標準データ共有
標準データ共有を使用すると、プロビジョニングされたクラスター、サーバーレスワークグループ、アベイラビリティーゾーン、AWS アカウント、および AWS リージョン の間でデータを共有できます。クラスタータイプ間およびプロビジョニングされたクラスターと Amazon Redshift Serverless 間で共有できます。
データを共有するには、以下のプロビジョニング済みクラスター、サーバーレス名前空間、および AWS アカウント 識別子を書き留めます。
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プロビジョニング済み名前空間は、Amazon Redshift のプロビジョニング済みクラスターを識別する識別子です。名前空間のグローバル一意識別子 (GUID) は、プロビジョニングされたクラスターの作成中に自動的に作成され、クラスターにアタッチされます。Amazon リソースネーム (ARN) の名前空間は、arn:{partition}:redshift:{region}:{account-id}:namespace:{namespace-guid} の形式です。プロビジョニングされたクラスターの名前空間は、Amazon Redshift コンソールのクラスター詳細ページで確認できます。
データ共有のワークフローでは、AWS アカウントのクラスターとのデータの共有に、名前空間の GUID 値と名前空間 の ARN が使用されます。
current_namespace
関数を使用して、現在のクラスターの名前空間を見つけることもできます。 -
サーバーレス名前空間は、Amazon Redshift Serverless を識別する識別子です。名前空間のグローバル一意識別子 (GUID) は、Amazon Redshift Serverless の作成中に自動的に作成され、インスタンスにアタッチされます。サーバーレス名前空間 ARN は、arn:{partition}:redshift-serverless:{region}:{account-id}:namespace/{namespace-guid} の形式です。
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AWS アカウントはデータ共有のコンシューマーにすることができ、それぞれが 12 桁の AWS アカウント ID で表されます。
標準データ共有の場合、以下の点を考慮してください。
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プロデューサークラスターが削除されると、Amazon Redshift はプロデューサークラスターによって作成されたデータ共有を削除します。プロデューサークラスターをバックアップおよび復元しても、作成されたデータ共有は復元されたクラスターに残ります。ただし、他のクラスターに付与されたデータ共有のアクセス許可は、復元されたクラスターでは無効になります。データ共有の使用許可を目的のコンシューマークラスターに再付与します。コンシューマークラスター上のコンシューマデータベースは、スナップショットが作成された元のクラスターからのデータ共有を指します。復元後のクラスターからの共有データをクエリするには、コンシューマー管理者は別のデータベースを作成する必要があります。この管理者はまた、既存のコンシューマーデータベースを削除および再作成して、新しく復元されたクラスターのデータ共有を使用することもできます。
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コンシューマークラスターが、削除された後にスナップショットから復元された場合は、このクラスターに共有されていた以前のアクセスは無効になり、表示されなくなります。復元後のコンシューマークラスターで引き続きデータ共有へのアクセスが必要な場合、プロデューサー管理者は、復元後のコンシューマークラスターに対し、データ共有の使用権限をあらためて付与する必要があります。コンシューマー管理者は、無効になったデータ共有から作成された古いコンシューマデータベースを、すべて削除する必要があります。さらにこの管理者は、プロデューサーがアクセス許可を再付与した後に、データ共有からコンシューマーデータベースを再作成する必要があります。復元後のクラスターの名前空間 GUID は復元前のクラスターとは異なるため、コンシューマークラスターまたはプロデューサークラスターがバックアップから復元された場合は、データ共有へのアクセス許可をあらためて付与します。