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Amazon Relational Database Service
ユーザーガイド (API Version 2014-10-31)

Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) とは

Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)は、クラウドでリレーショナルデータベースを簡単にセットアップし、運用し、拡張することのできるウェブサービスです。業界標準のリレーショナルデータベース向けに、費用対効果に優れた拡張機能を備え、一般的なデータベース管理タスクを管理します。

管理されたリレーショナルデータベースサービスが必要な理由Amazon RDS がリレーショナルデータベースの複雑な管理タスクや、単調な管理タスクの多くを引き受けるからです。

  • サーバーを購入するときは、CPU、メモリ、ストレージ、IOPS をすべて一緒にまとめて入手します。Amazon RDS では、これらは分割されており、別々にスケーリングすることができます。このため、たとえばより多くの CPU、より少ない IOPS、またはより多くのストレージが必要な場合、簡単に割り当てることができます。

  • Amazon RDS では、バックアップ、ソフトウェアパッチ、自動的な障害検出、および復旧を管理します。

  • マネージド型サービスの操作性を実現するために、Amazon RDS では DB インスタンスへのシェルアクセスはできません。また、上位の権限を必要とする特定のシステムプロシージャやシステムテーブルへのアクセスが制限されます。

  • 必要なときに自動バックアップを実行することができます。または、独自のバックアップスナップショットを作成できます。これらのバックアップをデータベースの復元に使用して、Amazon RDS の復旧プロセスを確実かつ効率的に実行できます。

  • プライマリインスタンスと同期しているセカンダリインスタンスがあると、問題が発生したときにセカンダリインスタンスにフェイルオーバーできるので、高可用性を実現できます。また、MySQL、MariaDB、または PostgreSQL のリードレプリカを使用して、読み込みのスケーリングを拡張できます。

  • MySQL、MariaDB、PostgreSQL、Oracle、Microsoft SQL Server などの使い慣れたデータベース製品のほか、MySQL と互換性のある新しい Amazon Aurora DB エンジンを使用できます (詳細は「Amazon RDS での Aurora」を参照)。

  • データベースパッケージのセキュリティに加え、AWS IAM を使用してユーザーとアクセス許可を定義すると、RDS データベースにアクセスできるユーザーを制御するのに役立ちます。また、Virtual Private Cloud に配置すると、データベースを保護することもできます。

詳細を確認するには:

  • RDS は初めてでも、他の Amazon Web Services に慣れている場合は、「Amazon RDS コンポーネント」の入門から開始します。このセクションでは、Amazon RDS の主なコンポーネントと、ローカルネットワークで現在使用しているコンポーネントにマッピングする方法について説明します。

  • すべての AWS 製品の概要については、「クラウドコンピューティングとは」を参照してください。

  • Amazon Web Services では、数多くのデータベースサービスを提供しています。ご利用の環境に最適なサービスについてのガイダンスは、「AWS でのデータベースの実行」を参照してください。

Amazon RDS コンポーネント

DB インスタンス

Amazon RDS の基本的な構成要素は DB インスタンス です。DB インスタンスはクラウド内の独立したデータベース環境です。DB インスタンスは、ユーザーが作成した複数のデータベースを含むことができ、スタンドアロンデータベースインスタンスで使用するときと同じツールおよびアプリケーションを使用してアクセスできます。AWS Command Line Interface、Amazon RDS API、または AWS マネジメントコンソール を使用して、DB インスタンスを作成および変更することができます。

各 DB インスタンスでは、DB エンジンが実行されます。Amazon RDS で現在サポートされる DB エンジンは、MySQL、MariaDB、PostgreSQL、Oracle、および Microsoft SQL Server です。各 DB エンジンには、独自のサポートされている機能があり、DB エンジンの各バージョンに固有の機能が含まれている可能性があります。さらに、各 DB エンジンは、DB パラメータグループに一連のパラメーターを保有し、これにより管理するデータベースの動作を制御します。

DB インスタンスの計算とメモリの容量は、DB インスタンスクラスによって決まります。お客様のニーズに最も合う DB インスタンスを選択できます。ニーズが時間の経過と共に変化する場合は、DB インスタンスを変更できます。DB インスタンスクラスの詳細については、「DB インスタンスクラス」を参照してください。DB インスタンスクラスの料金については、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) 製品ページの料金セクションを参照してください。

各 DB インスタンスでは、5 GB ~ 6 TB の関連付けられたストレージ容量を選択できます。各 DB インスタンスクラスでは、作成元の DB インスタンスの最小ストレージ要件と最大ストレージ要件を保持しています。データベースが拡張できる余裕があり、DB エンジンの機能がコンテンツの書き込みまたはエントリの記録のために拡張できるように、十分なストレージを確保することが重要です。

