Amazon Keyspaces のメトリクスとディメンション

Amazon Keyspaces を操作すると、以下のメトリクスとディメンションが Amazon CloudWatch に送信されます。メトリクス値はすべて、1 分ごとに集計されて報告されます。以下の手順を使用して、Amazon Keyspaces のメトリクスを表示することができます。

コンソールを使用してメトリックスを表示するには CloudWatch

メトリクスはまずサービスの名前空間ごとにグループ化され、次に各名前空間内のさまざまなディメンションの組み合わせごとにグループ化されます。

1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/ CloudWatch でコンソールを開きます。

2. 必要に応じて、リージョンを変更します。ナビゲーションバーで、 AWS リソースがあるリージョンを選択します。詳細については、AWS サービスエンドポイントを参照してください。

3. ナビゲーションペインで [Metrics] (メトリクス) を選択します。

4. [All metrics] (すべてのメトリクス) タブで、AWS/Cassandra. を選択します。

AWS CLI を使用してメトリクスを表示するには

• コマンドプロンプトで、次のコマンドを使用します。

  aws cloudwatch list-metrics --namespace "AWS/Cassandra"                        

Amazon Keyspaces のメトリクスとディメンション

Amazon Keyspaces が Amazon CloudWatch に送信するメトリックスとディメンションは次のとおりです。

Amazon Keyspaces のメトリクス

Amazon は Amazon Keyspaces メトリクスを 1 CloudWatch 分間隔で集計します。

Average や Sum など、すべての統計が必ずしも常にすべてのメトリクスに適用可能であるとは限りません。ただし、これらの値はすべて Amazon Keyspaces コンソールから、またはコンソール、、 AWS またはすべてのメトリクスの CloudWatch SDK を使用して取得できます。 AWS CLI次の表は、各メトリクスに適用可能な有効な統計のリストを示します。

