GPU アプリケーションを実行するためのイメージの作成

AWS RoboMaker GPU シミュレーションジョブは CUDA、OpenGL、OpenCL、Vulkan API アクセスに対応しています。したがって、これらの API を使用するアプリケーションでは、対応するドライバーがイメージにインストールされている必要があります。

注記

OpenGL API の取得には、Nvidia のベースイメージを使用することをお勧めします。チュートリアルで使用されている Dockerfile の例は、OpenGL をサポートしている nvidia/opengl:1.0-glvnd-runtime-ubuntu20.04 のみを対象としています。CUDA、Vulkan、OpenCL をサポートするコンテナイメージを見つけるには、Nvidia のドキュメントを参照してください。

GPU レンダリングで DCV ディスプレイを使用するには、nice-dcv-gl をインストールする必要があります。X0 は GPU と通信するシステムの Xorg プロセスであることに注意してください。また、X1 と X2 は XDCV プロセスです。X1 または X2 で OpenGL アプリケーションを起動すると、nice-dcv-gl により、X0 (GPU を使用できる) で呼び出しがリダイレクトされ、レンダリングが実行されます。

nice-dcv-gl をインストールするには、アーカイブをダウンロードして解凍し、DCV の公開ドキュメントに続く nice-dcv-gl パッケージをインストールします。「Linux に RLM サーバーをインストールする」を参照してください。

次の例は、ubuntu18.04 ベースイメージに nice-dcv-gl_2021.2 をインストールする Dockerfile を示しています。

FROM nvidia/opengl:1.0-glvnd-runtime-ubuntu20.04

ENV DEBIAN_FRONTEND="noninteractive"

RUN apt-get update && apt-get install -y --no-install-recommends \
        ca-certificates \
        gnupg2 \
        wget

RUN wget https://d1uj6qtbmh3dt5.cloudfront.net/NICE-GPG-KEY && gpg --import NICE-GPG-KEY && \
        wget https://d1uj6qtbmh3dt5.cloudfront.net/2021.2/Servers/nice-dcv-2021.2-11048-ubuntu1804-x86_64.tgz && \
        tar xvzf nice-dcv-2021.2-11048-ubuntu1804-x86_64.tgz && \
        cd nice-dcv-2021.2-11048-ubuntu1804-x86_64 && \
        apt install -y ./nice-dcv-gl_2021.2.944-1_amd64.ubuntu1804.deb

GPU アプリケーションのビルド手順の詳細については、「ROS2 Foxy と Gazebo 11 を使用した GPU サンプルアプリケーションの実行」を参照してください。