デバイスオンボーディング

マネージド統合の使用を開始する前に、Hub SDK コンポーネントがデバイスのオンボーディングをどのようにサポートしているかを確認してください。このセクションでは、コアプロビジョナーとプロトコル固有のプラグインが連携してデバイスの認証、通信、セットアップを処理する方法など、デバイスのオンボーディングに必要な重要なアーキテクチャコンポーネントについて説明します。

デバイスオンボーディング用の Hub SDK コンポーネント

コアプロビジョナー

コアプロビジョナーは、IoT ハブデプロイでデバイスのオンボーディングを調整する中央コンポーネントです。マネージド統合とプロトコル固有のプロビジョナープラグイン間のすべての通信を調整し、安全で信頼性の高いデバイスオンボーディングを実現します。デバイスをオンボードすると、コアプロビジョナーは認証フローを処理し、MQTT メッセージングを管理し、以下の機能を通じてデバイスリクエストを処理します。

MQTT 接続

クラウドトピックの公開とサブスクライブのために MQTT ブローカーとの接続を作成します。

メッセージキューとハンドラー

受信するデバイスの追加および削除リクエストを順番に処理します。

プロトコルプラグインインターフェイス

認証モードと無線結合モードを管理することで、デバイスオンボーディング用のプロトコル固有のプロビジョナープラグインと連携します。

Hub SDK クライアント APIs

プロトコル固有の CDMB プラグインから マネージド統合にデバイス機能レポートを受信して転送します。

プロトコル固有のプロビジョナープラグイン

プロトコル固有のプロビジョナープラグインは、さまざまな通信プロトコルのデバイスのオンボーディングを管理するライブラリです。各プラグインは、コマンドをコアプロビジョナーから IoT デバイスのプロトコル固有のアクションに変換します。これらのプラグインは以下を実行します。

• プロトコル固有のミドルウェアの初期化

• コアプロビジョナーリクエストに基づく無線結合モード設定

• ミドルウェア API コールによるデバイスの削除

プロトコル固有のミドルウェア

プロトコル固有のミドルウェアは、デバイスプロトコルとマネージド統合間の変換レイヤーとして機能します。このコンポーネントは双方向の通信を処理します。つまり、プロビジョナープラグインからコマンドを受信してプロトコルスタックに送信し、デバイスからレスポンスを収集してシステム経由でルーティングします。

デバイスオンボーディングフロー

Hub SDK を使用してデバイスをオンボードするときに発生するオペレーションのシーケンスを確認します。このセクションでは、オンボーディングプロセス中にコンポーネントがどのように相互作用するかを示し、サポートされているオンボーディング方法の概要を説明します。

オンボーディングフロー

• 簡易セットアップ (SS)

• ゼロタッチセットアップ (ZTS)

• ユーザーガイドによるセットアップ (UGS)

簡易セットアップ (SS)

エンドユーザーは IoT デバイスの電源を入れ、デバイスの製造元アプリケーションを使用して QR コードをスキャンします。その後、デバイスはマネージド統合クラウドに登録され、IoT ハブに接続します。

ゼロタッチセットアップ (ZTS)

ゼロタッチセットアップ (ZTS) は、サプライチェーンのアップストリームでデバイスを事前に関連付けることで、デバイスのオンボーディングを効率化します。たとえば、エンドユーザーがデバイスの QR コードをスキャンする代わりに、このステップは以前に完了し、デバイスをカスタマーアカウントに事前リンクします。たとえば、このステップはフルフィルメントセンターで完了できます。

エンドユーザーがデバイスを受信して電源を入れると、マネージド統合クラウドに自動的に登録され、追加のセットアップアクションを必要とせずに IoT ハブに接続します。

ユーザーガイドによるセットアップ (UGS)

エンドユーザーはデバイスの電源を入れ、インタラクティブな手順に従ってマネージド統合にオンボードします。これには、IoT ハブのボタンを押す、デバイス製造元アプリを使用する、ハブとデバイスの両方のボタンを押すことが含まれます。Simple Setup が失敗した場合、このメソッドを使用できます。