Amazon Elastic Graphics - Amazon Elastic Compute Cloud

Amazon Elastic Graphics

重要

Amazon Elastic Graphics は 2024 年 1 月 8 日に販売終了となりました。グラフィックスアクセラレーションが必要なワークロードの場合は、Amazon EC2 G4ad、G4dn、または G5 インスタンスを使用することをお勧めします。

Amazon Elastic Graphics は、Windows インスタンスに対して、柔軟で低コスト、高性能なグラフィックアクセラレーションを提供します。Elastic Graphics アクセラレーターには複数のサイズが用意され、GPU グラフィックスインスタンスタイプ (G3 など) への低コストな選択肢です。アプリケーションのコンピューティング、メモリ、およびストレージのニーズを満たすインスタンスタイプを柔軟に選択できます。次に、ワークロードのグラフィックス要件を満たすインスタンスのアクセラレーターを選択します。

Elastic Graphics はグラフィックを高速化するために少量または断続的なグラフィックスアクセラレーションを必要とし、OpenGL グラフィックサポートを使用するアプリケーションに適しています。完全で直接アタッチされた GPU へのアクセスを必要とし、DirectX、CUDA または Open Computing Language (OpenCL) パラレルコンピューティングフレームワークを使用する場合には、高速化されたコンピューティングインスタンスタイプのインスタンスを代わりに使用してください。

Elastic Graphics の基本

Elastic Graphics を使用するには、Windows インスタンスを起動し、起動時にインスタンスのアクセラレータータイプを指定します。AWS は利用可能な Elastic Graphics キャパシティー を見つけ、インスタンスと Elastic Graphics アクセラレーター間のネットワーク接続を確立します。

注記

ベアメタル インスタンスはサポートされていません。

Elastic Graphics アクセラレータは、us-east-1us-east-2us-west-2ap-northeast-1ap-southeast-1ap-southeast-2eu-central-1、および eu-west-1の各 AWS リージョンで使用できます。

次のインスタンスタイプは、Elastic Graphics アクセラレーターをサポートします。

  • 汎用: M3、M4、M5、M5d、M5dn、M5n、T2、T3

    注記

    t2.medium 以上、および t3.medium 以上のサイズのみがサポートされています。

  • コンピューティング最適化: C3、C4、C5、C5a、C5ad、C5d、C5n

  • メモリ最適化: R3、R4、R5、R5d、R5dn、R5n、X1、X1e、z1d

  • ストレージ最適化: D2、D3、D3en、H1、I3、I3en

  • 高速コンピューティング: P2、P3、P3dn

次の Elastic Graphics アクセラレーターを使用できます。いずれの Elastic Graphics アクセラレーターでもサポートされているインスタンスタイプのすべてにアタッチできます。

Elastic Graphics アクセラレーター グラフィックスメモリ (GB)
eg1.medium 1
eg1.large 2
eg1.xlarge 4
eg1.2xlarge 8

Elastic Graphics アクセラレーター はインスタンスのハードウェアの一部を形成するものではありません。代わりに、Elastic Graphics ネットワークインターフェイスと呼ばれるネットワークインターフェイスを通してネットワークにアタッチします。グラフィックスアクセラレーションでインスタンスを起動もしくは再開すると、Elastic Graphics ネットワークインターフェイスが VPC 内に作成されます。

Elastic Graphics ネットワークインターフェイスはインスタンスと同じサブネットと VPC に作成され、このサブネットからプライベート IPv4 アドレスが割り当てられます。Amazon EC2 インスタンスにアタッチされているアクセラレーターは、インスタンスと同じアベイラビリティーゾーン内の利用可能なアクセラレーターのプールから割り当てられます。


                インスタンスにアタッチされた Elastic Graphics アクセラレーター

Elastic Graphics アクセラレーター は OpenGL 4.3 API 以前の API スタンダードをサポートし、バッチアプリケーションや 3D グラフィックアクセラレーションに使用できます。インスタンスの Amazon に最適化された OpenGL ライブラリは、アタッチされたアクセラレーターを検出します。OpenGL API コールをインスタンスからアクセラレーターに指示し、アクセラレーターはリクエストを処理して結果を返します。インスタンスとアクセラレーター間のトラフィックはインスタンスのネットワークトラフィックと同じ帯域幅を使用するため、適切なネットワーク帯域幅を利用可能にしておくことが推奨されます。OpenGL コンプライアンスとバージョンについての質問は、ソフトウェア販売元にお問い合わせください。

デフォルトでは、VPC のデフォルトのセキュリティグループが Elastic Graphics ネットワークインターフェイスに関連付けられています。Elastic Graphics のネットワークトラフィックは TCP プロトコルとポート 2007 を使用します。インスタンスのセキュリティグループが上記を許可していることを確認してください。詳細については、「セキュリティグループの設定」を参照してください。

Elastic Graphics の料金表

アクセラレーターが running 状態にあるとき、Ok 状態にあるインスタンスにアタッチされた Elastic Graphics アクセラレーターに対して 1 秒ごとに課金されます。pendingstoppingstoppedshutting-downterminated 状態にあるインスタンスにアタッチされたアクセラレーターに対しては、課金されません。UnknownImpaired 状態にあるアクセラレーターに対しても、課金はされません。

アクセラレーターの料金は、オンデマンド価格でのみ利用できます。アクセラレーターをリザーブドインスタンスまたはスポットインスタンスにアタッチすることはできますが、アクセラレーターのオンデマンド料金が適用されます。

詳細については、「Amazon Elastic Graphics の料金表」を参照してください。

Elastic Graphics の制限事項

Elastic Graphics アクセラレーターの使用を開始する前に、次の制限について注意してください。

  • アクセラレーターをアタッチできるのは、Windows インスタンスと Microsoft Windows Server 2012 R2 以降のみです。Linux インスタンスは現在サポートされません。

  • 一度に 1 つのアクセラレーターをインスタンスにアタッチできます。

  • アクセラレーターは、インスタンスの起動時にのみアタッチできます。アクセラレーターを既存のインスタンスにアタッチすることはできません。

  • アクセラレーターがアタッチされたインスタンスを休止状態にすることはできません。

  • インスタンス間でアクセラレーターを共有することはできません。

  • 1 つのインスタンスからアクセラレーターをデタッチしたり、別のインスタンスに移動することはできません。アクセラレーターが必要でなくなった場合には、インスタンスを終了します。アクセラレータータイプを変更する場合には、インスタンスで AMI を作成し、インスタンスを終了してから、別のアクセラレーター仕様で新しいインスタンスを起動します。

  • OpenGL API でサポートされているバージョンは、4.3 以前のみです。DirectX、CUDA および OpenCL はサポートされていません。

  • Elastic Graphics アクセラレーター は、インスタンスのデバイスマネージャーでの表示またアクセスができません。

  • アクセラレーターのキャパシティーを予約したり、スケジュールすることはできません。