにのみセキュリティグループのルールをコピーできます。新しい AWS アカウントを作成した場合、この方法を使用して新しいアカウントに既存のセキュリティグループのルールをコピーすることはできません。新しいセキュリティグループを作成し、独自ルールを追加する必要があります。新しいセキュリティグループの作成方法については、「Linux インスタンスの Amazon EC2 セキュリティグループ」を参照してください。

セキュリティグループのルールを新しいセキュリティグループにコピーするには

  1. https://console.aws.amazon.com/ec2/) にある Amazon EC2 コンソールを開きます。

  2. ナビゲーションペインで、[Security Groups] を選択します。

  3. EC2-Classic インスタンスに関連付けられたセキュリティグループを選択し、[Actions] を選択して、[Copy to new] を選択します。

  4. [Create Security Group] ダイアログボックスで、新しいセキュリティグループの名前と説明を指定します。[VPC] リストから使用している VPC を選択します。

  5. [Inbound] タブには、EC2-Classic セキュリティグループのルールが自動入力されます。必要に応じてルールを変更できます。[Outbound] タブには、すべてのアウトバウンドトラフィックを許可するルールが自動的に作成されます。セキュリティグループのルールの変更方法については、「Linux インスタンスの Amazon EC2 セキュリティグループ」を参照してください。

    注記

    他のセキュリティグループを参照する EC2-Classic セキュリティグループのルールを定義した場合、VPC セキュリティグループでそのルールを使用することはできません。同じ VPC のセキュリティグループを参照するようにルールを変更します。

  6. [Create] を選択します。

ステップ 3: EC2-Classic インスタンスから AMI を作成する

AMI はインスタンスを起動するためのテンプレートです。既存の EC2-Classic インスタンスに基づいて独自の AMI を作成し、その AMI を使用して VPC でインスタンスを起動できます。

AMI の作成に使用する方法は、インスタンスのルートデバイスタイプと、インスタンスが実行されるオペレーティングシステムのプラットフォームによって異なります。インスタンスのルートデバイスタイプを確認するには、[Instances] ページに移動し、インスタンスを選択して、[Description ] タブの [Root device type] フィールドの情報を確認します。この値が ebs の場合、インスタンスは EBS-Backed です。この値が instance-storeの場合、インスタンスは、Instance Store-Backed です。また、describe-instances AWS CLI コマンドを使用してルートデバイスタイプを確認することもできます。

次の表は、インスタンスのルートデバイスタイプ、およびソフトウェアプラットフォームに基づいて AMI を作成するオプションを示します。

重要

インスタンスタイプには、PV と HVM 仮想化の両方をサポートするものもありますが、どちらか一方のみサポートするものもあります。AMI を使用して現在のインスタンスタイプと異なるインスタンスタイプを起動する場合、そのインスタンスタイプで AMI が提供する仮想化のタイプがサポートされていることを確認します。AMI で PV 仮想化がサポートされ、HVM 仮想化をサポートするインスタンスタイプを使用する場合、HVM ベースの AMI にソフトウェアを再インストールする必要がある場合があります。PV および HVM 仮想化に関する詳細については、「Linux AMI 仮想化タイプ」を参照してください。

インスタンスのルートデバイスタイプ アクション
EBS インスタンスから EBS-backed AMI を作成します。詳細については、「Amazon EBS-Backed Linux AMI の作成」を参照してください。
インスタンスストア AMI ツールを使用してインスタンスから instance store-backed AMI を作成します。詳細については、「Instance Store-Backed Linux AMI の作成」を参照してください。
インスタンスストア インスタンスデータを EBS ボリュームに転送し、ボリュームのスナップショットを作成して、スナップショットから AMI を作成します。詳細については、「Instance Store-Backed AMI を Amazon EBS-Backed AMI に変換する」を参照してください。

