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Amazon Simple Storage Service
開発者ガイド (API Version 2006-03-01)

(オプション) ウェブページリダイレクトの設定

Amazon S3 バケットがウェブサイトホスティング用に設定されている場合は、特定のオブジェクトに対するリクエストを、同じバケット内の別のオブジェクトか外部 URL にリダイレクトできます。

リダイレクトを設定するには、オブジェクトメタデータに x-amz-website-redirect-location プロパティを追加します。 それにより、ウェブサイトは 301 リダイレクトとしてオブジェクトを解釈します。リクエストを別のオブジェクトにリダイレクトするには、リダイレクト場所をターゲットオブジェクトのキーに設定します。リクエストを外部 URL にリダイレクトするには、リダイレクト場所を目的の URL に設定します。オブジェクトメタデータの詳細については、システム定義のメタデータ を参照してください。

ウェブサイトホスティング用に設定されたバケットには、ウェブサイトエンドポイントと REST エンドポイントの両方があります。リクエストされたページが 301 リダイレクトとして設定されている場合の結果は、リクエストのエンドポイントに応じて、次のようになると考えられます。

  • リージョン固有のウェブサイトエンドポイント – Amazon S3 は、x-amz-website-redirect-location プロパティの値に従ってページリクエストをリダイレクトします。

  • REST エンドポイント – Amazon S3 はページリクエストをリダイレクトしません。リクエストされたオブジェクトを返します。

エンドポイントの詳細については、「Amazon ウェブサイトと REST API エンドポイントの主な違い」を参照してください。

ページリダイレクトの設定は、Amazon S3 コンソールから行うことも、Amazon S3 REST API を使用して行うこともできます。

Amazon S3 コンソールでのページリダイレクトのサポート

Amazon S3 コンソールを使用して、オブジェクトのメタデータでウェブサイトのリダイレクト場所を設定できます。ページリダイレクトを設定するときに、ソースオブジェクトコンテンツを維持することも、削除することもできます。たとえば、バケットに page1.html というオブジェクトがあるとします。このページのすべてのリクエストを別のオブジェクト page2.html にリダイレクトするには、次のいずれかの操作を実行できます。

  • page1.html オブジェクトのコンテンツを維持し、ページリクエストのみをリダイレクトするには、page1.html オブジェクトを選択します。

     page1.html オブジェクトがハイライト表示された [Objects] タブ

    page1.html の [Properties] タブを選択し、[Metadata] ボックスを選択します。次の例に示すように、Website Redirect Location をメタデータに追加し、その値を /page2.html に設定します。値の / というプレフィックスは必須です.

     ウェブサイトのリダイレクト場所の値が入力された [Metadata] ボックス

    値を外部 URL に設定することもできます。例えば http://www.example.com です。 たとえば、ルートドメインが example.com であり、http://example.com および http://www.example.com の両方のリクエストに対応する場合は、example.com および www.example.com という 2 つのバケットを作成できます。次に、一方のバケット (例: example.com) でコンテンツを維持し、他方のバケットを、example.com バケットにすべてのリクエストをリダイレクトするように設定します。

  • page1.html オブジェクトのコンテンツを削除してリクエストをリダイレクトするには、同じキー page1.html で 0 バイトの新しいオブジェクトをアップロードし、既存のオブジェクトを置き換えて、アップロードプロセスで page1.htmlWebsite Redirect Location を指定します。オブジェクトのアップロードについては、Amazon Simple Storage Service コンソールユーザーガイドの「S3 へのオブジェクトのアップロード」を参照してください。

REST API からのページリダイレクトの設定

次の Amazon S3 API アクションでは、リクエストで x-amz-website-redirect-location ヘッダーを使用できます。Amazon S3 により、オブジェクトメタデータのヘッダー値として x-amz-website-redirect-location が格納されます。

ページリダイレクトを設定する場合、オブジェクトのコンテンツを維持するか、削除できます。例えば、バケットに page1.html というオブジェクトがあるとします。

  • page1.html のコンテンツを維持し、ページリクエストのリダイレクトのみを行う場合は、PUT Object - Copy リクエストを送信して新しい page1.html オブジェクトを作成し、ソースとして既存の page1.html オブジェクトを使用するように設定します。リクエストに、x-amz-website-redirect-location ヘッダーを設定します。リクエストが完了すると、元のページのコンテンツは変更されないままで、ページへのすべてのリクエストは指定されたリダイレクト場所に Amazon S3 によりリダイレクトされます。

