オブジェクトの削除
トピック
1 つ以上のオブジェクトを Amazon S3 から直接削除できます。オブジェクトを削除するときは、以下のオプションを利用できます。
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単一のオブジェクトの削除 — Amazon S3 には DELETE API があり、これを使用すると、単一の HTTP リクエストで 1 つのオブジェクトを削除できます。
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複数のオブジェクトの削除 — Amazon S3 には Multi-Object Delete API もあり、これを使用すると、単一の HTTP リクエストで最大 1,000 個のオブジェクトを削除できます。
バージョニング非対応のバケットからオブジェクトを削除する場合は、オブジェクトのキー名のみを指定します。これに対し、バージョニング対応のバケットからオブジェクトを削除する場合は、オプションでオブジェクトのバージョン ID を指定すると、特定のバージョンのオブジェクトを削除できます。
バージョニングが有効なバケットからのオブジェクトの削除
バージョニング対応のバケットの場合、複数のバージョンのオブジェクトがバケット内に存在する可能性があります。バージョニング対応のバケットを操作する場合は、delete API で以下のオプションが可能です。
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バージョンを指定しない削除リクエストの指定 — つまり、オブジェクトのキーのみを指定し、バージョン ID は指定しません。この場合、Amazon S3 は削除マーカーを作成し、レスポンスでバージョン ID を返します。オブジェクトはバケットから消去されます。オブジェクトのバージョニングと削除マーカーの概念については、オブジェクトのバージョニングを参照してください。
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バージョンを指定した削除リクエストの指定 — つまり、キーとバージョン ID の両方を指定します。この場合、以下の 2 通りの結果があり得ます。
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バージョン ID が特定のオブジェクトバージョンに対応する場合、Amazon S3 はその特定のバージョンのオブジェクトを削除します。
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バージョン ID がそのオブジェクトの削除マーカーに対応する場合、Amazon S3 は削除マーカーを削除します。オブジェクトはバケットに再び表示されます。
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MFA 対応バケットからのオブジェクトの削除
Multi-Factor Authentication (MFA) 対応のバケットからオブジェクトを削除する場合は、以下の点に注意してください。
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無効な MFA トークンを指定した場合、リクエストは常に失敗します。
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MFA 対応バケットを使用していて、バージョンを指定した削除リクエストを行う (オブジェクトのキーとバージョン ID を指定する) 場合、有効な MFA トークンを指定しないとリクエストは失敗します。さらに、MFA 対応バケットに対して Multi-Object Delete API を使用するときに、いずれかの削除がバージョンを指定した削除リクエストである場合 (つまり、オブジェクトのキーとバージョン ID を指定した場合)、MFA トークンを指定しないとリクエスト全体が失敗します。
一方、以下の場合、リクエストは成功します。
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MFA 対応バケットを使用していて、バージョンを指定しない削除リクエストを行う (バージョニングされたオブジェクトを削除しない) 場合、MFA トークンを指定しなくても削除は成功します。
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Multi-Object Delete リクエストで、MFA 対応バケットからバージョニング非対応のオブジェクトのみを削除するように指定した場合、MFA トークンを指定しなくても削除は成功します。
MFA の削除については、MFA Deleteを参照してください。