注記

この方法では、instance store-backed インスタンスが EBS-backed インスタンスに変換されます。

(オプション) Amazon EBS ボリュームにデータを保存する

Amazon EBS ボリュームを作成して、物理ハードドライブを使用するようにそのボリュームを使用してインスタンスのデータをバックアップおよび保存できます。Amazon EBS ボリュームは同アベイラビリティーゾーンのすべてのインスタンスにアタッチおよびデタッチできます。EC2-Classic のインスタンスからボリュームをデタッチして、同じアベイラビリティーゾーンの VPC で起動する新しいインスタンスにアタッチできます。

Amazon EBS ボリュームの詳細については、次のトピックを参照してください。

Amazon EBS ボリュームのデータをバックアップするには、定期的にボリュームのスナップショットを作成します。必要な場合は、スナップショットから Amazon EBS ボリュームを復元できます。Amazon EBS スナップショットの詳細については、次のトピックを参照してください。

ステップ 4: VPC でインスタンスを起動する

AMI を作成した後、VPC でインスタンスを起動できます。インスタンスは、既存の EC2-Classic インスタンスと同じデータと構成です。

既存のアカウントで作成した VPC、または新しい VPC のみの AWS アカウントで、インスタンスを起動できます。

既存の EC2-Classic アカウントを使用する

Amazon EC2 起動ウィザードを使用して、VPC でインスタンスを起動できます。

VPC でインスタンスを起動するには

  1. https://console.aws.amazon.com/ec2/) にある Amazon EC2 コンソールを開きます。

  2. ダッシュボードで、[Launch Instance] を選択します。

  3. [ Choose an Amazon Machine Image] ページで、[My AMIs] カテゴリを選択し、作成した AMI を選択します。

  4. [Choose an Instance Type] ページで、インスタンスのタイプを選択し、[Next: Configure Instance Details] を選択します。

  5. [Configure Instance Details] ページで、[Network] リストから VPC を選択します。[Subnet] リストから必要なサブネットを選択します。必要な他の詳細を設定し、[Configure Security Group] ページが表示されるまでウィザードの次のページに進みます。

  6. [Select an existing group] を選択し、前に作成したセキュリティグループを選択します。[Review and Launch] を選択します。

  7. インスタンスの詳細を確認し、[Launch] を選択して、キーペアを指定し、インスタンスを起動します。

ウィザードの各ステップで設定できるパラメータの詳細については、「インスタンスの作成」を参照してください。

新しい、VPC のみのアカウントを使用する

新しい AWS アカウントでインスタンスを起動するには、最初に新しいアカウントで作成した AMI を共有する必要があります。その後、Amazon EC2 起動ウィザードを使用して、デフォルトの VPC でインスタンスを起動できます。

新しい AWS アカウントと AMI を共有するには

  1. https://console.aws.amazon.com/ec2/) にある Amazon EC2 コンソールを開きます。

  2. AMI で作成したアカウントに切り替えます。

  3. ナビゲーションペインで [AMIs] を選択します。

  4. [Filter] リストで、[Owned by me] が選択されていることを確認し、AMI を選択します。

  5. [Permissions] タブで、[Edit] を選択します。新しい AWS アカウントのアカウント番号を入力し、[Add Permission] を選択して、[Save] を選択します。

インスタンスをデフォルトの VPC 内に起動するには

  1. https://console.aws.amazon.com/ec2/) にある Amazon EC2 コンソールを開きます。

  2. 新しい AWS アカウントに切り替えます。

  3. ナビゲーションペインで [AMIs] を選択します。

  4. [Filter] リストで [Private images] を選択します。EC2-Classic アカウントから共有した AMI を選択し、[Launch] を選択します。

  5. [Choose an Instance Type] ページで、インスタンスのタイプを選択し、[Next: Configure Instance Details] を選択します。

  6. [Configure Instance Details] ページの [Network] リストでデフォルトの VPC が選択されている必要があります。必要な他の詳細を設定し、[Configure Security Group] ページが表示されるまでウィザードの次のページに進みます。

  7. [Select an existing group] を選択し、前に作成したセキュリティグループを選択します。[Review and Launch] を選択します。

