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Amazon Relational Database Service
ユーザーガイド (API Version 2014-10-31)

Oracle の Oracle Repository Creation Utility の Amazon RDS での使用

Amazon RDS を使用すると、Fusion Middleware コンポーネントをサポートするスキーマを保持する Oracle DB インスタンスをホストできます。Fusion Middleware コンポーネントを使用する前に、データベースでそれらのコンポーネント用のスキーマを作成してデータを入力する必要があります。スキーマの作成とデータ入力は、Oracle Repository Creation Utility (RCU) を使用して行います。

どの Fusion Middleware コンポーネントのスキーマでも Amazon RDS DB インスタンスに保存できます。正しくインストールされることが検証されたスキーマのリストを以下に示します。

  • Analytics (ACTIVITIES)

  • Audit Services (IAU)

  • Audit Services Append (IAU_APPEND)

  • Audit Services Viewer (IAU_VIEWER)

  • Discussions (DISCUSSIONS)

  • Metadata Services (MDS)

  • Oracle Business Intelligence (BIPLATFORM)

  • Oracle Platform Security Services (OPSS)

  • Portal and Services (WEBCENTER)

  • Portlet Producers (PORTLET)

  • Service Table (STB)

  • SOA Infrastructure (SOAINFRA)

  • User Messaging Service (UCSUMS)

  • WebLogic Services (WLS)

ライセンスとバージョン

Amazon RDS では、Oracle Repository Creation Utility (RCU) バージョン 12c のみサポートされています。RCU は以下の構成で使用できます。

  • Oracle データベース 12.1.0.2.v4 以降を使用する RCU 12c

  • Oracle データベース 12.1.0.1.v5 以降を使用する RCU 12c

  • Oracle データベース 11.2.0.4.v8 以降を使用する RCU 12c

RCU を使用するには、Oracle Fusion Middleware のライセンスが必要です。リポジトリをホストする Oracle データベースの Oracle ライセンスガイドラインにも従う必要があります。詳細については、Oracle のドキュメントの『Oracle Fusion Middleware Licensing Information User Manual』を参照してください。

Fusion MiddleWare では、Oracle Database Enterprise Edition および Standard Edition (SE、SE One、または SE Two) 上のリポジトリがサポートされています。Oracle では、オンラインインデックスの再構築を必要とするパーティション化とインストールが必要な本稼働インストールには、Enterprise Edition を推奨しています。

Oracle DB インスタンスを作成する前に、デプロイするコンポーネントをサポートするために必要な Oracle データベースバージョンを確認します。認定マトリックスを使用して、デプロイする Fusion Middleware コンポーネントおよびバージョンの要件を確認できます。詳細については、Oracle のドキュメントの「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」を参照してください。

Amazon RDS では、必要に応じて Oracle データベースバージョンのアップグレードがサポートされます。詳細については、「データベースエンジンバージョンのアップグレード」を参照してください。

開始する前に

開始する前に、Amazon VPC が必要です。Amazon RDS DB インスタンスは、Fusion Middleware コンポーネントでのみ使用できればよく、パブリックインターネットは必要ないため、Amazon RDS DB インスタンスはより優れたセキュリティを提供するプライベートサブネットでホストされます。Oracle DB インスタンスで使用する Amazon VPC を作成する方法については、「Oracle データベースで使用する Amazon VPC の作成」を参照してください。

開始する前に、Oracle DB インスタンスも必要です。Fusion Middleware メタデータで使用する Oracle DB インスタンスを作成する方法については、「Oracle DB インスタンスの作成」を参照してください。

ベストプラクティス

このシナリオで DB インスタンスを使用する場合の推奨事項を以下に示します。

  • マルチ AZ は、本稼働ワークロードに使用することをお勧めします。複数のアベイラビリティーゾーンの使用の詳細については、「リージョンとアベイラビリティーゾーン」を参照してください。