  • page1.html オブジェクトのコンテンツを削除してこのページに対するリクエストをリダイレクトするには、PUT Object リクエストを送信して 0 バイトのオブジェクトをアップロードします。このオブジェクトには、同じオブジェクトキー page1.html を付けます。この PUT リクエストの中で、page1.htmlx-amz-website-redirect-location を新しいオブジェクトに設定します。このリクエストが完了すると、page1.html にはコンテンツがない状態になり、リクエストは x-amz-website-redirect-location で指定された場所にリダイレクトされます。

GET Object アクションを使用して、他のオブジェクトメタデータと一緒にオブジェクトを取得すると、Amazon S3 はレスポンスで x-amz-website-redirect-location ヘッダーを返します。

高度な条件付きリダイレクト

高度な条件付きリダイレクトルールを使用すると、条件に応じてリクエストのルーティング先を変えることができます。この条件として使用できるのは、特定のオブジェクトキー名、リクエストの中のプレフィックス、またはレスポンスコードです。例えば、バケット内のあるオブジェクトを削除する、または名前を変更する場合は、リクエストを別のオブジェクトにリダイレクトするルーティングルールを追加します。フォルダを使用できなくする場合は、ルーティングルールを追加して別のウェブページにリクエストをリダイレクトできます。ルーティングルールは、エラー状態を処理するために追加することもできます。その場合は、エラーの処理時に、エラーを発生させたリクエストを別のドメインにリダイレクトします。

バケットをウェブサイトホスティング用に設定するときは、高度なリダイレクトルールを指定することもできます。

 オプションのリダイレクトルールを示す静的ウェブサイトホスティング

バケットのウェブサイトエンドポイントへのリクエストをすべて別のホストにリダイレクトするには、ホスト名の指定だけが必要です。

 リダイレクトリクエストが選択された静的ウェブサイトホスティング画面

ルールは XML を使用して記述します。次のセクションでは、リダイレクトルールの一般的な構文と、指定の例を示します。

ルーティングルールを指定するための構文

ウェブサイト設定でルーティングルールを定義するための一般的な構文を次に示します。

Copy
<RoutingRules> = <RoutingRules> <RoutingRule>...</RoutingRule> [<RoutingRule>...</RoutingRule> ...] </RoutingRules> <RoutingRule> = <RoutingRule> [ <Condition>...</Condition> ] <Redirect>...</Redirect> </RoutingRule> <Condition> = <Condition> [ <KeyPrefixEquals>...</KeyPrefixEquals> ] [ <HttpErrorCodeReturnedEquals>...</HttpErrorCodeReturnedEquals> ] </Condition> Note: <Condition> must have at least one child element. <Redirect> = <Redirect> [ <HostName>...</HostName> ] [ <Protocol>...</Protocol> ] [ <ReplaceKeyPrefixWith>...</ReplaceKeyPrefixWith> ] [ <ReplaceKeyWith>...</ReplaceKeyWith> ] [ <HttpRedirectCode>...</HttpRedirectCode> ] </Redirect> Note: <Redirect> must have at least one child element. Also, you can have either ReplaceKeyPrefix with or ReplaceKeyWith, but not both.

次の表は、ルーティングルールの要素をまとめたものです。

名前 説明
RoutingRules RoutingRule 要素のコレクションを入れるコンテナ。
RoutingRule

条件とリダイレクトを明示したルール。この条件が満たされたときにこのリダイレクトが適用されます。

条件: RoutingRules コンテナの中には、少なくとも 1 つのルーティングルールが存在する必要があります。

Condition

条件を記述するためのコンテナ。この条件が満たされているときに、指定されたリダイレクトが適用されます。ルーティングルールの中に条件がない場合は、そのルールはすべてのリクエストに適用されます。

KeyPrefixEquals

リクエストをリダイレクトするオブジェクトキー名のプレフィックス。

KeyPrefixEquals HttpErrorCodeReturnedEquals が指定されていない場合は、 は必須です。KeyPrefixEqualsHttpErrorCodeReturnedEquals の両方が指定されている場合は、両方が真である場合に、条件が満たされていると見なされます。

HttpErrorCodeReturnedEquals

この HTTP エラーコードに一致している場合にのみ、リダイレクトが適用されます。エラーが発生した場合、エラーコードがこの値に等しい場合は、指定されたリダイレクトが適用されます。

HttpErrorCodeReturnedEquals KeyPrefixEquals が指定されていない場合は、 は必須です。KeyPrefixEqualsHttpErrorCodeReturnedEquals の両方が指定されている場合は、両方が真である場合に、条件が満たされていると見なされます。

