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Amazon Route 53
開発者ガイド (API Version 2013-04-01)

ホワイトラベルネームサーバーの設定

各 Amazon Route 53 ホストゾーンは、まとめて委託セットと呼ばれる 4 つのネームサーバーに関連付けられています。デフォルトでは、これらのネームサーバーは ns-2048.awsdns-64.com のような名前です。ネームサーバーのドメイン名をホストゾーンのドメイン名、たとえば ns1.example.com と同じにする場合は、ホワイトラベルネームサーバー (別名バニティネームサーバーまたはプライベートネームサーバー) を設定できます。

複数のドメインで再利用できる 4 つのホワイトラベルネームサーバーの組を設定する方法を次のステップで説明します。たとえば、example.com、example.org、example.net というドメインを所有しているとします。このステップで example.com のホワイトラベルネームサーバーを設定し、それを example.org と example.net で再利用できます。

ステップ 1: Amazon Route 53 再利用可能な委任セットを作成する

再利用可能な委託セットを作成するには、Amazon Route 53、API、AWS CLI、またはいずれかの AWS SDK を使用しできます。詳細については、次のドキュメントを参照してください。

ステップ 2: Amazon Route 53 ホストゾーンを作成または再作成します。

Amazon Route 53 ホストゾーンを作成または再作成します。

  • ホワイトラベルネームサーバーを使用するドメインの DNS サービスとして現在 Amazon Route 53 を使用していない場合 – ホストゾーンを作成し、以前のステップで作成した再利用可能な委託セットを各ホストゾーンに指定します。詳細については、Amazon Route 53 API Reference の「 CreateHostedZone」を参照してください。

  • ホワイトラベルネームサーバーを使用するドメインの DNS サービスとして Amazon Route 53 を使用している場合 – ホワイトラベルネームサーバーを使用するホストゾーンを再作成する必要があります。その後、以前のステップで作成した再利用可能な委託セットを各ホストゾーンに指定します。

    重要

    既存のホストゾーンに関連付けられるネームサーバーを変更することはできません。再利用可能な委託セットをホストゾーンに関連付けることができるのは、ホストゾーンを作成するときのみです。

ホストゾーンを作成して、それに該当するドメインのリソースにアクセスを試みる前に、各ホストゾーンの次の TTL 値を変更します。

  • ホストゾーンの NS レコードの TTL を 60 秒以下に変更します。

  • ホストゾーンの SOA レコードの最小 TTL を 60 秒以下に変更します。これは SOA レコードの最後の値です。

最小 TTL を 60 秒以下に変更すると、DNS リゾルバーが Amazon Route 53 に送るクエリが増えるため、一時的に請求額が増えます(後のプロセスで TTL をより高い値に変更できます)。ただし、誤ってレジストラにホワイトラベルネームサーバーの間違った IP アドレスを伝えた場合、ウェブサイトが利用できなくなり、問題を解決しても TTL の期間が経過するまでは利用できないままです。TTL を低い値に設定することで、ウェブサイトが利用できない時間を短縮できます。

ホストゾーンの作成方法とホストゾーンのネームサーバーに再利用可能な委託セットを指定する方法の詳細については、『Amazon Route 53 API Reference』の「CreateHostedZone」を参照してください。

ステップ 3: ホストゾーンにリソースレコードセットを再作成する

ステップ 2 で作成したホストゾーンのリソースレコードセットを作成する

  • ドメインの DNS サービスを Amazon Route 53 に移行する場合 – 既存のリソースレコードセットに関する情報をインポートしてリソースレコードセットを作成することもできます。詳細については、「ゾーンファイルをインポートしてリソースレコードセットを作成する」を参照してください。

  • ホワイトラベルネームサーバーを使用できるように既存のホストゾーンを置き換える場合 – 新しいホストゾーンで、現在のホストゾーンに表示されるリソースレコードセットを再作成します。Amazon Route 53 には、ホストゾーンからリソースレコードセットをエクスポートする方法が用意されていませんが、一部のサードパーティベンダーにはその機能があります。その後、Amazon Route 53 のインポート機能を使用して、ルーティングポリシーがシンプルな非エイリアスリソースレコードをインポートすることができます。ルーティングポリシーがシンプルでないエイリアスリソースレコードセットまたはリソースレコードセットをエクスポートして再インポートする方法はありません。

