バージョニング

ビジネスニーズにより、同じワークフローやアクティビティの異なる実装やバリエーションを同時に実行する必要がある場合が多くあります。たとえば、別の実装が実稼働中に、ワークフローの新しい実装をテストできるようにしたい場合があります。また、基本実装とプレミアム実装など、2 つの異なる機能セットを持つ 2 つの異なる実装を運用したい場合があります。バージョニングにより、要件を満たすあらゆる目的のために、ワークフローとアクティビティの複数の実装を同時に実行することができます。

ワークフローおよびアクティビティタイプには、登録時に指定されたバージョンがそれらに関連付けられています。バージョンは自由形式の文字列で、独自のバージョンスキームを選択できます。登録されているタイプの新しいバージョンを作成するには、同じ名前と異なるバージョンで登録する必要があります。前に説明した Amazon SWF タスクリスト は、バージョニングの実装にさらに役立ちます。既に特定のタイプの長時間実行中のワークフロー実行が進行中で、新機能を追加するなどワークフローの変更が必要な状況を考えてみます。アクティビティタイプとワーカーの新しいバージョンと、新しいディサイダーを作成して、新機能を実装できます。次に、別のセットのタスクリストを使用して、新しいワークフローバージョンの実行を開始できます。このようにして、相互に影響を与えることなく、異なるバージョンのワークフローを同時に実行することができます。