DB インスタンスストレージには、マグネティック、汎用 (SSD)、Provisioned IOPS (SSD) の 3 タイプがあります。この 2 つはパフォーマンス特性と料金が異なるため、データベースのニーズに応じてストレージのパフォーマンスとコストを調整できます。ボリュームタイプの詳細については、トピック「Amazon EBS ボリュームの種類」を参照してください。

Amazon Virtual Private Cloud (VPC) サービスを使用して仮想プライベートクラウド上の DB インスタンスを実行できます。仮想プライベートクラウドを使用すると、仮想ネットワーク環境を管理できます。独自の IP アドレスの範囲を選択し、サブネットを作成して、ルーティングおよびアクセスコントロールリストを設定できます。Amazon RDS の基本機能は、VPC で実行していても、いなくても同じです。Amazon RDS は、バックアップ、ソフトウェアパッチ、自動的な障害検出、および復旧を管理します。VPC で DB インスタンスを実行するために、追加料金はかかりません。VPC および RDS については、「Amazon Virtual Private Cloud (VPCs) と Amazon RDS」を参照してください。

リージョンとアベイラビリティーゾーン

Amazon クラウドコンピューティングリソースは、世界各地 (たとえば、北米、ヨーロッパ、アジア) の高可用性のデータセンター施設に収容されています。各データセンターの場所は、リージョンと呼ばれます。

各リージョンは、アベイラビリティーゾーンまたは AZ と呼ばれる複数の区切られた場所で構成されています。各アベイラビリティーゾーンは、他のアベイラビリティーゾーンにおける障害の影響は受けず、同じリージョン内の他のアベイラビリティゾーンには、低コスト、低レイテンシーでネットワーク接続できるように設計されています。個別のアベイラビリティーゾーンでインスタンスを起動することにより、1 つの場所で発生した障害からアプリケーションを保護できます。リージョンとアベイラビリティゾーンのリストは、「リージョンとアベイラビリティーゾーン」を参照してください。

オプションで、マルチ AZ 配置と呼ばれる複数のアベイラビリティゾーンの DB インスタンスを実行できます。このオプションを選択すると、Amazon は異なるアベイラビリティゾーンの DB インスタンスの同期スタンバイレプリカを自動的にプロビジョニングして維持します。プライマリ DB インスタンスは複数のアベイラビリティゾーンにまたがって、スタンバイレプリカに同期してレプリケートされます。これにより、データの冗長性、フェイルオーバーサポートを提供し、I/O のフリーズを防ぎ、システムバックアップの間のレイテンシーの急上昇を最小限に抑えることができます。

セキュリティグループ

セキュリティグループは、DB インスタンスへのアクセスを制御します。制御するには、アクセスを許可する IP アドレスの範囲または Amazon EC2 インスタンスを指定します。

Amazon RDS は、DB セキュリティグループ、VPC セキュリティグループ、EC2 セキュリティグループを使用します。簡潔に言うと、DB セキュリティグループは VPC の外にある DB インスタンスへのアクセスを制御、VPC セキュリティグループは VPC 内の DB インスタンスへのアクセスを制御し、Amazon EC2 セキュリティグループは EC2 インスタンスへのアクセスを制御するほか、DB インスタンスで使用できます。セキュリティグループの詳細については、Amazon RDS セキュリティグループ を参照してください。

DB パラメータグループ

DB パラメータグループを使用して、DB エンジンの設定を管理します。DB パラメータグループには同じインスタンスタイプの 1 つ以上の DB インスタンスに適用可能なエンジン設定値が含まれます。DB インスタンスの作成時に DB パラメータグループを指定しない場合、Amazon RDS によりデフォルトの DB パラメータグループが適用されます。デフォルトのグループには、DB インスタンス固有のデータベースエンジンおよびインスタンスクラスの初期設定が含まれています。

DB オプショングループ

一部の DB エンジンにはデータベースの管理を簡単にし、データを最大限活用するツールが装備されています。Amazon RDS では、オプショングループを通してそのようなツールを使用することができます。使用可能なオプションの例としては、Oracle Application Express (APEX)、SQL Server Transparent Data Encryption、MySQL memcached サポートがあります。オプショングループの詳細については、「オプショングループを使用する」を参照してください。

利用可能な RDS インターフェイス

Amazon RDS を操作する方法は複数あります。

Amazon RDS コンソール

Amazon RDS コンソールは、シンプルなウェブベースのユーザーインターフェイスです。実行する必要があるほとんどすべてのタスクは RDS コンソールから実行でき、プログラミングを行う必要はありません。Amazon RDS コンソールにアクセスするには、AWS マネジメントコンソール にサインインして Amazon RDS コンソール (https://console.aws.amazon.com/rds/) を開きます。

コマンドラインインターフェイス

Amazon AWS は、Amazon RDS API で利用可能なほとんどの機能にアクセスできるコマンドラインインターフェースを提供します。詳細については、「AWS Command Line Interface のドキュメント」および「Amazon RDS 用 AWS Command Line Interface リファレンス」を参照してください。