  8. インスタンスの詳細を確認し、[Launch] を選択して、キーペアを指定し、インスタンスを起動します。

ウィザードの各ステップで設定できるパラメータの詳細については、「インスタンスの作成」を参照してください。

例: シンプルなウェブのアプリケーションの移行

この例では、AWS を使用して、ガーデニングウェブサイトをホストします。ウェブサイトを管理するには、EC2-Classic で 3 個のインスタンスを実行します。インスタンス A と B はパブリックなウェブアプリケーションをホストし、インスタンス間でトラフィックの負荷を分散するために Elastic Load Balancer を使用します。インスタンス A と B に Elastic IP アドレスを割り当てると、これらのインスタンスの設定と管理に使用する静的 IP アドレスが割り当てられます。インスタンス C は、ウェブサイトの MySQL データベースを保持します。ドメイン名 www.garden.example.com を登録し、Amazon Route 53 を使用すると、ロードバランサーの DNS 名と関連付けられたエイリアスレコードが設定されたホストゾーンが作成されます。

 EC2-Classic のウェブアプリケーション

VPC への移行の最初の部分では、ニーズに適合する VPC アーキテクチャの種類を決定します。この場合、次のように決定しました: ウェブサーバーに 1 つのパブリックサブネット、データベースサーバーに 1 つのプライベートサブネット。ウェブサイトが成長したら、サブネットにウェブサーバーとデータベースサーバーを追加できます。デフォルトでは、プライベートサブネットのインスタンスはインターネットにアクセスできません。ただし、パブリックサブネットのネットワークアドレス変換 (NAT) デバイスを介してインターネットアクセスを有効にすることができます。インターネットから提供されるデータベースサーバーの定期的な更新やパッチをサポートするように、NAT デバイスを設定できます。EC2-VPC に Elastic IP アドレスを移行し、ウェブサーバー間のトラフィックの負荷を分散するため、パブリックサブネットで Elastic Load Balancer を作成します。

 VPC のウェブアプリケーション

VPC にウェブアプリケーションを移行するには、次の手順に従います。

  • VPC を作成する: この場合、Amazon VPC コンソールで VPC ウィザードを使用して、VPC と サブネットを作成できます。2 番目のウィザード設定では 1 つのプライベートサブネットと 1 つのパブリックサブネットを持つ VPC を作成し、自分のパブリックサブネットの NAT デバイスを起動して、設定します。 詳細については、「Amazon VPC ユーザーガイド」の「シナリオ 2: パブリックサブネットとプライベートサブネットを持つ VPC」を参照してください。

  • インスタンスから AMI を作成する: いずれかのウェブサーバーから AMI を作成し、データベースサーバーから 2 番目の AMI を作成します。詳細については、「ステップ 3: EC2-Classic インスタンスから AMI を作成する」を参照してください。

  • セキュリティグループを設定する: EC2-Classic 環境では、ウェブサーバー用に 1 つのセキュリティグループ、データベースサーバー用にもう 1 つのセキュリティグループを設定します。Amazon EC2 コンソールを使用して、VPC の新しいセキュリティグループに、各セキュリティグループのルールをコピーします。詳細については、「ステップ 2: セキュリティグループを設定する」を参照してください。

    ヒント

    最初に他のセキュリティグループから参照されるセキュリティグループを作成します。

  • 新しい VPC でインスタンスを起動する: パブリックサブネットで代替ウェブサーバーを起動し、プライベートサブネットで代替データベースサーバーを起動します。詳細については、「ステップ 4: VPC でインスタンスを起動する」を参照してください。

  • NAT デバイスを設定する: NAT インスタンスを使用している場合、プライベートサブネットからの HTTP および HTTPS トラフィックを許可するためのセキュリティグループを作成する必要があります。詳細については、「NAT インスタンス」を参照してください。NAT ゲートウェイを使用している場合は、プライベートサブネットからのトラフィックは自動的に許可されます。