    Amazon Route 53 API を使用したリソースレコードセットの作成については、『Amazon Route 53 API Reference』の「CreateHostedZone」を参照してください。Amazon Route 53 コンソールを使用したリソースレコードセット作成については、「リソースレコードセットの使用」を参照してください。

ステップ 4: IP アドレスを取得します

再利用可能な委託セット内のネームサーバーの IPv4 および IPv6 アドレスを取得して、次の表に入力します。

再利用可能な委託セットのネームサーバー名 (例: ns-2048.awsdns-64.com)

IPv4 および IPv6 アドレス                                            

ホワイトラベルネームサーバーに割り当てる名前 (例: ns1.example.com)

 

IPv4:

IPv6:

 

 

IPv4:

IPv6:

 

 

IPv4:

IPv6:

 

 

IPv4:

IPv6:

 

たとえば、再利用可能な委託セットの 4 つのネームサーバーが次のようであるとします。

  • ns-2048.awsdns-64.com

  • ns-2049.awsdns-65.net

  • ns-2050.awsdns-66.org

  • ns-2051.awsdns-67.co.uk

4 つのネームサーバーのうち最初のサーバーの IP アドレスを取得するために実行する Linux および Windows コマンドを次に示します。

Linux での dig コマンド

Copy
% dig A ns-2048.awsdns-64.com +short 192.0.2.117
Copy
% dig AAAA ns-2048.awsdns-64.com +short 2001:db8:85a3::8a2e:370:7334

Windows での nslookup コマンド

Copy
c:\> nslookup ns-2048.awsdns-64.com Non-authoritative answer: Name: ns-2048.awsdns-64.com Addresses: 2001:db8:85a3::8a2e:370:7334 192.0.2.117

ステップ 5: ホワイトラベルネームサーバーにリソースレコードを作成します

ホワイトラベルネームサーバーのドメイン名 (ns1.example.com など) と同じ名前 (example.com など) を持つホストゾーンで、合計 8 つのリソースレコードセットを作成します。

  • 各ホワイトラベルネームサーバーの 1 つの A レコード

  • 各ホワイトラベルネームサーバーの 1 つの AAAA レコード

重要

同じホワイトラベルネームサーバーを複数のホストゾーンで使用する場合、他のホストゾーンではこのステップを実行しないでください。

リソースレコードセットごとに、以下の値を指定します。以前のステップで記入した表を参照してください。

名前

ホワイトラベルネームサーバーの 1 つに割り当てる名前、たとえば ns1.example.com です。プレフィックス (この例では ns1) としては、ドメイン名で有効な任意の値を使用できます。

タイプ

IPv4 アドレスのリソースレコードセットを作成する場合は A を指定します。

IPv6 アドレスのリソースレコードセットを作成する場合は AAAA を指定します。

エイリアス

[No] を指定します。

TTL

この値は、DNS リゾルバーが別の DNS クエリを Amazon Route 53 に転送する前に、このリソースレコードセットの情報をキャッシュする時間です。このリソースレコードセットに誤って不適切な値を指定した場合でも迅速に回復できるように、最初は 60 秒以下を指定することをお勧めします。

再利用可能な委託セットにある Amazon Route 53 ネームサーバーの 1 つの IPv4 または IPv6 アドレス。

重要

ホワイトラベルネームサーバーのリソースレコードセットを作成するときに間違った IP アドレスを指定した場合、以降のステップを実行するときに、ウェブサイトまたはウェブアプリケーションをインターネットで利用できなくなります。IP アドレスをすぐに訂正した場合でも、ウェブサイトまたはウェブアプリケーションは、TTL の期間、利用できないままです。

ルーティングポリシー

[Simple] を指定します。

ステップ 6: NS と SOA レコードを更新します

ホワイトラベルネームサーバーに使用するホストゾーンの SOA レコードと NS レコードを更新します。ホストゾーンとそれに対応するドメインについてステップ 6 から ステップ 8 までを実行し、別のドメインとホストゾーンについても同じ作業を繰り返します。

重要

ホワイトラベルネームサーバー (ns1.example.com など) と同じドメイン名 (example.com など) を持つ Amazon Route 53 ホストゾーンから始めます。

