コンピュート最適化インスタンス
コンピューティング最適化インスタンスは、高パフォーマンスプロセッサから恩恵を受けるコンピューティングバウンドな用途に最適です。
C5 および C5n インスタンス
これらのインスタンスは、次の用途に適しています。
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作業負荷のバッチ処理
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メディアの変換
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高性能なウェブサーバー
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ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)
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科学的なモデル
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専用ゲームサーバーおよび広告エンジン
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機械学習推論やその他の大量の演算を行うアプリケーション
c5.metal
などのベアメタルインスタンスを使用すると、アプリケーションから、プロセッサおよびメモリなどのホストサーバーの物理リソースに直接アクセスすることができます。
詳細については、「Amazon EC2 C5 インスタンス
ハードウェア仕様
以下に示しているのは、コンピューティング最適化インスタンスのハードウェア仕様の要約です。
インスタンスタイプ | デフォルト vCPU | メモリ (GiB) |
---|---|---|
c4.large |
2 | 3.75 |
c4.xlarge |
4 | 7.5 |
c4.2xlarge |
8 | 15 |
c4.4xlarge |
16 | 30 |
c4.8xlarge |
36 | 60 |
c5.large |
2 | 4 |
c5.xlarge |
4 | 8 |
c5.2xlarge |
8 | 16 |
c5.4xlarge |
16 | 32 |
c5.9xlarge |
36 | 72 |
c5.12xlarge |
48 | 96 |
c5.18xlarge |
72 | 144 |
c5.24xlarge |
96 | 192 |
c5.metal |
96 | 192 |
c5a.large |
2 | 4 |
c5a.xlarge |
4 | 8 |
c5a.2xlarge |
8 | 16 |
c5a.4xlarge |
16 | 32 |
c5a.8xlarge |
32 | 64 |
c5a.12xlarge |
48 | 96 |
c5a.16xlarge |
64 | 128 |
c5a.24xlarge |
96 | 192 |
c5ad.large |
2 | 4 |
c5ad.xlarge |
4 | 8 |
c5ad.2xlarge |
8 | 16 |
c5ad.4xlarge |
16 | 32 |
c5ad.8xlarge |
32 | 64 |
c5ad.12xlarge |
48 | 96 |
c5ad.16xlarge |
64 | 128 |
c5ad.24xlarge |
96 | 192 |
c5d.large |
2 | 4 |
c5d.xlarge |
4 | 8 |
c5d.2xlarge |
8 | 16 |
c5d.4xlarge |
16 | 32 |
c5d.9xlarge |
36 | 72 |
c5d.12xlarge |
48 | 96 |
c5d.18xlarge |
72 | 144 |
c5d.24xlarge |
96 | 192 |
c5d.metal |
96 | 192 |
c5n.large |
2 | 5.25 |
c5n.xlarge |
4 | 10.5 |
c5n.2xlarge |
8 | 21 |
c5n.4xlarge |
16 | 42 |
c5n.9xlarge |
36 | 96 |
c5n.18xlarge |
72 | 192 |
c5n.metal |
72 | 192 |
各 Amazon EC2 インスタンスタイプのハードウェア仕様については、「Amazon EC2 インスタンスタイプ
CPU オプションの指定についての詳細は、「CPU オプションの最適化」を参照してください。
インスタンスのパフォーマンス
EBS 最適化インスタンスは、インスタンスからの Amazon EBS I/O とその他のネットワークトラフィックとの競合を排除することによって、EBS ボリュームの安定した高パフォーマンスを実現できます。一部のコンピューティングの最適化インスタンスは、追加料金なしでデフォルトで EBS 最適化されています。詳細については、「Amazon EBS 最適化インスタンス」を参照してください。
ネットワークパフォーマンス
サポートされているインスタンスタイプで拡張ネットワーキングを有効にすると、レイテンシーとネットワークジッターを低減し、パケット毎秒 (PPS) のパフォーマンスを高めることができます。ほとんどのアプリケーションでは、高いレベルのネットワークパフォーマンスが一貫して必要なわけではありませんが、データの送受信時にアクセスする帯域幅を増やすことでメリットを得られます。詳細については、「Windows の拡張ネットワーキング」を参照してください。
