ファイルの即時初期化を有効にする

SQL Serverでは、規制上の制限に従っていない限り、［ボリュームメンテナンスタスクの実行］設定を使用してファイルの即時初期化を有効にします。このオプションにより、ファイルの自動拡張パフォーマンスが大幅に向上します。

この設定では、データファイルのゼロ化操作がスキップされます。つまり、データファイルは初期化時にゼロ値 (0x0) で埋められることはなく、時間がかかることがあります。ディスク上の現在のコンテンツは、新しいデータがディスクに書き込まれたときにのみ上書きされます。

注記

ログファイルには、ファイルの即時初期化のメリットはありません。

ファイルの即時初期化を有効にするには:

1. スタート画面で、secpol.mscを実行してローカルセキュリティポリシーコンソールを開きます。

2. 次のスクリーンショットに示すように、[ローカルポリシー]、[ユーザー権限の割り当て]、[ボリュームメンテナンスタスクの実行] を選択し、SQL Server サービスアカウントを追加します。

   

3. SQL Server を再起動して、変更を有効にします。

ファイルの即時初期化の詳細については、Microsoft Web サイトの SQL Server ドキュメントを参照してください。

セキュリティメモ

ファイルの即時初期化を使用すると、新しいデータがファイルに書き込まれたときにのみディスクが上書きされるため、削除された内容を読み取ることができます。

ドライブがインスタンスに接続されている間、ファイル上の随意アクセス制御リスト (DACL) は SQL Server サービスアカウントとローカル管理者だけがアクセスできるようにするため、情報漏洩のリスクを軽減します。ただし、ファイルをデタッチすると、ファイルにアクセスできます。削除されたコンテンツの漏洩が懸念される場合は、SQL Server インスタンスの即時ファイル初期化を無効にする必要があります。