インスタンスユーザーデータの使用 - Amazon Elastic Compute Cloud

インスタンスユーザーデータの使用

インスタンスユーザーデータを使用してインスタンスをカスタマイズできます。インスタンスを起動すると、パラメータやスクリプトをユーザーデータとして保存できます。ユーザーデータのスクリプトは、インスタンスを起動すると実行されます。ユーザーデータはインスタンス属性として表示できます。インスタンスメタデータサービス (IMDS) を使用して、インスタンスのユーザーデータを表示することもできます。

考慮事項
  • ユーザーデータは非透過的なデータとして取り扱われ、指定したデータがそのまま返されます。インスタンスによって解釈が異なります。

  • ユーザーデータは、base64 でエンコードされている必要があります。Amazon EC2コンソールは、base64 エンコードを実行したり、base64 エンコード入力を受け入れたりできます。

  • ユーザーデータは raw 形式の 16 KB に制限されます (以前は base64 エンコード)。base64 エンコード後の 文字列の長さサイズ n は、ceil(n/3)*4 です。

  • ユーザーデータを取得するときにユーザーデータを base64 デコードする必要があります。インスタンスのメタデータあるいはコンソールを使用してデータを取得する場合、自動的にデコードされます。

  • インスタンスを停止してユーザーデータを変更した後に、インスタンスを起動した場合でも、更新されたユーザーデータはには実行されません。

  • ユーザーデータはインスタンス属性です。インスタンスから AMI を作成する場合、インスタンスのユーザーデータは AMI に含まれません。

起動時にインスタンスユーザーデータを指定する

インスタンスの起動時のユーザーデータを指定できます。コンソールの使用説明については、「起動時にインスタンスユーザーデータを指定する」を参照してください。AWS CLI の使用例については、「ユーザーデータと AWS CLI」を参照してください。

インスタンスユーザーデータを変更する

EBS ルートボリュームを持つインスタンスのユーザーデータを変更できます。インスタンスは停止状態である必要があります。コンソールの使用説明については、「インスタンスユーザーデータの表示と更新」を参照してください。AWS CLI の使用例については、「modify-instance-attribute」を参照してください。

インスタンスからインスタンスユーザーデータを取得する

注記

このセクションの例では、IMDS の IPv4 アドレス 169.254.169.254 を使用します。IPv6 アドレスを使用して EC2 インスタンスのインスタンスメタデータを取得する場合は、IPv6 アドレスを有効にして使用してください。[fd00:ec2::254]。IMDS の IPv6 アドレスは、IMDSv2 コマンドと互換性があります。IPv6 アドレスは、AWS Nitro System 上に構築されたインスタンスでのみアクセス可能です。

インスタンスからユーザーデータを取得するには、次の URI を使用します。

http://169.254.169.254/latest/user-data

ユーザーデータのリクエストは、データをそのままの状態で返します (コンテンツタイプ application/octet-stream)。インスタンスにユーザーデータがない場合、リクエストは 404 - Not Found を返します。

この例は、カンマで区切られたテキストとして指定されたユーザーデータを返します。

IMDSv2
[ec2-user ~]$ TOKEN=`curl -X PUT "http://169.254.169.254/latest/api/token" -H "X-aws-ec2-metadata-token-ttl-seconds: 21600"` \ && curl -H "X-aws-ec2-metadata-token: $TOKEN" http://169.254.169.254/latest/user-data 1234,john,reboot,true | 4512,richard, | 173,,,
IMDSv1
[ec2-user ~]$ curl http://169.254.169.254/latest/user-data 1234,john,reboot,true | 4512,richard, | 173,,,

この例では、スクリプトとして指定されたユーザーデータを返します。

IMDSv2
[ec2-user ~]$ TOKEN=`curl -X PUT "http://169.254.169.254/latest/api/token" -H "X-aws-ec2-metadata-token-ttl-seconds: 21600"` \ && curl -H "X-aws-ec2-metadata-token: $TOKEN" http://169.254.169.254/latest/user-data #!/bin/bash yum update -y service httpd start chkconfig httpd on
IMDSv1
[ec2-user ~]$ curl http://169.254.169.254/latest/user-data #!/bin/bash yum update -y service httpd start chkconfig httpd on

お使いのコンピュータからインスタンスのユーザーデータを取得する

自分のコンピュータからインスタンスのユーザーデータを取得できます。コンソールの使用説明については、「インスタンスユーザーデータの表示と更新」を参照してください。AWS CLI の使用例については、「ユーザーデータと AWS CLI」を参照してください。