  • セキュリティを高めるため、Oracle では、Transparent Data Encryption (TDE) を使用して保管時のデータを暗号化することを推奨しています。高度なセキュリティオプションを含む Enterprise Edition のライセンスをお持ちの場合、TDE オプションを使用して保管時の暗号化を有効にできます。詳細については、「Oracle Transparent Data Encryption」を参照してください。

    Amazon RDS では、すべてのデータベースエディション用の保管時の暗号化オプションも用意しています。詳細については、「Amazon RDS リソースの暗号化」を参照してください。

  • アプリケーションサーバーと Amazon RDS DB インスタンスの間の通信が許可されるように、VPC セキュリティグループを設定します。Fusion Middleware コンポーネントをホストするアプリケーションサーバーは、Amazon EC2 またはオンプレミスにすることができます。

Oracle Repository Creation Utility の使用

Oracle Repository Creation Utility (RCU) を使用して、Fusion Middleware コンポーネントをサポートするためのスキーマを作成し、データを入力します。

コマンドラインを使用した 1 ステップでの RCU の実行

データを入力する前にスキーマを編集する必要がない場合は、単一ステップで RCU を実行できます。それ以外の場合、複数ステップでの RCU の実行について次のセクションを参照してください。

コマンドラインパラメーター -silent を使用して、RCU をサイレントモードで実行できます。サイレントモードで RCU を実行すると、パスワードを含むテキストファイルを作成することで、コマンドラインにパスワードを入力する必要がなくなります。1 行目に dbUser のパスワードを含み、それ以降の行に各コンポーネントのパスワードを含むテキストファイルを作成します。RCU コマンドの最後のパラメーターとして、パスワードファイルの名前を指定します。

次の例では、SOA Infrastructure コンポーネント (およびその依存関係) のスキーマを単一ステップで作成し、データを入力します。

Linux、OS X、Unix の場合:

Copy
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/12.2.1.0/fmw export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.8.0_65 ${ORACLE_HOME}/oracle_common/bin/rcu \ -silent \ -createRepository \ -connectString ${dbhost}:${dbport}:${dbname} \ -dbUser ${dbuser} \ -dbRole Normal \ -honorOMF \ -schemaPrefix ${SCHEMA_PREFIX} \ -component MDS \ -component STB \ -component OPSS \ -component IAU \ -component IAU_APPEND \ -component IAU_VIEWER \ -component UCSUMS \ -component WLS \ -component SOAINFRA \ -f < /tmp/passwordfile.txt

詳細については、Oracle のドキュメントの「Running Repository Creation Utility from the Command Line」を参照してください。

コマンドラインを使用した複数ステップでの RCU の実行

スキーマスクリプトを手動で編集する必要がある場合は、複数ステップで RCU を実行できます。

  1. -generateScript コマンドラインパラメーターを使用して [Prepare Scripts for System Load] モードで RCU を実行し、スキーマのスクリプトを作成します。

  2. 生成されたスクリプト script_systemLoad.sql を手動で編集して実行します。

  3. -dataLoad コマンドラインパラメーターを使用して [Perform Product Load] モードでもう一度 RCU を実行し、スキーマにデータを入力します。

  4. 生成されたクリーンアップスクリプト script_postDataLoad.sql を実行します。

コマンドラインパラメーター -silent を使用して、RCU をサイレントモードで実行できます。サイレントモードで RCU を実行すると、パスワードを含むテキストファイルを作成することで、コマンドラインにパスワードを入力する必要がなくなります。1 行目に dbUser のパスワードを含み、それ以降の行に各コンポーネントのパスワードを含むテキストファイルを作成します。RCU コマンドの最後のパラメーターとして、パスワードファイルの名前を指定します。

次の例では、SOA Infrastructure コンポーネント (およびその依存関係) のスキーマスクリプトを作成します。

Linux、OS X、Unix の場合:

