Lambda コンテキストオブジェクトを使用して Go 関数の情報を取得する
Lambda で関数が実行されると、コンテキストオブジェクトがハンドラーに渡されます。このオブジェクトは、呼び出し、関数、および実行関数に関する情報を含むメソッドおよびプロパティを提供します。
Lambda コンテキストライブラリは、次のグローバル変数、メソッド、およびプロパティを提供します。
グローバル変数
-
FunctionName
- Lambda 関数の名前。 -
FunctionVersion
- 関数のバージョン。 -
MemoryLimitInMB
- 関数に割り当てられたメモリの量。 -
LogGroupName
- 関数のロググループ。 -
LogStreamName
— 関数インスタンスのログストリーム。
context メソッド
-
Deadline
— 実行がタイムアウトした日付 (Unix 時間のミリ秒単位) を返します。
context プロパティ
-
InvokedFunctionArn
- 関数を呼び出すために使用される Amazon リソースネーム (ARN)。呼び出し元でバージョン番号またはエイリアスが指定されているかどうかを示します。 -
AwsRequestID
- 呼び出しリクエストの ID。 -
Identity
— (モバイルアプリケーション) リクエストを認可した Amazon Cognito ID に関する情報。 -
ClientContext
— (モバイルアプリケーション) クライアントアプリケーションが Lambda に提供したクライアントコンテキスト。
context の呼び出し情報へのアクセス
Lambda 関数は、環境と呼び出しリクエストに関するメタデータにアクセスできます。これには、パッケージのコンテキストcontext.Context
が含まれている必要があり、Lambda は関数に関する情報をコンテキストの Value
プロパティに挿入します。lambdacontext
のコンテキストにアクセスするために、context.Context
ライブラリをインポートする必要があることに注意してください。
package main import ( "context" "log" "github.com/aws/aws-lambda-go/lambda" "github.com/aws/aws-lambda-go/lambdacontext" ) func CognitoHandler(ctx context.Context) { lc, _ := lambdacontext.FromContext(ctx) log.Print(lc.Identity.CognitoIdentityPoolID) } func main() { lambda.Start(CognitoHandler) }
上記の例では、lc
はコンテキストオブジェクトがキャプチャした情報を消費するために使用される変数であり、log.Print(lc.Identity.CognitoIdentityPoolID)
はその情報を印刷します (この場合は CognitoIdentityPoolID)。
以下の例では、コンテキストオブジェクトを使用して、Lambda 関数の完了にかかる時間をモニタリングする方法を紹介しています。これによって、予期されるパフォーマンスを分析し、必要な場合には関数コードを調整します。
package main import ( "context" "log" "time" "github.com/aws/aws-lambda-go/lambda" ) func LongRunningHandler(ctx context.Context) (string, error) { deadline, _ := ctx.Deadline() deadline = deadline.Add(-100 * time.Millisecond) timeoutChannel := time.After(time.Until(deadline)) for { select { case <- timeoutChannel: return "Finished before timing out.", nil default: log.Print("hello!") time.Sleep(50 * time.Millisecond) } } } func main() { lambda.Start(LongRunningHandler) }