Redirect

コンテナ要素。リクエストのリダイレクトに関する指示を表すのに使用されます。リクエストを別のホストや別のページにリダイレクトすることも、別のプロトコルの使用を指定することもできます。RoutingRule には Redirect 要素が必要です。1 つの Redirect 要素の中に、ProtocolHostNameReplaceKeyPrefixWithReplaceKeyWithHttpRedirectCode の兄弟要素のうち 1 つ以上が存在する必要があります。

Protocol

レスポンスとして返される Location ヘッダーで使用されるプロトコル (HTTP または HTTPS)。

同レベルの要素の 1 つが指定されている場合、Protocol は省略可能です。

HostName

レスポンスとして返される Location ヘッダーで使用されるホスト名。

同レベルの要素の 1 つが指定されている場合、HostName は省略可能です。

ReplaceKeyPrefixWith

リダイレクトリクエストの中の KeyPrefixEquals の値を置き換えるオブジェクトキー名のプレフィックス。

同レベルの要素の 1 つが指定されている場合、ReplaceKeyPrefixWith は省略可能です。これを指定できるのは、ReplaceKeyWith が指定されていない場合のみです。

ReplaceKeyWith

レスポンスとして返される Location ヘッダーで使用されるオブジェクトキー。

同レベルの要素の 1 つが指定されている場合、ReplaceKeyWith は省略可能です。これを指定できるのは、ReplaceKeyPrefixWith が指定されていない場合のみです。

HttpRedirectCode

レスポンスとして返される Location ヘッダーで使用される HTTP リダイレクトコード。

同レベルの要素の 1 つが指定されている場合、HttpRedirectCode は省略可能です。

次の例では、一般的なリダイレクトタスクについて説明します。

例 1: キープレフィックスの名前を変更した後にリダイレクトする

バケットに次のオブジェクトが含まれているとします。

  • index.html

  • docs/article1.html

  • docs/article2.html

フォルダ名を docs/ から documents/ に変更することにしました。この変更を行った後は、プレフィックス docs/ に対するリクエストを documents/ にリダイレクトする必要があります。たとえば、docs/article1.html に対するリクエストを documents/article1.html にリダイレクトします。

この場合、次のルーティングルールをウェブサイト設定に追加します。

Copy
<RoutingRules> <RoutingRule> <Condition> <KeyPrefixEquals>docs/</KeyPrefixEquals> </Condition> <Redirect> <ReplaceKeyPrefixWith>documents/</ReplaceKeyPrefixWith> </Redirect> </RoutingRule> </RoutingRules>

例 2: 削除されたフォルダに対するリクエストをページにリダイレクトする

images/フォルダ (つまり、キープレフィックスが images/ のすべてのオブジェクト) を削除するとします。ルーティングルールを追加し、その中で、キープレフィックス images/ を持つオブジェクトに対するリクエストをすべて folderdeleted.html というページにリダイレクトするように設定します。

Copy
<RoutingRules> <RoutingRule> <Condition> <KeyPrefixEquals>images/</KeyPrefixEquals> </Condition> <Redirect> <ReplaceKeyWith>folderdeleted.html</ReplaceKeyWith> </Redirect> </RoutingRule> </RoutingRules>

例 3: HTTP エラーの場合にリダイレクトする

リクエストされたオブジェクトが見つからないときに、リクエストを特定の Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスにリダイレクトするとします。リダイレクトルールを追加し、その中で、HTTP ステータスコード 404 (Not Found) が返されたときに特定の Amazon EC2 インスタンス (このインスタンスでリクエストを処理する) にリダイレクトするように設定します。次に示す例では、オブジェクトキープレフィックス report-404/ もリダイレクトに挿入しています。たとえば、ExamplePage.html というページをリクエストした結果が HTTP 404 エラーとなったときは、指定の Amazon EC2 インスタンスにある report-404/ExamplePage.html というページにリクエストをリダイレクトします。ルーティングルールが何も設定されていない場合に HTTP エラー 404 が発生したときは、設定内で指定されているエラードキュメントが返されます。

Copy
<RoutingRules> <RoutingRule> <Condition> <HttpErrorCodeReturnedEquals>404</HttpErrorCodeReturnedEquals > </Condition> <Redirect> <HostName>ec2-11-22-333-44.compute-1.amazonaws.com</HostName> <ReplaceKeyPrefixWith>report-404/</ReplaceKeyPrefixWith> </Redirect> </RoutingRule> </RoutingRules>