メトリクス	説明
AccountMaxTableLevelReads	アカウントのテーブルで使用できる読み取りキャパシティユニットの最大数。オンデマンドテーブルの場合、この制限は、テーブルで使用できる最大の読み取りリクエストユニットです。 単位: Count 有効な統計: Maximum — アカウントのテーブルで使用できる読み取りキャパシティユニットの最大数。
AccountMaxTableLevelWrites	アカウントのテーブルで使用できる書き込みキャパシティユニットの最大数。オンデマンドテーブルの場合、この制限は、テーブルで使用できる最大の書き込みリクエストユニットです。 単位: Count 有効な統計: Maximum — アカウントのテーブルで使用できる書き込みキャパシティユニットの最大数。
AccountProvisionedReadCapacityUtilization	アカウントで利用されるプロビジョニング済み読み込み容量ユニットの割合。 単位: Percent 有効な統計: Maximum — アカウントで使用されるプロビジョニング済み読み込み容量ユニットの最大割合。 Minimum — アカウントで使用されるプロビジョニング済み読み込み容量ユニットの最小割合。 Average — アカウントで使用されるプロビジョニング済み読み込み容量ユニットの平均割合。メトリクスは 5 分間隔で発行されます。したがって、プロビジョニング済み読み込み容量ユニットをすばやく調整すると、この統計には実際の平均が反映されないことがあります。
AccountProvisionedWriteCapacityUtilization	アカウントで利用されるプロビジョニング済み書き込み容量ユニットの割合。 単位: Percent 有効な統計: Maximum - アカウントで利用されるプロビジョニング済み書き込み容量ユニットの最大割合。 Minimum — アカウントで使用されるプロビジョニング済み読み込み容量ユニットの最小割合。 Average — アカウントで使用されるプロビジョニング済み書き込み容量ユニットの平均割合。メトリクスは 5 分間隔で発行されます。したがって、プロビジョニング済み書き込み容量ユニットをすばやく調整すると、この統計には実際の平均値が反映されないことがあります。
BillableTableSizeInBytes	テーブルの支払請求可能なサイズ (バイト単位)。これは、テーブル内のすべての行のエンコードされたサイズの合計です。このメトリクスは、テーブルストレージのコストを長期にわたって追跡するのに役立ちます。 単位: Bytes ディメンション: Keyspace, TableName 有効な統計: Maximum — テーブルの最大ストレージサイズ。 Minimum — テーブルの最小ストレージサイズ。 Average — テーブルの平均ストレージサイズ。このメトリクスは 4 ～ 6 時間間隔で計算されます。
ConditionalCheckFailedRequests	失敗したライトウェイトトランザクション (LWT) 書き込みリクエストの数。INSERT、UPDATE、および DELETE オペレーションを使用すると、オペレーションを続行する前に true と評価される必要がある論理条件を指定できます。この条件が false として評価された場合、ConditionalCheckFailedRequests は 1 ずつ増加されます。False と評価された条件チェックでは、行のサイズに基づいて書き込みキャパシティーユニットを消費します。詳細については、「軽量トランザクション」を参照してください。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName 有効な統計: Minimum Maximum Average SampleCount Sum
ConsumedReadCapacityUnits	指定した期間に消費された読み取りキャパシティユニットの数。詳細については、「Read/Write capacity mode」(読み取り/書き込みキャパシティモード) を参照してください。 注記 1 秒あたりの平均スループット使用率を把握するには、Sum 統計を使用して 1 分間の消費スループットを計算します。次に、その計算値を 1 分間の秒数 (60) で除算して、1 秒あたりの平均 ConsumedReadCapacityUnits を計算します (この平均では、その間に発生した読み取りアクティビティの大きく短いスパイクは強調されません)。読み取りの平均消費キャパシティとプロビジョンドキャパシティの比較については、「Amazon Keyspaces のメトリクスの使用方法を教えてください。」を参照してください。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName 有効な統計: Minimum — テーブルへの個々のリクエストによって消費される読み取りキャパシティユニットの最小数。 Maximum — テーブルへの個々のリクエストによって消費される読み取りキャパシティユニットの最大数。 Average — 消費されたリクエストごとの平均読み込み容量。 注記 Average 値は、サンプル値がゼロになる非活動期間によって影響を受けます。 Sum — 消費された読み込み容量ユニットの合計。これは、ConsumedReadCapacityUnits メトリクスの最も有用な統計です。 SampleCount — Amazon Keyspaces へのリクエストの数 (読み取りキャパシティが消費されなかった場合も含む)。 注記 SampleCount 値は、サンプル値がゼロになる非活動期間によって影響を受けます。
ConsumedWriteCapacityUnits	指定した期間に消費された書き込みキャパシティユニットの数。テーブルの書き込み消費キャパシティの合計を取得できます。詳細については、「Read/Write capacity mode」(読み取り/書き込みキャパシティモード) を参照してください。 注記 1 秒あたりの平均スループット使用率を把握するには、Sum 統計を使用して 1 分間の消費スループットを計算します。次に、その計算値を 1 分間の秒数 (60) で除算して、1 秒あたりの平均 ConsumedWriteCapacityUnits を計算します (この平均では、その間に発生した書き込みアクティビティの大きく短いスパイクは強調されません)。書き込みの平均消費キャパシティとプロビジョンドキャパシティの比較については、「Amazon Keyspaces のメトリクスの使用方法を教えてください。」を参照してください。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName 有効な統計: Minimum — テーブルへの個々のリクエストによって消費される書き込みキャパシティユニットの最小数。 Maximum — テーブルへの個々のリクエストによって消費される書き込みキャパシティユニットの最大数。 Average — 消費されたリクエストごとの平均書き込み容量。 注記 Average 値は、サンプル値がゼロになる非活動期間によって影響を受けます。 Sum — 消費された書き込み容量ユニットの合計。これは、ConsumedWriteCapacityUnits メトリクスの最も有用な統計です。 SampleCount — Amazon Keyspaces へのリクエストの数 (書き込みキャパシティが消費されなかった場合も含む)。 注記 SampleCount 値は、サンプル値がゼロになる非活動期間によって影響を受けます。