以下に示しているのは、拡張ネットワーキングをサポートするコンピューティング最適化インスタンスのネットワークパフォーマンスの要約です。
インスタンスタイプ | ネットワークパフォーマンス | 拡張ネットワーキング |
---|---|---|
c4.large |
中 | Intel 82599 VF |
c4.xlarge | c4.2xlarge | c4.4xlarge |
高 | Intel 82599 VF |
c5.4xlarge 以下 | c5d.4xlarge 以下
|
最大 10 Gbps † | ENA |
c4.8xlarge |
10 Gbps | Intel 82599 VF |
c5.9xlarge | c5d.9xlarge |
10 Gbps | ENA |
c5.12xlarge | c5d.12xlarge
|
12 Gbps | ENA |
c5n.4xlarge 以下
|
最大 25 Gbps † | ENA |
c5.18xlarge | c5.24xlarge | c5.metal | c5d.18xlarge | c5d.24xlarge | c5d.metal
|
25 Gbps | ENA |
c5n.9xlarge |
50 Gbps | ENA |
c5n.18xlarge | c5n.metal
|
100 Gbps | ENA |
† これらのインスタンスでは、ネットワーク I/O クレジットメカニズムを使用して、平均帯域幅使用率に基づいてインスタンスにネットワーク帯域幅を割り当てます。これらのインスタンスでは、帯域幅がベースライン帯域幅を下回るとクレジットを獲得し、これらのクレジットを、ネットワークデータ転送を実行するときに使用できます。詳細については、サポートケースを開き、関心のある特定のインスタンスタイプのベースライン帯域幅について問い合わせてください。
SSD I/O パフォーマンス
インスタンスで利用可能なすべての SSD ベースのインスタンスストアボリュームを使用する場合は、以下の表に示されている IOPS (4,096 バイトブロックサイズ) のパフォーマンスを得ることができます (キューの深さの飽和度において)。それ以外の場合、IOPS パフォーマンスは低下します。
インスタンスサイズ | 100% のランダム読み取り時 IOPS | 書き込み IOPS |
---|---|---|
c5ad.large |
16,283 | 7,105 |
c5ad.xlarge |
32,566 | 14,211 |
c5ad.2xlarge |
65,132 | 28,421 |
c5ad.4xlarge |
130,263 | 56,842 |
c5ad.8xlarge |
260,526 | 113,684 |
c5ad.12xlarge |
412,500 | 180,000 |
c5ad.16xlarge |
521,053 | 227,368 |
c5ad.24xlarge |
825,000 | 360,000 |
c5d.large *
|
20,000 | 9,000 |
c5d.xlarge *
|
40,000 | 18,000 |
c5d.2xlarge *
|
80,000 | 37,000 |
c5d.4xlarge *
|
175,000 | 75,000 |
c5d.9xlarge |
350,000 | 170,000 |
c5d.12xlarge |
700,000 | 340,000 |
c5d.18xlarge |
700,000 | 340,000 |
c5d.24xlarge |
1,400,000 | 680,000 |
c5d.metal |
1,400,000 | 680,000 |
* これらのインスタンスの場合、最大で指定されたパフォーマンスを得ることができます。
インスタンスに SSD ベースのインスタンスストアボリュームを使用するほど、アーカイブできる書き込み IOPS の数は減少します。これは、SSD コントローラーが実行する必要がある追加の作業が原因です。SSD コントローラーは、利用可能な領域を見つけ、既存のデータを再書き込みし、未使用の領域を消去して、再書き込みができるようにします。このガベージコレクションというプロセスにより、SSD への内部的な書き込み増幅が発生し、ユーザーの書き込み操作に対する SSD 書き込み操作の割合として表示されます。書き込み操作が 4,096 バイトの倍数でないか、4,096 バイトの境界に整合していない場合、パフォーマンスの低下はさらに大きくなります。少量のバイト数または整合していないバイト数で書き込む場合、SSD コントローラーは周辺のデータを読み取り、その結果を新しい場所に保存する必要があります。このパターンにより、書き込み増幅が大幅に増え、レイテンシーが増加し、I/O パフォーマンスが大きく低下します。
SSD コントローラーは、複数の方法を利用すると、書き込み増幅の影響を減らすことができます。このような方法の 1 つには、SSD インスタンスストレージに領域を予約し、コントローラーが書き込み操作に利用できる領域をより効率的に管理できるようにすることです。これをオーバープロビジョニングと呼びます。インスタンスに提供された SSD ベースのインスタンスストアボリュームには、オーバープロビジョニングに対して予約された領域がありません。書き込み増幅を減らすには、ボリュームの 10% を未使用の状態のままにし、SSD コントローラーがこれをオーバープロビジョニングに使用できるようにすることをお勧めしますこれにより、使用できるストレージは減りますが、ディスクが総容量に近づいた場合でもパフォーマンスを向上させることができます。
