ステップ 7。バックアップのモニタリングとアラートを実装する

バックアップジョブは失敗することがあります。バックアップ、復元、コピータスクなどのジョブが失敗すると、同じプロセス内の後続のステップに影響する恐れがあります。最初のバックアップジョブが失敗すると、後続のその他タスクも失敗する可能性が高くなります。こうしたシナリオでは、モニタリングと通知を使用すれば、一連のイベントを詳細に理解することができます。モニタリングとアラートを使用すると、組織内でバックアップジョブに対する認識を高めることができ、バックアップの失敗に対応できるようになります。

AWS Backup ジョブのモニタリングを有効にし、通知を設定すると、以下のような利点が得られます。

• バックアップのアクティビティに対する認識が向上する。

• 重要なサービスレベルアグリーメント (SLA) を満たすことができる。

• 通常業務のモニタリングを強化できる。

• コンプライアンスの義務を満たすことができる。

AWS Backup 他の AWS のサービス およびチケット発行システムと統合することで、ワークロードのバックアップモニタリングを実装し、自動化された調査およびエスカレーションフローを実行できます。例えば、次のオペレーションを実行できます。

• Amazon CloudWatch を使用して、メトリクスの追跡、アラームの作成、ダッシュボードの表示を行う。

• Amazon EventBridge を使用して、 AWS Backup のプロセスとイベントをモニタリングする。

• AWS CloudTrail を使用して、AWS Backup API 呼び出しを、時間、送信元 IP、ユーザー、呼び出しを行っているアカウントなどの詳細と共にモニタリングする。

• Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) を使用して、バックアップ、復元、コピーイベントなどの AWS Backup 関連トピックをサブスクライブします。

AWS Backup Audit Manager を使用して、各アカウントとリージョンの日次バックアップ監査レポートの証拠を自動的に生成できます。また、一連の自動化テンプレートとダッシュボード (バックアップオブザーバーソリューションと呼ばれる) を使用して、毎日集計されたクロスアカウントマルチリージョン AWS Backup レポートを取得することで、バックアップモニタリングを複数のアカウントにスケールすることもできます。