  1. Amazon Route 53 ネームサーバーの名前をホワイトラベルネームサーバーの 1 つの名前に置き換えて、SOA レコードを更新します。

    Amazon Route 53 ネームサーバーの名前を置き換えます。

    ns-2048.awsdns-64.net. hostmaster.example.com. 1 7200 900 1209600 60

    ホワイトラベルネームサーバーの 1 つの名前を使用する。

    ns1.example.com. hostmaster.example.com. 1 7200 900 1209600 60

    注記

    最後の値である最小有効期限 (TTL) を ステップ 2: Amazon Route 53 ホストゾーンを作成または再作成します。 で変更しました。

    Amazon Route 53 コンソールを使用したリソースレコードセット更新については、「リソースレコードセットの編集」を参照してください。

  2. NS レコードで、必要に応じて元のネームサーバーに戻せるように、ドメインの現在のネームサーバーの名前をメモします。

  3. NS レコードを更新します。Amazon Route 53 ネームサーバーの名前を 4 つのホワイトラベルネームサーバーの名前、たとえば、ns1.example.comns2.example.comns3.example.comns4.example.com に置き換えます。

ステップ 7: グルーレコードを作成し、レジストラの名前サーバーを変更します。

レジストラが用意している方法を使って、グルーレコードを作成し、レジストラのネームサーバーを変更します。

  1. グルーレコードを追加します。

    • ホワイトラベルネームサーバーとドメイン名が同じドメインを更新する場合 – ステップ 4 で取得した値と名前および IP アドレスが一致する 4 件のグルーレコードを作成します。対応するグルーレコードにホワイトラベルネームサーバーの IPv4 および IPv6 アドレスの両方を含めてください。次に例を示します。

      ns1.example.com – IP addresses = 192.0.2.117 and 2001:db8:85a3::8a2e:370:7334

      レジストラはグルーレコードを表すのにさまざまな用語を使っています。この作業は、新しいネームサーバーの登録などと言われていることもあります。

    • 別のドメインを更新する場合 – この手順のステップ 2 に進みます。

  2. ドメインのネームサーバーをホワイトラベルネームサーバーの名前に変更します。

DNS サービスとして Amazon Route 53 を使用している場合は、「ドメインのネームサーバーおよびグルーレコードの追加あるいは変更」を参照してください。

ステップ 8: ウェブサイトまたはアプリケーションのトラフィックをモニタリングします。

ステップ 7 でグルーレコードを作成しネームサーバーを変更したウェブサイトまたはアプリケーションのトラフィックをモニタリングします。

  • トラフィックが停止している場合 – レジストラが用意している方法を使って、ドメインのネームサーバーを以前の Amazon Route 53 ネームサーバーに戻します。これはステップ 6b でメモしたネームサーバーです。その後、何が悪かったのかを見極めます。

  • トラフィックに影響がない場合 – 同じホワイトラベルネームサーバーを使用する残りのホストゾーンに対して、ステップ 6 からステップ 8 を繰り返します。

ステップ 9: TTL を元の値に戻す

ホワイトラベルネームサーバーを使用するようになったすべてのホストゾーンについて、以下の値を変更します。

  • ホストゾーンの NS レコードの TTL を、NS レコードでもっと一般的な値、たとえば 172800 秒 (2 日) に変更します。こうすると、DNS リゾルバーが Amazon Route 53 に転送する DNS クエリの数が減って、Amazon Route 53 からの請求額が減少します。

  • ホストゾーンの SOA レコードの最小 TTL を、SOA レコードでもっと一般的な値、たとえば 900 秒に変更します。これは SOA レコードの最後の値です。

ステップ 10: (オプション) 再帰的な DNS サービスへのお問い合わせ

オプション Amazon Route 53 位置情報ルーティングを使っている場合は、EDNS0 の edns-client-subnet 拡張をサポートする再帰的 DNS サービスに連絡して、ホワイトラベルネームサーバーの名前を伝えます。こうすることで、この DNS サービスは、クエリのおおよその地理的場所に基づいて最適な Amazon Route 53 の場所に DNS クエリをルーティングし続けることができます。

edns-client-subnet をサポートする再帰的 DNS サービスの一覧については、「A Faster Internet: Participants」を参照してください。edns-client-subnet の仕組みの詳細については、「A Faster Internet: How It Works」を参照してください。