PostgreSQL のマルチテナント SaaS パーティショニングモデル

マルチテナントを実現する最適な方法は、SaaS アプリケーションの要件によって異なります。以下のセクションでは、PostgreSQL にマルチテナント機能を正常に実装するためのパーティショニングモデルを示します。

注記

このセクションで説明するモデルは、Amazon RDS for PostgreSQL と Aurora PostgreSQL 互換の両方に適用できます。このセクションでの PostgreSQL への言及は、両方のサービスに適用されます。

PostgreSQL の SaaS パーティショニングに使用できる高レベルモデルには、サイロ、ブリッジ、プールの 3 つがあります。次の図は、サイロモデルとプールモデルのトレードオフをまとめたものです。ブリッジモデルは、サイロモデルとプールモデルのハイブリッドです。

パーティショニングモデル	利点	欠点
サイロ	コンプライアンス調整 テナント間の影響なし テナントレベルのチューニング テナントレベルのアベイラビリティ	俊敏性の低い 一元化された管理なし 導入の複雑さ コスト
プール	アジリティ コスト最適化 一元化された管理 導入の簡略化	テナント間の影響 コンプライアンス上の課題 オールオアナッシングアベイラビリティ
ブリッジ	ある程度のコンプライアンス調整 アジリティ コスト最適化 一元化された管理	コンプライアンスに関するいくつかの課題 すべてまたはまったくない可用性 (ほとんど) テナント間の影響 導入の複雑さ

以下のセクションで、各モデルについて詳しく説明します。

パーティショニングモデル:

• PostgreSQL サイロモデル
• PostgreSQL プールモデル
• PostgreSQL ブリッジモデル
• 意思決定マトリックス