TRIM をサポートするインスタンスストアボリュームの場合、TRIM コマンドを使用して、書き込んだデータが不要になったときはいつでも SSD コントローラーに通知することができます。これにより、より多くの空き領域がコントローラーに与えられ、その結果書き込み増幅が減り、パフォーマンスが向上します。詳細については、「インスタンスストアボリュームの TRIM のサポート」を参照してください。
インスタンスの機能
コンピュート最適化インスタンスの機能の概要を以下に示します。
EBS のみ | NVMe EBS | インスタンスストア | 配置グループ | |
---|---|---|---|---|
C4 |
はい |
いいえ |
いいえ |
あり |
C5 |
はい |
はい |
いいえ |
はい |
C5a |
はい |
はい |
いいえ |
はい |
C5ad |
いいえ |
はい |
NVMe * |
はい |
C5d |
いいえ |
はい |
NVMe * |
あり |
C5n |
はい |
はい |
いいえ |
はい |
* ルートデバイスボリュームは、Amazon EBS ボリュームにする必要があります。
詳細については、以下を参照してください。
リリースノート
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C5 および C5d インスタンスは、第 1 世代 (Skylake-SP) または第 2 世代 (Cascade Lake) の 3.1 GHz Intel Xeon Platinum 8000 シリーズプロセッサーを搭載しています。
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C5a および C5ad インスタンスは、最大 3.3 GHz で動作する第 2 世代の AMD EPYC プロセッサ (Rome) を搭載しています。
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Nitro System で構築された C4 インスタンスおよびインスタンスには、64 ビットの EBS-backed HVM AMI が必要です。これらのインスタンスはハイメモリであるため、そのキャパシティーを活用するには 64 ビットのオペレーティングシステムが必要です。HVM AMI は、ハイメモリインスタンスタイプの準仮想化 (PV) AMI よりも優れたパフォーマンスを提供します。さらに、拡張ネットワーキングを利用するには、HVM AMI を使用する必要があります。
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Nitro System 上に構築されたインスタンスには、次の要件があります。
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NVMe ドライバーがインストールされている必要があります。
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Elastic Network Adapter (ENA) ドライバーがインストールされている必要があります。
現在の AWS Windows AMI は、これらの要件を満たしています。
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Nitro System インスタンス上に構築されたインスタンスは、ネットワークインターフェイス、EBS ボリューム、および NVMe インスタンスストアボリュームを含め、最大 28 のアタッチをサポートしています。詳細については、「Nitro System のボリューム制限」を参照してください。
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ベアメタルインスタンスを起動すると、基盤となるサーバーが起動します。これには、すべてのハードウェアやファームウェアコンポーネントの確認が含まれます。つまり、インスタンスが実行状態になってからネットワーク経由で使用できるようになるまでに 20 分かかることがあります。
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ベアメタルインスタンスから EBS ボリュームまたはセカンダリネットワークインターフェイスをアタッチまたはデタッチするには、PCIe のネイティブホットプラグサポートが必要です。
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ベアメタルインスタンスでは、I/O ポートベースのシリアルデバイスではなく、PCI ベースのシリアルデバイスを使用しています。アップストリームの Linux カーネルと最新の Amazon Linux AMI は、このデバイスをサポートしています。また、ベアメタルインスタンスでは、システムが PCI ベースのシリアルデバイスを自動的に使用できるようにする ACPI SPCR テーブルも使用できます。最新の Windows AMI では、自動的に PCI ベースのシリアルデバイスが使用されます。
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リージョンで起動できるインスタンスの合計数には制限があります。また、一部のインスタンスタイプにはその他の制限もあります。詳細については、Amazon EC2 の「よくある質問」の「Amazon EC2 で実行できるインスタンス数の上限は
」を参照してください。