  • データベースを設定する: EC2-Classic でデータベースサーバーから AMI を作成したとき、そのインスタンスに格納されているすべての設定情報は AMI にコピーされています。新しいデータベース サーバーに接続し、設定の詳細を更新する必要がある可能性があります。たとえば、EC2-Classic のウェブサーバーに完全な読み取り、書き込み、変更のアクセス許可を付与するようにデータベースを設定した場合、代わりに新しいウェブサーバーに同じアクセス許可を付与するように設定ファイルを更新する必要があります。

  • ウェブサーバーを設定する: ウェブサーバーは EC2-Classic のインスタンスと同じ設定にします。たとえば、EC2-Classic でデータベースを使用するようにウェブサーバーを構成した場合、新しいデータベースインスタンスをポイントするようにウェブサーバーの設定を更新します。

    注記

    起動時に別の方法で指定しない限り、デフォルト以外のサブネットで起動されたインスタンスにデフォルトでパブリック IP アドレスは割り当てられません。新しいデータベースサーバーにパブリック IP アドレスが割り当てられていない可能性があります。この場合、新しいデータベースサーバーのプライベート DNS 名を使用するようにウェブサーバーの設定ファイルを更新できます。同じ VPC のインスタンスはプライベート IP アドレスを使用して互いに通信できます。

  • Elastic IP アドレスを移行する: Elastic IP アドレスと EC2-Classic のウェブサーバーの関連付けを解除し、EC2-VPC に移行します。移行した後、VPC 内の新しいウェブサーバーに関連付けることができます。詳細については、「EC2-Classic から EC2-VPC への Elastic IP アドレスの移行」を参照してください。

  • 新しいロードバランサーを作成する: インスタンスへのトラフィックの負荷を分散するために引き続き Elastic Load Balancing を使用するには、VPC のロードバランサーのさまざまな設定方法を知っている必要があります。詳細については、「Amazon VPC の Elastic Load Balancing」を参照してください。

  • DNS レコードを更新する: パブリックサブネットのロードバランサーを設定した後、www.garden.example.com ドメインが新しいロードバランサーをポイントしていることを確認します。これを行うには、DNS レコードを更新して、Amazon Route 53 のエイリアスレコードを更新する必要があります。Amazon Route 53 の使用の詳細については、「Amazon Route 53 の使用を開始する」を参照してください。

  • EC2-Classic のリソースをシャットダウンする: ウェブアプリケーションが VPC アーキテクチャ内で動作していることを確認した後、EC2-Classic のリソースをシャットダウンして、これらに対する課金を停止することができます。EC2-Classic インスタンスを終了し、EC2-Classic Elastic IP アドレスを解放します。

ClassicLink 機能によって、VPC への増分移行の管理が容易になります。ClassicLink を使用すると、EC2-Classic インスタンスを同じリージョンのアカウント内の VPC にリンクできます。これにより、新しい VPC リソースは、プライベート IPv4 アドレスを使用して、EC2-Classic インスタンスと通信できます。次に、機能を 1 つずつ VPC に移行できます。このトピックでは、EC2-Classic から VPC への増分移行を管理するための基本的な手順を説明し、。

ClassicLink の詳細については、「ClassicLink」を参照してください。

ClassicLink を効果的に使用するには、最初に、VPC に移行する必要があるアプリケーションのコンポーネントを把握し、その機能を移行する順序を確認する必要があります。

たとえば、プレゼンテーションのウェブサーバー、バックエンドのデータベースサーバー、トランザクションの認証ロジックを利用するアプリケーションがあるとします。この場合、認証ロジックから移行プロセスを開始し、次にデータベースサーバー、最後にウェブサーバーの順に移行することを決定できます。

