Amazon Redshift での使用制限の管理 - Amazon Redshift

Amazon Redshift での使用制限の管理

制限を定義して、一部の Amazon Redshift 機能の使用状況と関連するコストをモニタリングおよび制御できます。日単位、週単位、月単位の使用制限を作成し、それらの制限に達した場合に Amazon Redshift が自動的に実行するアクションを定義できます。アクションには、定義された制限を超える使用状況を記録するために、システムテーブルにイベントを記録するなどの処理が含まれます。その他の考えられるアクションとしては、Amazon SNS と Amazon CloudWatch でアラートを発生させて管理者に通知したり、さらなる使用を無効にしてコストを管理したりするなどがあります。

各クラスターの使用制限を定義できます。クラスターの作成後、次の機能の使用制限を定義できます。

  • Amazon Redshift Spectrum

  • Amazon Redshift 同時実行スケーリングの機能

  • Amazon Redshift のクロスリージョンでのデータ共有

使用制限は、Amazon Redshift Spectrum および Amazon Redshift の同時実行スケーリングが利用できる AWS リージョンで、リリースバージョン 1.0.14677 以降で利用可能です。

Redshift Spectrum の制限は、1 TB 単位でスキャンされるデータの合計量のしきい値を指定します。同時実行スケーリング制限は、同時実行スケーリングで使用される合計時間のしきい値を 1 分単位で指定します。クロスリージョンデータ共有の制限は、スキャンされるデータの合計量のしきい値を 1 TB 単位で指定します。

制限は、日単位、週単位、または月単位の期間で指定できます (UTC を使用して期間の開始と終了を決定します)。期間の途中で制限を作成した場合、その時点から期間の終了まで制限が測定されます。たとえば、3 月 15 日に月単位の制限を作成した場合、最初の月単位の期間は 3 月 15 日から 3 月 31 日に測定されます。

各機能に対して複数の使用制限を定義できます。制限ごとに異なるアクションを設定できます。考えられるアクションは次のとおりです。

  • システムテーブルにログ記録 – これはデフォルトのアクションです。情報は、STL_USAGE_CONTROL テーブルにログ記録されます。ログ記録は、過去の使用状況を評価したり、将来の使用制限を決定する際に役立ちます。ログに記録される条件の詳細については、Amazon Redshift データベースデベロッパーガイドSTL_USAGE_CONTROL を参照してください。

  • アラート — Amazon Redshift は、利用可能な使用量および消費済みの使用量に関する CloudWatch メトリクスを作成します。各機能に対して最大 3 つの使用制限を定義できます。Amazon Redshift コンソールを使用してアラートアクションを有効にすると、これらのメトリクスに CloudWatch アラームが自動的に作成されます。オプションで、そのアラームに Amazon SNS サブスクリプションをアタッチできます。AWS CLI または API オペレーションを使用している場合は、CloudWatch アラームを手動で作成してください。しきい値に達すると、イベントもシステムテーブルにログ記録されます。

  • 機能の無効化 – しきい値に達すると、クォータが次の期間 (日単位、週単位、または月単位) 用に更新されるまで Amazon Redshift が機能を無効にします。無効化アクションを設定できるのは、機能ごとに 1 つの制限だけです。イベントはシステムテーブルにもログ記録され、アラートを生成発行できます。

使用制限は、使用制限の定義自体またはクラスターが削除されるまで保持されます。

新しい Amazon Redshift コンソール、AWS CLI、または Amazon Redshift API オペレーションを使用して、使用制限を定義および管理できます。Amazon Redshift コンソールで制限を定義するには、クラスターに移動し、[Actions (アクション)] の [Configure usage limit (使用制限の設定)] を選択します。クラスターに対して定義済みの使用制限を表示するには、クラスターに移動し、[メンテナンスとモニタリング] タブの [使用制限] セクションを選択します。クラスターで利用可能な使用量および消費済みの使用量を表示するには、クラスターに移動します。[Cluster performance (クラスターのパフォーマンス)] タブを選択し、機能に消費された使用量のグラフを表示します。

次の Amazon Redshift CLI オペレーションを使用して、使用制限を管理できます。詳細については、AWS CLI コマンドリファレンスを参照してください。

次の Amazon Redshift API オペレーションを使用して、使用制限を管理できます。詳細については、Amazon Redshift API リファレンスを参照してください。

Amazon Redshift コンソールを使用して使用制限を作成およびモニタリングする方法については、次のビデオをご覧ください。