レプリカブローカーをプライマリブローカーのロールに昇格させるためのスイッチオーバーまたはフェイルオーバーの開始

レプリカブローカーをプライマリブローカーのロールに昇格させる場合は、スイッチオーバーまたはフェイルオーバーを開始できます。レプリカブローカーを昇格させると、プライマリブローカーはレプリカブローカーのロールに降格されます。

スイッチオーバーでは、可用性よりも一貫性を優先します。このフェイルオーバー操作が完了すると、ブローカーの状態が同じになることが保証されます。スイッチオーバーの場合、ブローカー間の一貫性が確立されるまでは、どちらのブローカーもクライアント接続に使用できない期間が発生する場合があります。レプリカが昇格された時点で、両方のブローカーは同じ状態になります。スイッチオーバーが成功するかどうかは、両方のリージョンの正常性とリージョン間ネットワークの成功にかかっています。

フェイルオーバーでは、一貫性よりも可用性を優先します。このオペレーションが完了すると、ブローカーが同じ状態であるとは限りません。フェイルオーバーの場合、レプリケーションデータが同期されるまで、またはプライマリがシャットダウン信号を受信するまで待つことなく、レプリカブローカーがすぐにクライアントトラフィックの処理に使用可能になることが保証されます。フェイルオーバーが成功するかどうかは、元のプライマリリージョンの正常性にも、リージョン間ネットワークの成功にも依存しません。

次の図は、レプリケーションキューが空になり、ブローカーの状態が同期されるまで、どちらのブローカーもクライアント接続を受け入れないスイッチオーバーを示しています。このプロセスでは、プライマリブローカーの のクライアントVPCは、オペレーションの進行中、およびプライマリブローカーがレプリカに降格している間、さらに状態変更を生成できません。レプリケーションキューがドレインされ、2 つのブローカーが同じ状態になると、フェイルオーバーオペレーションが完了し、レプリカブローカーVPCがプライマリに昇格されるまで、レプリカブローカーの のクライアントはレプリカブローカーに接続できません。

次の図は、スイッチオーバープロセスが完了した後のブローカーのステータスを示しています。元のレプリカブローカーがプライマリブローカーのロールに昇格され、クライアント接続を受け入れています。クライアントはブローカーからデータを生成および利用できます。

コンソールを使用してレプリカブローカーを昇格させる

スイッチオーバーまたはフェイルオーバーを使用してレプリカブローカーを昇格させるには、Amazon MQ コンソールで次の手順に従います。

注記

プライマリブローカーではスイッチオーバーやフェイルオーバーを開始できません。

1. レプリカブローカーのリージョンに切り替えます。[ブローカー] テーブルで、プライマリに昇格する既存のレプリカブローカーを選択します。

2. [ブローカーの詳細] ページで、以下の操作を実行します。

   1. [レプリカを昇格させる] を選択します。

   2. ポップアップウィンドウで、[スイッチオーバー] または [フェイルオーバー] を選択します。

   3. テキストボックスに「confirm」と入力し、選択を確定します。

   4. [確認] を選択します。

フェイルオーバーを開始すると、ブローカーのステータスが [フェイルオーバー中] に変わります。フェイルオーバーが完了すると、[ブローカー] ページ上部の青い進行状況バーが緑色になります。

注記

設定は、レプリカブローカーの作成時にのみレプリケートされます。それ以降の更新はレプリケートされません。