Arcserve Backup を使用したセットアップのテスト

Arcserve Backup r17.0 を使用して、仮想テープへのデータのバックアップ、テープのアーカイブ、仮想テープライブラリ (VTL) デバイスの管理を行えます。このトピックでは、テープゲートウェイで Arcserve Backup を設定し、バックアップ操作と復元操作を実行する基本的な方法について説明します。Arcserve Backup r17.0 の使用の詳細については、Arcserve Administration Guide の「Arcserve Backup r17 ドキュメント」を参照してください。

VTL デバイスによる作業に Arcserve を設定する

仮想テープライブラリ (VTL) のデバイスをクライアントに接続したら、デバイスをスキャンします。

VTL デバイスをスキャンするには

1. Arcserve Backup Manager で、[ユーティリティ] メニューを選択します。

2. [メディア検証とスキャン] を選択します。

メディアプールへのテープのロード

Arcserve ソフトウェアがゲートウェイに接続されてテープが使用可能になると、Arcserve で自動的にテープがロードされます。Arcserve ソフトウェアでゲートウェイが見つからない場合は、Arcserve でテープエンジンを再起動してみます。

テープエンジンを再起動するには

1. [クイックスタート] を選択し、[管理]、[デバイス] の順に選択します。

2. ナビゲーションメニューで、ゲートウェイのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、スロットのインポート/エクスポートを選択します。

3. [簡易モード] を選択し、テープを空のスロットに割り当てます。

4. ゲートウェイのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[インベントリ/オフラインスロット] を選択します。

5. [クイックインベントリ] を選択し、データベースからメディア情報を取得します。

新しいテープを追加する場合は、ゲートウェイで新しいテープをスキャンし、Arcserve で表示する必要があります。新しいテープが表示されない場合は、テープをインポートする必要があります。

テープをインポートするには

1. [クイックスタート] メニューを選択し、[バックアップ]、[デスティネーション] タブの順に選択します。

2. ゲートウェイを選択し、1 つのテープのコンテキスト (右クリック) メニューを開いて、[スロットのインポート/エクスポート] を選択します。

3. 新しい各テープのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[インベントリ] を選択します。

4. 新しい各テープのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[フォーマット] を選択します。

各テープのバーコードが Storage Gateway コンソールに表示され、それらが使用可能な状態になります。

テープへのデータのバックアップ

テープが Arcserve 内にロードされたら、データをバックアップできます。バックアップ手順は、物理テープをバックアップする場合と同じです。

データをテープにバックアップするには

1. [クイックスタート] メニューから、バックアップセッションを開始します。

2. [ソース] タブを選択し、バックアップするファイルシステムまたはデータベースシステムを選択します。

3. [スケジュール] タブを選択し、使用する繰り返し方法を選択します。

4. [デスティネーション] タブを選択し、使用するテープを選択します。バックアップするデータがテープの許容量を超える場合は、新しいテープをマウントするよう Arcserve から求められます。

5. [サブミット] を選択してデータをバックアップします。

注記

バックアップジョブの進行中に何らかの理由でテープゲートウェイが再起動した場合、そのバックアップジョブは失敗する可能性があります。失敗したバックアップジョブを完了するには、再送信する必要があります。

テープのアーカイブ

テープをアーカイブすると、テープゲートウェイはテープライブラリからオフラインストレージにテープを移動します。テープを取り出してアーカイブする前に、テープの内容を確認する場合があります。

テープをアーカイブするには

1. [クイックスタート] メニューから、バックアップセッションを開始します。

2. [ソース] タブを選択し、バックアップするファイルシステムまたはデータベースシステムを選択します。

3. [スケジュール] タブを選択し、使用する繰り返し方法を選択します。

4. ゲートウェイを選択し、1 つのテープのコンテキスト (右クリック) メニューを開いて、[スロットのインポート/エクスポート] を選択します。

5. テープをロードするためのメールスロットを割り当てます。Storage Gateway コンソールのステータスが [Archive] (アーカイブ) に遷移します。アーカイブプロセスには時間がかかることがあります。

アーカイブプロセスが完了までには時間がかかることがあります。テープの初期ステータスは、[IN TRANSIT TO VTS] と表示されます。アーカイブが開始されると、ステータスは [ARCHIVING] に変わります。アーカイブが完了すると、テープは S3 Glacier Flexible Retrieval または S3 Glacier Deep Archive にアーカイブされ、VTL には表示されなくなります。

テープからのデータの復元

アーカイブされたデータの復元のプロセスは、2 ステップです。

アーカイブされたテープからデータを復元するには

1. アーカイブされたテープをテープゲートウェイに取得します。手順については、アーカイブ済みのテープの取得 を参照してください。

2. Arcserve を使用して、データを復元します。このプロセスは、物理的なテープからデータを復元する手順と同じです。手順については、「Arcserve Backup r17 ドキュメント」を参照してください。

テープからデータを復元するには、以下の手順を使用します。

データをテープから復元するには

1. [クイックスタート] メニューから、復元セッションを開始します。

2. [ソース] タブを選択し、復元するファイルシステムまたはデータベースシステムを選択します。

3. [デスティネーション] タブを選択し、デフォルト設定を使用します。

4. [スケジュール] タブを選択し、使用する繰り返し方法を選択して、[サブミット] を選択します。

次のステップ

不要なリソースのクリーンアップ