SVCS_S3QUERY_SUMMARY - Amazon Redshift

SVCS_S3QUERY_SUMMARY

SVCS_S3QUERY_SUMMARY ビューを使用して、システムで実行されたすべての Redshift Spectrum クエリ (S3 クエリ) の概要を取得します。1 つのセグメントで外部テーブルスキャンを 1 回実行できます。

注記

プレフィックス SVCS のあるシステムビューは、メインクラスターおよび同時実行スケーリングクラスターの両方のクエリに関する詳細を提供します。ビューは、SVL ビューがメインクラスターで実行されたクエリについてのみ情報を提供することを除いて、プレフィックス SVL を持つビューに似ています。

SVCS_S3QUERY_SUMMARY はすべてのユーザーに表示されます。スーパーユーザーはすべての行を表示できますが、通常のユーザーは自分のデータのみを表示できます。詳細については、「システムテーブルとビューのデータの可視性」を参照してください。

SVL_S3QUERY の詳細については、「SVL_S3QUERY」を参照してください。

テーブルの列

列名 データ型 説明
userid integer 指定のエントリを生成したユーザーの ID。
query integer クエリ ID。この値を使用して、他の各種システムテーブルおよびビューを結合できます。
xid bigint トランザクション ID。
pid integer プロセス ID。
segment integer セグメント番号。複数のセグメントから構成された 1 つのクエリ。各セグメントは 1 つ以上のステップから構成されます。
step integer 実行したクエリステップ。
starttime timestamp このセグメントで Redshift Spectrum クエリの実行を開始した時刻 (UTC 時間)。1 つのセグメントで外部テーブルスキャンを 1 回行うことができます。
endtime timestamp このセグメントで Redshift Spectrum クエリの実行が完了した時刻 (UTC 時間)。1 つのセグメントで外部テーブルスキャンを 1 回行うことができます。
elapsed integer このセグメントで Redshift Spectrum クエリの実行にかかった時間 (マイクロ秒)。
aborted integer クエリがシステムによって停止されたかユーザーによってキャンセルされた場合、この列は 1 になります。クエリが最後まで実行された場合、この列は 0 になります。
external_table_name char(136) 外部テーブルスキャンのテーブルの外部名の内部形式。
file_format character(16) 外部テーブルデータのファイル形式。
is_partitioned char(1) true (t) の場合、この列の値は外部テーブルがパーティション化されていることを示します。
is_rrscan char(1) true (t) の場合、この列の値は範囲限定スキャンが適用されたことを示します。
is_nested varchar(1) true (t) の場合、この列の値は、ネストされた列のデータ型にアクセスされていることを示します。
s3_scanned_rows bigint Amazon S3 からスキャンされ、Redshift Spectrum レイヤーに送信された行数。
s3_scanned_bytes bigint Amazon S3 からスキャンされ Redshift Spectrum レイヤーに送信されたバイト数 (圧縮データに基づく)。
s3query_returned_rows bigint Redshift Spectrum レイヤーからクラスターに返された行数。
s3query_returned_bytes bigint Redshift Spectrum レイヤーからクラスターに返されたバイト数。Amazon Redshift に大量のデータが返されると、システムパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。
files integer この Redshift Spectrum クエリで処理されたファイル数。ファイル数が少ないと、並列処理の利点は制限されます。
files_max integer 1 つのスライスで処理されるファイルの最大数。
files_avg integer 1 つのスライスで処理されるファイルの平均数。
splits bigint このセグメントで処理された分割の数。このスライスで処理された分割の数。例えば分割可能なデータファイルの容量が大きい場合 (約 512 MB を超えるデータファイルなど)、Redshift Spectrum はファイルを複数の S3 リクエストに分割し、並列処理を試みます。
splits_max integer このスライスで処理された分割の最大数。
splits_avg bigint このスライスで処理された分割の平均数。
total_split_size bigint 処理されたすべての分割の合計サイズ。
max_split_size bigint 処理された分割の最大サイズ (単位: バイト)。
avg_split_size bigint 処理された分割の平均サイズ (単位: バイト)。
total_retries bigint このセグメントでの Redshift Spectrum クエリの再試行の合計数。
max_retries integer 処理ファイルごとの再試行の最大数。
max_request_duration bigint 個別ファイルリクエストの最長時間 (マイクロ秒)。実行時間の長いクエリはボトルネックの可能性があります。
avg_request_duration bigint ファイルリクエストの平均時間 (マイクロ秒)。
max_request_parallelism integer Redshift Spectrum クエリでの 1 つのスライスの並列リクエストの最大数。
avg_request_parallelism double precision Redshift Spectrum クエリでの 1 つのスライスの並列リクエストの平均数。
total_slowdown_count bigint 外部テーブルスキャン中に発生したスローダウンエラーを含む Amazon S3 リクエストの合計数。
max_slowdown_count integer 外部テーブルスキャン中に 1 つのスライスで発生したスローダウンエラーを含む Amazon S3 リクエストの最大数。

サンプルクエリ

次の例では、最後に実行されたクエリのスキャンステップの詳細を取得します。

select query, segment, elapsed, s3_scanned_rows, s3_scanned_bytes, s3query_returned_rows, s3query_returned_bytes, files from svcs_s3query_summary where query = pg_last_query_id() order by query,segment;
query | segment | elapsed | s3_scanned_rows | s3_scanned_bytes | s3query_returned_rows | s3query_returned_bytes | files
------+---------+---------+-----------------+------------------+-----------------------+------------------------+------               
 4587 |       2 |   67811 |               0 |                0 |                     0 |                      0 |     0
 4587 |       2 |  591568 |          172462 |         11260097 |                  8513 |                 170260 |     1
 4587 |       2 |  216849 |               0 |                0 |                     0 |                      0 |     0
 4587 |       2 |  216671 |               0 |                0 |                     0 |                      0 |     0