プログラム用インターフェイス

次の表は、Amazon RDS にプログラムを使ってアクセスするときに使用できるリソースの一覧です。

リソース 説明

AWS SDK

AWS SDK には、サンプルコード、ライブラリ、ツール、ドキュメント、テンプレートが収録されています。 AWS SDK をダウンロードするには、AWS Software Development Kit (SDK) のページにアクセスしてください。

ライブラリ

AWS では、Amazon Relational Database Service の SOAP and Query APIs の代わりに言語固有の API を使用してアプリケーションを構築するソフトウェア開発者向けに、ライブラリ、サンプルコード、チュートリアルなどのリソースを提供しています。このライブラリには、(Amazon Relational Database Service の SOAP and Query APIs には含まれない)リクエストの認証、リクエストの再試行、エラー処理などの基本的な機能があるため、簡単に使い始めることができます。次の言語のライブラリとリソースがあります。

すべての言語のライブラリとサンプルコードについては、「サンプルコードとライブラリ」を参照してください。

Amazon RDS API

Amazon RDS API に直接コーディングすることもできます。詳細については、「Amazon RDS アプリケーションプログラミングインターフェイス (API)」、および Amazon Relational Database Service API Reference を参照してください。

Amazon RDS の課金方法

Amazon RDS を使用するときは、お客様が利用された分のみのお支払いとなり、最低料金や設定料金はありません。次の条件に応じて請求させていただきます。

  • インスタンスクラス – 料金は、消費した DB インスタンスのクラス (例: micro、small、large、xlarge) に基づいています。

  • 実行時間 – インスタンス時間によって請求されます。インスタンス時間は、1 つのインスタンスを 1 時間実行する場合に相当します。たとえば、1 つのインスタンスを 2 時間実行する場合と、2 つのインスタンスを 1 時間実行する場合のいずれも 2 インスタンス時間を消費することになります。DB インスタンスの実行時間が 1 時間に満たない場合、1 インスタンス時間が課金されます。

  • ストレージ – DB インスタンスにプロビジョニングしたストレージ容量は、毎月 GB 単位で請求されます。準備したストレージ容量を当月以内に拡張した場合、請求は比例配分されます。

  • 1 か月ごとの I/O リクエスト – 1 回の請求サイクルで作成したストレージの I/O リクエストの総数です。

  • バックアップストレージ - バックアップストレージは、自動データベースバックアップおよび作成したアクティブなデータベースのスナップショットに関連付けられているストレージです。バックアップ保持期間を延長するか、追加のデータベーススナップショットを撮ると、データベースが消費するバックアップストレージが増加します。Amazon RDS は、お客様が準備したデータベースストレージの 100% まで追加料金なしでバックアップストレージを提供します。たとえば、10 GB 月のデータベースストレージが準備されていると、当社は追加料金なしで最大 10 GB 月のバックアップストレージを提供します。ほとんどのデータベースでは、バックアップに必要な raw ストレージはプライマリデータセットよりも少ないため、複数のバックアップを保持しない場合は、バックアップストレージの料金はかかりません。バックアップストレージは、アクティブな DB インスタンスの場合のみ無料です。

  • データ転送 – DB インスタンスのインターネット経由のデータ受信および送信です。

通常の RDS の料金表とは別に、リザーブド DB インスタンスを購入できます。リザーブド DB インスタンスでは、DB インスタンスに対して一括前払いが可能で、低料金で 1 年間または 3 年間 DB インスタンスを予約することができます。リザーブド DB インスタンスの詳細については、「リザーブド DB インスタンスを使用する」を参照してください。

Amazon RDS の料金については、Amazon RDS の製品ページをご覧ください。

Amazon RDS DB インスタンスの監視

DB インスタンスのパフォーマンスと動作状態を追跡する方法は複数あります。無料の Amazon CloudWatch サービスを使用して DB インスタンスのパフォーマンスと動作状態を監視できます。パフォーマンスチャートは Amazon RDS コンソールに表示されます。Amazon RDS イベントにサブスクライブすると、DB インスタンス、DB スナップショット、DB パラメータグループ、DB セキュリティグループで変更が発生したときに通知を受け取ることができます。Amazon CloudWatch の詳細については、「DB インスタンスのメトリクスの表示」を参照してください。Amazon RDS のイベント通知の詳細については、「Amazon RDS イベント通知の使用」を参照してください。

次のステップ

このセクションでは、RDS が提供する基本インフラストラクチャコンポーネントを紹介しました。次に実行すべきことは以下のとおりです。

ご利用開始にあたって

Amazon RDS の使用開始」セクションの手順を使用して DB インスタンスを作成します。

データベースエンジン固有のトピック

以下のセクションでは、DB エンジンごとに固有の情報を確認することができます。