コスト配分タグ

AWS Marketplace は、購入するソフトウェア製品のコスト配分タグをサポートします。アクティブ化されたコスト配分タグを使用して、AWS Cost Explorer、AWS のコストと使用状況レポート、AWS 予算またはその他のクラウド費用分析ツールを使用して、AWS Marketplace リソースの使用状況を特定および追跡できます。コスト配分タグを使用すると、コスト配分レポートのリソースコストを整理でき、AWS Marketplace コストの分類と追跡を容易になります。

AWS Marketplace のコスト配分タグは、次の 2 つのソースから取得します。

• Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスに関連付けられる Amazon マシンイメージ (AMI) ソフトウェア製品のコストは、同じタグを継承します。これらのタグは、アカウントの AWS Billing and Cost Management コンソールでコスト配分タグとして有効にできます。AMI 製品でのコスト配分タグの使用の詳細については、「AMI 製品のコスト配分タグ」を参照してください。

• AMI、コンテナ、Software as a Service (SaaS) 製品には、ベンダーが提供するタグが付いている場合があります。例えば、ユーザー数で請求する SaaS 製品では、タグを使用して部門ごとの使用状況を識別できます。これらのタグの使用の詳細については、「ベンダー計測タグ」を参照してください。

コスト配分タグは、タグが Billing and Cost Management コンソールでアクティブ化された時点からのコストのみを追跡します。AWS アカウント 所有者、AWS Organizations 管理アカウント所有者、および適切なアクセス許可を持つユーザーのみが、Billing and Cost Management コンソールにアクセスできます。コスト配分タグを使用するかどうかにかかわらず、請求額に変更はありません。コスト配分タグを使用するかどうかは、AWS Marketplace のソフトウェア製品の機能には影響しません。

EMEA 対象販売者からのサブスクリプションの場合、コストと使用状況レポートには AWS の契約当事者 (Amazon Web Services EMEA SARL) の列が含まれます。

ベンダー計測タグ

ベンダーの計測機能を備えた AWS Marketplace 製品 (AMI、コンテナ、SaaS 製品を含む) には、ソフトウェアベンダーが顧客への追加サービスとして提供するタグが付いている場合があります。これらのタグはコスト配分タグであり、ベンダーが提供するメトリクス全体で AWS Marketplace リソース使用状況を把握するのに役立ちます。これらのタグを使用して、AWS Cost Explorer Service、AWS Cost and Usage Report、AWS Budgets、またはその他のクラウドコスト分析ツールによって AWS Marketplace リソースの使用状況を識別および追跡できます。

AWS Marketplace 製品の使用を開始し、ベンダーが計測レコードを AWS Marketplace に送信すると、タグが AWS Billing コンソールに表示されます。前払いのコミットメントに基づいて製品を使用している場合は、その製品の使用量の計測を受け取ることはできません。そのため、ベンダーが計測するタグは AWS Billing コンソールには表示されません。連結アカウントを管理している場合、AWS Billing のタグの表示やアクティブ化には、ModifyBilling および ViewBilling の両方のアクセス許可が必要です。詳細については、「AWS 請求ユーザーガイド」の「AWS Billing アクションポリシー」を参照してください。

注記

ベンダー計測タグを有効にすると、コストと使用状況レポートのサイズが大きくなる場合があります。コストと使用状況レポートは Amazon S3 に保存されます。そのため、Amazon S3 のコストも増加する可能性があります。

対象となるすべての AWS Marketplace 製品に対してベンダー計測タグを有効化するには

1. AWS Management Console にサインインして、AWS Billing コンソールを開きます。次に、左側のナビゲーションペインで、[コスト配分タグ] を選択します。

2. [AWS 生成のコスト配分タグ] タブを選択します。

3. aws:marketplace:isv: を検索して、ベンダー計測タグによるタグ付けをサポートするすべての製品のタグを見つけます。

4. すべてのタグのチェックボックスをオンにして、[有効化] を選択します。ベンダー計測タグは、24 時間以内に有効になります。

関連トピック

詳細については、次のトピックを参照してください。

• 「AWS Billing ユーザーガイド」の「コスト配分タグの使用」

• 「AWS Billing ユーザーガイド」の「AWS 生成コスト配分タグの有効化」