Network Load Balancer を監視する
次の機能を使用して、ロードバランサーの監視、トラフィックパターンの分析、ロードバランサーとターゲットに関する問題の解決を実行できます。
- CloudWatch メトリクス
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Amazon CloudWatch を使用して、ロードバランサーとターゲットのデータポイントに関する統計情報を、メトリクスと呼ばれる時系列データの時間順のセットとして取得できます。これらのメトリクスを使用して、システムが正常に実行されていることを確認できます。詳細については、「Network Load Balancer の CloudWatch メトリクス」を参照してください。
- VPC フローログ
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VPC フローログを使用して、Network Load Balancer との間で送受信されるトラフィックに関する詳細情報を取得できます。詳細については、Amazon VPC ユーザーガイドの VPC フローログを参照してください。
ロードバランサーの各ネットワークインターフェイスのフローログを作成します。ロードバランサーのサブネットあたり 1 つのネットワークインターフェイスがあります。Network Load Balancer のネットワークインターフェイスを特定するには、ネットワークインターフェイスの説明フィールドでロードバランサーの名前を探します。
Network Load Balancer を通じて、各接続に 2 つのエントリがあります。1 つはクライアントとロードバランサー間のフロントエンド接続で、もう 1 つはロードバランサーとターゲットとの間のバックエンド接続です。ターゲットグループのクライアント IP 保存属性が有効な場合、接続はクライアントからの接続としてインスタンスに表示されます。それ以外の場合、接続のソース IP はロードバランサーのプライベート IP アドレスです。インスタンスのセキュリティグループで、クライアントからの接続が許可されないが、ロードバランサーサブネットのネットワーク ACL で許可される場合、ロードバランサーのネットワークインターフェイスのログにはフロントエンドおよびバックエンド接続に対して「ACCEPT OK」と表示され、インスタンスのネットワークインターフェイスのログには接続に対して「REJECT OK」と表示されます。
Network Load Balancer にセキュリティグループが関連付けられている場合、フローログには、セキュリティグループによって許可または拒否されたトラフィックのエントリが含まれます。Network Load Balancer に TLS リスナーを使用すると、フローログエントリには拒否されたエントリのみが反映されます。
- Amazon CloudWatch Internet Monitor
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Internet Monitor を利用すると、AWS でホストされているアプリケーションとエンドユーザーの間で、インターネットの問題がパフォーマンスや可用性にどのように影響しているかを可視化できます。また、アプリケーションの予測されるレイテンシーをどのように改善するかを、ほぼリアルタイムで探索できます。そのために、使用するサービスの切り替えや、さまざまな AWS リージョン を経由してのワークロードに対するトラフィックの再ルーティングをします。詳細については、「Amazon CloudWatch Internet Monitor の使用」を参照してください。
- アクセスログ
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アクセスログを使用して、ロードバランサーに送信される TLS リクエストについて、詳細情報を収集できます。ログファイルは Amazon S3 に保存されます。これらのアクセスログを使用して、トラフィックパターンの分析や、ターゲットの問題のトラブルシューティングを行うことができます。詳細については、「Network Load Balancer のアクセスログ」を参照してください。
- CloudTrail ログ
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AWS CloudTrail を使用して、Elastic Load Balancing API に対して行われた呼び出しに関する詳細情報をキャプチャし、Amazon S3 でログファイルとして保存できます。これらの CloudTrail ログを使用して、行われた呼び出し、呼び出し元のソース IP アドレス、呼び出し元、呼び出し時間などを判断できます。詳細については、「CloudTrail を使用した Elastic Load Balancing の API コールのログ記録」を参照してください。