VPC の使用を開始するには、アカウントに VPC があることを確認します。VPC は次のいずれかの方法で作成できます。

  • 既存の AWS アカウントでは、Amazon VPC コンソールを開き、VPC ウィザードを使用して、新しい VPC を作成します。詳細については、「Amazon VPC のシナリオ」を参照してください。ウィザードで利用可能ないずれかの設定セットを使用して、既存の EC2-Classic アカウントで VPC をすぐに設定する場合は、このオプションを使用します。インスタンスを起動するたびにこの VPC を指定します。

  • 既存の AWS アカウントでは、Amazon VPC コンソールを開き、要件に応じて VPC のコンポーネントを設定します。詳細については、「VPC とサブネット」を参照してください。特定のサブネットの番号など、VPC に特定の要件がある場合は、このオプションを使用します。インスタンスを起動するたびにこの VPC を指定します。

VPC を作成した後、ClassicLink 用に VPC を有効にすることができます。ClassicLink の詳細については、「ClassicLink」を参照してください。

ClassicLink 用に VPC を有効にするには

  1. https://console.aws.amazon.com/vpc/にある Amazon VPC コンソールを開きます。

  2. 画面左枠のナビゲーションペインで、[Your VPCs] を選択します。

  3. VPC を選択し、[Actions] リストから [Enable ClassicLink] を選択します。

  4. 確認ダイアログボックスで、[Yes, Enable] を選択します。

AMI はインスタンスを起動するためのテンプレートです。既存の EC2-Classic インスタンスに基づいて独自の AMI を作成し、その AMI を使用して VPC でインスタンスを起動できます。

AMI の作成に使用する方法は、インスタンスのルートデバイスタイプと、インスタンスが実行されるオペレーティングシステムのプラットフォームによって異なります。インスタンスのルートデバイスタイプを確認するには、[Instances] ページに移動し、インスタンスを選択して、[Description ] タブの [Root device type] フィールドの情報を確認します。この値が ebs の場合、インスタンスは EBS-Backed です。この値が instance-storeの場合、インスタンスは、Instance Store-Backed です。また、describe-instances AWS CLI コマンドを使用してルートデバイスタイプを確認することもできます。

次の表は、インスタンスのルートデバイスタイプ、およびソフトウェアプラットフォームに基づいて AMI を作成するオプションを示します。

重要

インスタンスタイプには、PV と HVM 仮想化の両方をサポートするものもありますが、どちらか一方のみサポートするものもあります。AMI を使用して現在のインスタンスタイプと異なるインスタンスタイプを起動する場合、そのインスタンスタイプで AMI が提供する仮想化のタイプがサポートされていることを確認します。AMI で PV 仮想化がサポートされ、HVM 仮想化をサポートするインスタンスタイプを使用する場合、HVM ベースの AMI にソフトウェアを再インストールする必要がある場合があります。PV および HVM 仮想化に関する詳細については、「Linux AMI 仮想化タイプ」を参照してください。

インスタンスのルートデバイスタイプ アクション
EBS インスタンスから EBS-backed AMI を作成します。詳細については、「Amazon EBS-Backed Linux AMI の作成」を参照してください。
インスタンスストア AMI ツールを使用してインスタンスから instance store-backed AMI を作成します。詳細については、「Instance Store-Backed Linux AMI の作成」を参照してください。
インスタンスストア インスタンスデータを EBS ボリュームに転送し、ボリュームのスナップショットを作成して、スナップショットから AMI を作成します。詳細については、「Instance Store-Backed AMI を Amazon EBS-Backed AMI に変換する」を参照してください。

注記

この方法では、instance store-backed インスタンスが EBS-backed インスタンスに変換されます。

Amazon EBS ボリュームを作成して、物理ハードドライブを使用するようにそのボリュームを使用してインスタンスのデータをバックアップおよび保存できます。Amazon EBS ボリュームは同アベイラビリティーゾーンのすべてのインスタンスにアタッチおよびデタッチできます。EC2-Classic のインスタンスからボリュームをデタッチして、同じアベイラビリティーゾーンの VPC で起動する新しいインスタンスにアタッチできます。