MaxProvisionedTableReadCapacityUtilization	アカウントのプロビジョニングされた最高の読み取りテーブルにより使用されている読み取りプロビジョンドキャパシティの割合。 単位: Percent 有効な統計: Maximum - : プロビジョニング済み読み込み容量ユニットのうち、アカウントの最も高いプロビジョニング済み読み込みテーブルが使用している最大割合。 Minimum - プロビジョニング済み読み込み容量ユニットのうち、アカウントの最も高いプロビジョニング済み読み込みテーブルが使用している最小割合。 Average - プロビジョニング済み読み込み容量ユニットのうち、アカウントの最も高いプロビジョニング済み読み込みテーブルが使用している平均割合。メトリクスは 5 分間隔で発行されます。したがって、プロビジョニング済み読み込み容量ユニットをすばやく調整すると、この統計には実際の平均が反映されないことがあります。
MaxProvisionedTableWriteCapacityUtilization	書き込みのプロビジョンドキャパシティのうち、アカウントのプロビジョニングされた最高の書き込みテーブルにより使用されている割合。 単位: Percent 有効な統計: Maximum – 書き込みのプロビジョンドキャパシティのうち、アカウントのプロビジョニングされた最高の書き込みテーブルにより使用されている割合の最大値。 Minimum – 書き込みのプロビジョンドキャパシティのうち、アカウントのプロビジョニングされた最高の書き込みテーブルにより使用されている割合の最小値。 Average – 書き込みのプロビジョンドキャパシティのうち、アカウントのプロビジョニングされた最高の書き込みテーブルにより使用されている割合の平均値。メトリクスは 5 分間隔で発行されます。したがって、プロビジョニング済み書き込み容量ユニットをすばやく調整すると、この統計には実際の平均値が反映されないことがあります。
PerConnectionRequestRateExceeded	接続ごとのリクエストレートのクォータを超える Amazon Keyspaces へのリクエスト。Amazon Keyspaces への各クライアント接続は、1 秒あたり最大 3000 の CQL リクエストに対応できます。クライアントで、複数の接続を作成してスループットを向上させることができます。 マルチリージョンレプリケーションを使用している場合は、レプリケートされた各書き込みもこのクォータに含まれます。ベストプラクティスとして、PerConnectionRequestRateExceeded エラーを回避するためにテーブルへの接続数を増やすことをお勧めします。Amazon Keyspaces で使用できる接続数に制限はありません。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: SampleCount Sum
ProvisionedReadCapacityUnits	テーブルの読み込みプロビジョンドキャパシティユニットの数。 TableName ディメンションからテーブルの ProvisionedReadCapacityUnits が返されます。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName 有効な統計: Minimum — プロビジョニング済み読み込み容量の最小設定。ALTER TABLE を使用して読み込み容量を増やす場合、このメトリクスは、この期間中のプロビジョニング済み ReadCapacityUnits の最小値を示します。 Maximum — プロビジョニング済み読み込み容量の最大設定。ALTER TABLE を使用して読み込み容量を減らす場合、このメトリクスは、この期間中のプロビジョニング済み ReadCapacityUnits の最大値を示します。 Average — プロビジョニング済み読み込み容量の平均。ProvisionedReadCapacityUnits メトリクスは 5 分間隔で発行されます。したがって、プロビジョニング済み読み込み容量ユニットをすばやく調整すると、この統計には実際の平均が反映されないことがあります。
ProvisionedWriteCapacityUnits	テーブルの書き込みプロビジョンドキャパシティユニットの数。 TableName ディメンションからテーブルの ProvisionedWriteCapacityUnits が返されます。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName 有効な統計: Minimum — プロビジョニング済み書き込み容量の最小設定。ALTER TABLE を使用して書き込み容量を増やす場合、このメトリクスは、この期間中のプロビジョニング済み WriteCapacityUnits の最小値を示します。 Maximum — プロビジョニング済み書き込み容量の最大設定。ALTER TABLE を使用して書き込み容量を減らす場合、このメトリクスは、この期間中のプロビジョニング済み WriteCapacityUnits の最大値を示します。 Average — プロビジョニング済み書き込み容量の平均。ProvisionedWriteCapacityUnits メトリクスは 5 分間隔で発行されます。したがって、プロビジョニング済み書き込み容量ユニットをすばやく調整すると、この統計には実際の平均値が反映されないことがあります。
ReadThrottleEvents	テーブルの読み取りプロビジョンドキャパシティを超える Amazon Keyspaces へのリクエスト、またはアカウントレベルのクォータ、接続ごとのリクエスト、またはパーティションレベルのクォータ。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: SampleCount Sum
ReplicationLatency	このメトリクスはマルチリージョンキースペースにのみ適用され、マルチリージョンキースペース内のあるレプリカテーブルから別のレプリカテーブルに updates、inserts、または deletes をレプリケートするのにかかった時間を測定します。 単位: Millisecond ディメンション: TableName, ReceivingRegion 有効な統計: Average Maximum Minimum
