エクステンションと外部データラッパーの使用
Aurora PostgreSQL 互換エディション DB クラスターに機能を拡張するには、さまざまな PostgreSQL の拡張機能をインストールして使用できます。例えば、ユースケースが非常に大きなテーブル間で集中的なデータ入力を必要とする場合、pg_partman
拡張機能をインストールしてデータをパーティション分割し、ワークロードを分散できます。
注記
Aurora PostgreSQL 14.5 以降、Aurora PostgreSQL は Trusted Language Extensions for PostgreSQL をサポートしています。この機能は拡張機能 pg_tle
として実装され、Aurora PostgreSQL に追加できます。この拡張を使用することで、開発者は安全な環境で独自の PostgreSQL 拡張を作成できるため、セットアップと設定の要件および新しい拡張機能の予備テストの多くが簡素化されます。詳細については、「Trusted Language Extensions for PostgreSQL を使用した操作」を参照してください。
拡張機能をインストールする代わりに、Aurora PostgreSQL DB クラスターのカスタム DB クラスターパラメータグループの shared_preload_libraries
リストに特定のモジュールを追加することもできます。通常、デフォルトの DB クラスターパラメータグループでは、pg_stat_statements
のみが読み込まれますが、リストに追加できるモジュールは他にもいくつかあります。例えば、PostgreSQL pg_cron エクステンションによるメンテナンスのスケジューリング で説明されているように、pg_cron
モジュールを追加することでスケジュール機能を追加できます。別の例として、auto_explain
モジュールをロードすることでクエリ実行計画を記録できます。詳細については、AWS ナレッジセンターの「クエリ実行計画のログ記録
外部データへのアクセスを可能にするエクステンションは、具体的には外部データラッパー (FDW) と呼ばれます。一例として、oracle_fdw
拡張機能を使用すると、Aurora PostgreSQL DB クラスターが Oracle データベースと連動できるようになります。
また、Aurora PostgreSQL DB インスタンスにインストール可能な拡張機能は、rds.allowed_extensions
パラメータにリストアップして、正確に指定することができます。詳細については、「PostgreSQL 拡張機能のインストールを制限する」を参照してください。
Aurora PostgreSQL で使用可能ないくつかの拡張機能、モジュール、FDW の設定および使用方法についての詳細を以下に説明します。簡単にするために、これらはすべて「拡張機能」と呼ばれています。現在利用可能な Aurora PostgreSQL バージョンで使用できる拡張機能の一覧については、Aurora PostgreSQL リリースノートの「Aurora PostgreSQL 拡張機能バージョン」を参照してください。