AWS Windows AMI
AWS では、一般的に利用可能な一連の AMI が提供されます。これらの AMI には、Windows プラットフォームに固有のソフトウェア設定が含まれます。これらの AMI を使用して、Amazon EC2 を使用したアプリケーションの構築およびデプロイをすばやく開始できます。まずユーザーの要件に適合する AMI を選び、次にその AMI を使ってインスタンスを起動します。管理者アカウントのパスワードを取得し、他の Windows サーバーと同様に、リモートデスクトップ接続を使用してインスタンスにログインします。
Windows AMI からインスタンスを起動する場合、Windows インスタンスのルートデバイスは Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) ボリュームです。Windows AMI はルートデバイスのインスタンスストアをサポートしていません。
高速起動用に構成された Windows AMI は事前プロビジョニングされ、スナップショットを使用してインスタンスを最大 65% 高速に起動できます。Windows AMI の高速起動を構成する方法など、Windows AMI の高速起動の詳細については、「Windows Server AMI に Windows Fast Launch を設定する」を参照してください。
一部の Windows AMI には、Microsoft SQL Server のいずれかのエディション (SQL Enterprise Edition、SQL Server Standard、SQL Server Express、または SQL Server Web) も含まれます。Microsoft SQL Server を含む Windows AMI からインスタンスを起動すれば、インスタンスをデータベースサーバーとして稼働させることができます。また、任意の Windows AMI からインスタンスを起動し、インスタンスで必要なデータベースソフトウェアをインストールすることもできます。
注記
マイクロソフトはWindows Server 2003、2008、2008 R2をサポートしなくなりました。Windows サーバーのサポートされているバージョンを使用して、新規の EC2 インスタンスを起動することをお勧めします。サポートされていないバージョンの Windows Server を実行している既存の EC2 インスタンスがある場合は、サポートされているバージョンの Windows Server にこれらのインスタンスをアップグレードすることをお勧めします。詳細については、Amazon EC2 Windows インスタンスのより新しいバージョンの Windows Server へのアップグレード を参照してください。
Windows AMI のトピック
初期の Windows AMI を選択してください
AWS が提供する Windows AMI を表示するには、Amazon EC2 コンソールまたは AWS Marketplace
独自の Windows コンピュータで実行されているソフトウェアから AMI を作成することもできます。詳細については、以下のサービスを参照してください。
AMI を最新の状態に保つ
AWS は、Microsoft の火曜パッチ (毎月第 2 火曜日) の 5 営業日以内に、更新されたパッチが全面的に適用された Windows AMI を提供します。AWS Windows AMI には、作成時に入手可能だった最新のセキュリティ更新が含まれています。詳細については、AWS Windows AMI バージョンの詳細 および パッチ、セキュリティの更新、および AMI ID を参照してください。
AWS Systems Manager 自動化ランブック AWS-UpdateWindowsAmi を使用して、Windows アップデート、Amazon ソフトウェア、および Amazon ドライバーをインストールし、AMI を更新します。また、フルマネージドの AWS のサービスである EC2 Image Builder を使用して、最新の AMI の作成を自動化することもできます。詳細については、「EC2 Image Builder ユーザーガイド」を参照してください。
Auto Scaling グループの EC2 インスタンスの場合、PatchAMIAndUpdateASG
ランブックを作成して使用すると、新しくパッチを適用した AMI で Auto Scaling グループを更新できます。詳細については、「AWS Systems Manager ユーザーガイド」の「Auto Scaling グループ用の AMI の更新」を参照してください。
既存の EC2 インスタンスでは、オペレーティングシステムやアプリケーションに対するパッチ適用、更新、およびセキュリティ確保を定期的に行うことをお勧めします。詳細については、「Windows インスタンスの更新」を参照してください。
仮想化タイプ
AMI では、2 つの仮想化タイプ (準仮想化 (PV) およびハードウェア仮想マシン (HVM) ) のどちらかを使用します。PV AMI と HVM AMI の主な違いは、起動の方法と、パフォーマンス向上のための特別なハードウェア拡張機能を利用できるかどうかという点です。Windows AMI は、HVM AMI です。
HVM AMI は、完全に仮想化された一連のハードウェアを備えており、イメージのルートブロックデバイスのマスターブートレコードを実行することによって起動します。この仮想化タイプでは、ベアメタルハードウェア上でオペレーティングシステムが動作するのと同様に、修正を行わなくても仮想マシン上でオペレーティングシステムを直接実行することができます。Amazon EC2 ホストシステムでは、ゲストに提供されている基盤となるハードウェアの一部またはすべてがエミュレートされます。
HVM のゲストは、ホストシステム上の基盤となるハードウェアへの高速なアクセスを可能にするハードウェア拡張を利用できます。HVM AMI は、拡張ネットワーキングと GPU 処理を利用する場合に必要です。専用のネットワークや GPU デバイスに命令を伝達するには、OS がネイティブハードウェアプラットフォームにアクセスできる必要があります。HVM 仮想化ではこのアクセスが可能です。
従来、準仮想化のゲストはストレージやネットワークの操作については、HVM のゲストよりも高いパフォーマンスを実現していました。これは、準仮想化のゲストでは I/O 用の特別なドライバー (ネットワークとディスクのハードウェアをエミュレートする際のオーバーヘッドが回避されます) を活用することができたためです。これに対して、HVM のゲストでは、エミュレートされたハードウェアに対する命令を変換する必要がありました。PV ドライバーが HVM ゲストで使用できるようになりました。そのため、Windows インスタンスでは、ストレージとネットワーク I/O のパフォーマンス上の利点を利用してパフォーマンスを向上させることができます。このような PV on HVM ドライバーを使用すると、HVM のゲストで、準仮想化のゲストと同じまたはより優れたパフォーマンスを実現することができます。