ReturnedItemCountBySelect	指定期間中に複数行の SELECT クエリによって返された行数 複数行の SELECT クエリは、完全テーブルスキャンや範囲限定クエリなどの完全修飾プライマリキーが含まれていないクエリです。 返された行数は、評価された行数と必ずしも一致しません。例えば、100 行のテーブルの ALLOW FILTERING を含む SELECT * をリクエストし、15 行が返されるように結果を絞り込む WHERE 句を指定した場合を考えてみましょう。この場合、SELECT からのレスポンスには、100 の ScanCount と返された 15 行の Count が含まれます。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: Minimum Maximum Average SampleCount Sum
StoragePartitionThroughputCapacityExceeded	パーティションのスループットキャパシティを超える Amazon Keyspaces ストレージパーティションへのリクエスト。Amazon Keyspaces ストレージパーティションは、最大 1000 WCU/WRU/秒、最大 3000 RCU/RRU/秒に対応できます。これらの例外を軽減するために、データモデルを確認して、読み取り/書き込みトラフィックをより多くのパーティションに分散させることをお勧めします。 注記 論理的な Amazon Keyspaces パーティションは、複数のストレージパーティションにまたがることができ、そのサイズは事実上無制限です。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: SampleCount Sum
SuccessfulRequestCount	指定された期間に、正常に処理されたレコードの数。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: SampleCount
SuccessfulRequestLatency	指定期間中の成功した Amazon Keyspaces へのリクエスト。SuccessfulRequestLatency は 2 種類の異なる情報を提供できます。 リクエストが成功するまでの経過時間 (Minimum、Maximum、Sum、または Average)。 成功したリクエストの数 (SampleCount)。 SuccessfulRequestLatency は、Amazon Keyspaces 内のアクティビティのみが反映され、ネットワークレイテンシーやクライアント側のアクティビティは考慮されません。 単位: Milliseconds ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: Minimum Maximum Average SampleCount
SystemErrors	指定期間中に ServerError を生成する Amazon Keyspaces へのリクエスト。ServerError は通常、内部サービスエラーを示します。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: Sum SampleCount
SystemReconciliationDeletes	クライアント側のタイムスタンプが有効になっている場合に、トゥームストーン化されたデータを削除するために消費される単位。各 SystemReconciliationDelete には、1 行あたり最大 1 KB のデータを削除または更新するのに十分なキャパシティがあります。例えば、2.5 KB のデータが保存されている 1 行について、その行を更新する場合や、その行内の 1 つ以上の列を同時に削除する場合には、3 つの SystemReconciliationDeletes が必要です。また、3.5 KB のデータが含まれている 1 行全体を削除する場合は、4 つの SystemReconciliationDeletes が必要です。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName 有効な統計: Sum — ある期間に消費された SystemReconciliationDeletes の総数。
TTLDeletes	有効期限 (TTL) を使用して行のデータを削除または更新するために消費されたユニット。各 TTLDelete には、1 行あたり最大 1 KB のデータを削除または更新するのに十分なキャパシティがあります。例えば、2.5 KB のデータが保存されている 1 行について、その行を更新する場合や、その行内の 1 つ以上の列を同時に削除する場合には、3 つの TTL 削除が必要です。また、3.5 KB のデータが含まれている 1 行全体を削除する場合は、4 つの TTL 削除が必要です。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName 有効な統計: Sum — ある期間に消費された TTLDeletes の総数。
UserErrors	指定期間中に InvalidRequest エラーを生成する Amazon Keyspaces へのリクエスト。InvalidRequest は通常、無効なパラメータの組み合わせ、存在しないテーブルへの更新の試み、不正なリクエスト署名など、クライアント側のエラーを示します。 UserErrors AWS リージョン 現在と現在の無効なリクエストの合計を表します AWS アカウント。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: Sum SampleCount
WriteThrottleEvents	テーブルの書き込みプロビジョンドキャパシティを超える Amazon Keyspaces へのリクエスト、接続ごとのリクエスト、またはパーティションレベルのクォータ。 単位: Count ディメンション: Keyspace, TableName, Operation 有効な統計: SampleCount Sum

Amazon Keyspaces メトリクスのディメンション

Amazon Keyspaces のメトリクスは、アカウント、テーブル名、オペレーションなどの値別に分類されます。 CloudWatch コンソールを使用して、次の表のいずれかのディメンションに沿って Amazon Keyspaces データを取得できます。

ディメンション	説明
Keyspace	このディメンションによりデータが特定のキースペースに制限されます。この値は、現在のリージョンおよび現在の AWS アカウントの任意のキースペースになる場合があります。
Operation	このディメンションによりデータが Amazon Keyspaces CQL オペレーションの 1 つ (INSERT オペレーション、SELECT オペレーションなど) に制限されます。
TableName	このディメンションは、特定のテーブルにデータを制限します。この値は、現在のリージョンおよび現在の AWS アカウントアの任意のテーブル名になる場合があります。そのテーブル名がアカウント内で一意でない場合は、Keyspace も指定する必要があります。