Copy
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/12.2.1.0/fmw export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.8.0_65 ${ORACLE_HOME}/oracle_common/bin/rcu \ -silent \ -generateScript \ -connectString ${dbhost}:${dbport}:${dbname} \ -dbUser ${dbuser} \ -dbRole Normal \ -honorOMF \ [-encryptTablespace true] \ -schemaPrefix ${SCHEMA_PREFIX} \ -component MDS \ -component STB \ -component OPSS \ -component IAU \ -component IAU_APPEND \ -component IAU_VIEWER \ -component UCSUMS \ -component WLS \ -component SOAINFRA \ -scriptLocation /tmp/rcuscripts \ -f < /tmp/passwordfile.txt

ここでは、生成されたスクリプトを編集し、Oracle DB インスタンスに接続してスクリプトを実行できます。生成されたスクリプトの名前は script_systemLoad.sql です。Oracle DB インスタンスへの接続の詳細については、「Oracle データベースエンジンを実行している DB インスタンスへの接続」を参照してください。

次の例では、SOA Infrastructure コンポーネント (およびその依存関係) のスキーマにデータを入力します。

Linux、OS X、Unix の場合:

Copy
export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.8.0_65 ${ORACLE_HOME}/oracle_common/bin/rcu \ -silent \ -dataLoad \ -connectString ${dbhost}:${dbport}:${dbname} \ -dbUser ${dbuser} \ -dbRole Normal \ -honorOMF \ -schemaPrefix ${SCHEMA_PREFIX} \ -component MDS \ -component STB \ -component OPSS \ -component IAU \ -component IAU_APPEND \ -component IAU_VIEWER \ -component UCSUMS \ -component WLS \ -component SOAINFRA \ -f < /tmp/passwordfile.txt

終了するには、Oracle DB インスタンスに接続し、クリーンアップスクリプトを実行します。スクリプトの名前は script_postDataLoad.sql です。

詳細については、Oracle のドキュメントの「Running Repository Creation Utility from the Command Line」を参照してください。

インタラクティブモードでの RCU の実行

RCU グラフィカルユーザーインターフェイスを使用するには、インタラクティブモードで RCU を実行できます。インタラクティブモードで RCU を実行するには、-interactive パラメーターを追加し、-silent パラメーターを省略します。詳細については、Oracle のドキュメントの「Understanding Repository Creation Utility Screens」を参照してください。

次の例では、RCU をインタラクティブモードで起動し、接続情報を事前入力します。

Linux、OS X、Unix の場合:

Copy
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/12.2.1.0/fmw export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.8.0_65 ${ORACLE_HOME}/oracle_common/bin/rcu \ -interactive \ -createRepository \ -connectString ${dbhost}:${dbport}:${dbname} \ -dbUser ${dbuser} \ -dbRole Normal

既知の問題

RCU を使用する際のいくつかの既知の問題とトラブルシューティングの解決策を以下に示します。

  • Oracle Managed Files (OMF) — Amazon RDS は、OMF データファイルを使用してストレージ管理を簡素化します。サイズや拡張管理などのテーブルスペース属性をカスタマイズできます。ただし、RCU の実行時にデータファイル名を指定すると、テーブルスペースコードが ORA-20900 で失敗します。RCU には、以下の方法で OMF を使用できます。

  • SYSDBA — Amazon RDS はマネージ型サービスであるため、Oracle DB インスタンスへのフル SYSDBA アクセス権はありません。ただし、RCU 12c では低い権限のユーザーがサポートされます。ほとんどの場合、リポジトリを作成するにはマスターユーザー権限で十分です。場合によっては、SYS オブジェクト権限を付与しようとすると RCU が ORA-01031 で失敗することがあります。RDSADMIN_UTIL.GRANT_SYS_OBJECT() ストアドプロシージャを再試行して実行することができます。または、AWS サポート にお問い合わせください。

  • Enterprise Scheduler Service の中断 — RCU を使用して Enterprise Scheduler Service リポジトリを中断すると、RCU が Error: Component drop check failed で失敗することがあります。

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