Amazon EBS ボリュームの詳細については、次のトピックを参照してください。

Amazon EBS ボリュームのデータをバックアップするには、定期的にボリュームのスナップショットを作成します。必要な場合は、スナップショットから Amazon EBS ボリュームを復元できます。Amazon EBS スナップショットの詳細については、次のトピックを参照してください。

移行プロセスの次のステップでは、機能の転送を開始できるように VPC でインスタンスを起動します。前のステップで作成した AMI を使用して、VPC 内でインスタンスを起動できます。このインスタンスでは、既存の EC2-Classic インスタンスと同じデータおよび設定が使用されます。

カスタム AMI を使用して VPC でインスタンスを起動するには

  1. https://console.aws.amazon.com/ec2/) にある Amazon EC2 コンソールを開きます。

  2. ダッシュボードで、[Launch Instance] を選択します。

  3. [ Choose an Amazon Machine Image] ページで、[My AMIs] カテゴリを選択し、作成した AMI を選択します。

  4. [Choose an Instance Type] ページで、インスタンスのタイプを選択し、[Next: Configure Instance Details] を選択します。

  5. [Configure Instance Details] ページで、[Network] リストから VPC を選択します。[Subnet] リストから必要なサブネットを選択します。必要な他の詳細を設定し、[Configure Security Group] ページが表示されるまでウィザードの次のページに進みます。

  6. [Select an existing group] を選択し、前に作成したセキュリティグループを選択します。[Review and Launch] を選択します。

  7. インスタンスの詳細を確認し、[Launch] を選択して、キーペアを指定し、インスタンスを起動します。

ウィザードの各ステップで設定できるパラメータの詳細については、「インスタンスの作成」を参照してください。

インスタンスを起動し、running 状態になったら、必要に応じて、インスタンスに接続してインスタンスを設定できます。

インスタンスを設定し、アプリケーションの機能を VPC で利用できるようにした後、ClassicLink を使用して、新しい VPC のインスタンスと EC2-Classic インスタンスの間のプライベート IP 通信を有効にすることができます。

インスタンスを VPC にリンクするには

  1. https://console.aws.amazon.com/ec2/) にある Amazon EC2 コンソールを開きます。

  2. ナビゲーションペインで、[Instances] を選択します。

  3. EC2-Classic インスタンスを選択し、[Actions]、[ClassicLink]、[Link to VPC] の順に選択します。

    注記

    インスタンスが running 状態であることを確認します。

  4. ダイアログボックスで、ClassicLink が有効な VPC を選択します (ClassicLink が有効になっている VPC のみが表示されます)。

  5. インスタンスに関連付ける VPC セキュリティグループを 1 つ以上選択します。終了したら [Link to VPC] を選択します。

アプリケーションのサイズや移行する必要がある機能に応じて、アプリケーションのすべてのコンポーネントを EC2-Classic から VPC に移動するまで、ステップ 4 ~ 6 を繰り返します。

EC2-Classic インスタンスと VPC インスタンスの間で内部コミュニケーションを有効にした後、アプリケーションが EC2-Classic プラットフォーム内のサービスではなく、VPC 内の移行されたサービスを使用するように、アプリケーションを更新する必要があります。そのための詳細な手順は、アプリケーションの設計によって異なります。通常、この作業では、EC2-Classic インスタンスではなく VPC インスタンスの IP アドレスを指すように送信先 IP アドレスを更新します。EC2-Classic プラットフォームで現在使用している Elastic IP アドレスを EC2-VPC プラットフォームに移行できます。詳細については、「EC2-Classic から EC2-VPC への Elastic IP アドレスの移行」を参照してください。

このステップを完了し、アプリケーションが VPC から機能していることをテストしたら、EC2-Classic インスタンスを終了し、VPC の ClassicLink を無効にすることができます。また、不要になった EC2-Classic リソースをクリーンアップして、リソースの料金が発生することを回避できます。たとえば、Elastic IP アドレスを解放し、EC2-Classic インスタンスに関連付けられていたボリュームを削除できます。