テープゲートウェイ のモニタリング - AWS Storage Gateway

テープゲートウェイ のモニタリング

このセクションでは、テープゲートウェイ、テープゲートウェイ に関連付けられている仮想テープ、キャッシュストレージ、およびアップロードバッファをモニタリングする方法について説明します。AWS マネジメントコンソール を使用して テープゲートウェイ のメトリクスを表示します。メトリクスを使用すると、テープゲートウェイ の状態を追跡し、定義されているしきい値を 1 つ以上のメトリクスが超えた場合に通知するようにアラームをセットアップすることができます。

Storage Gateway は CloudWatch メトリクスを追加料金なしで提供します。Storage Gateway メトリクスは 2 週間の間、記録されます。これらのメトリクスを使用することにより、履歴情報にアクセスして、テープゲートウェイ と仮想テープのパフォーマンスをより的確に把握できます。CloudWatch の詳細については、「Amazon CloudWatch ユーザーガイド」を参照してください。

CloudWatch ロググループを使用したテープゲートウェイヘルスログの取得

Amazon CloudWatch Logs を使用して、テープゲートウェイと関連リソースのヘルスに関する情報を取得できます。ログを使用して、ゲートウェイで発生するエラーをモニタリングできます。さらに、Amazon CloudWatch サブスクリプションフィルタを使用して、ログ情報のリアルタイムの処理を自動化できます。詳細については、Amazon CloudWatch ユーザーガイド の「サブスクリプションを使用したログデータのリアルタイム処理」を参照してください。

たとえば、VMware HA が有効なクラスターにゲートウェイがデプロイされ、エラーについて把握する必要があるとします。ゲートウェイをモニタリングし、ゲートウェイでエラーが発生したときに通知を表示するように CloudWatch ロググループを設定できます。このグループの設定は、ゲートウェイをアクティブ化するときか、ゲートウェイをアクティブ化して実行した後に可能です。ゲートウェイのアクティブ化時に CloudWatch ロググループを設定する方法については、「Amazon CloudWatch ログ記録の設定」を参照してください。CloudWatch ロググループの全般情報については、Amazon CloudWatch ユーザーガイドの「ロググループとログストリームを操作する」を参照してください。

これらのタイプのエラーをトラブルシューティングおよび修正する方法については、「仮想テープの問題のトラブルシューティング」を参照してください。

以下の手順では、ゲートウェイがアクティブ化された後に CloudWatch ロググループを設定する方法を示しています。

テープゲートウェイと連携するように CloudWatch ロググループを設定するには

  1. AWS マネジメントコンソール にサインインし、AWS Storage Gateway コンソール (https://console.aws.amazon.com/storagegateway/home) を開きます。

  2. [Gateways (ゲートウェイ)] を選択してから、CloudWatch ロググループを設定するゲートウェイを選択します。

  3. [Actions (アクション)] で、[ゲートウェイ情報の編集] を選択します。

  4. [Gateway Log Group (ゲートウェイロググループ)] で、使用するロググループを選択します。ロググループがない場合は、[Create new Log Group (新しいロググループの作成)] リンクを選択して、ロググループを作成します。ロググループを作成するための CloudWatch Logs コンソールが表示されます。新しいロググループを作成した場合は、更新ボタンを選択すると、リストに新しいロググループが表示されます。

  5. 完了したら、[Save (保存)] を選択します。

以下に示しているのは、CloudWatch に送信されるテープゲートウェイイベントメッセージの例です。この例は、TapeStatusTransition メッセージを示しています。

{ "severity": "INFO", "source": "FZTT16FCF5", "type": "TapeStatusTransition", "gateway": "sgw-C51DFEAC", "timestamp": "1581553463831", "newStatus": "RETRIEVED" }

ゲートウェイのログを表示するには、ゲートウェイを選択し、[Details (詳細)] タブを選択します。

Amazon CloudWatch メトリクスの使用

AWS マネジメントコンソール または CloudWatch API を使用して、テープゲートウェイ のモニタリングデータを取得できます。コンソールには、CloudWatch API の未加工データに基づいて一連のグラフが表示されます。CloudWatch API は、いずれかの Amazon AWS Software Development Kit (SDK) または Amazon CloudWatch API ツールでも使用できます。必要に応じて、コンソールに表示されるグラフまたは API から取得したグラフを使用できます。

メトリクスを操作する際に使用するメソッドに関係なく、次の情報を指定する必要があります。

  • 使用するメトリクスディメンション。ディメンションは、メトリックスを一意に識別するための名前と値のペアです。Storage Gateway のディメンションは GatewayId および GatewayName です。CloudWatch コンソールでは、Gateway Metrics ビューを使用して、ゲートウェイ固有のディメンションとテープ固有のディメンションを簡単に選択できます。ディメンションの詳細については、Amazon CloudWatch ユーザーガイド の「ディメンション」を参照してください。

  • メトリクス名 (ReadBytes など)。

次の表は、使用できる Storage Gateway メトリックスデータのタイプをまとめたものです。

Amazon CloudWatch 名前空間 ディメンション 説明
AWS/StorageGateway GatewayIdGatewayName

これらのディメンションを指定すると、テープゲートウェイ の各側面を示すメトリクスデータがフィルタリングされます。GatewayId ディメンションと GatewayName ディメンションの両方を指定することで、使用する テープゲートウェイ を特定できます。

テープゲートウェイ のスループットとレイテンシーデータは、テープゲートウェイ のすべての仮想テープに基づいています。

データは自動的に 5 分間無料で取得できます。

ゲートウェイおよびテープメトリクスの使用は、その他のサービスメトリクスの使用と似ています。以下に示す CloudWatch ドキュメントには、最も一般的なメトリクスタスクに関する説明が記載されています。

仮想テープメトリクスについて

このセクションでは、仮想テープを対象とする Storage Gateway メトリクスについて説明します。各テープには、一連のメトリクスが関連付けられています。

一部のテープ固有のメトリクスには、ゲートウェイ固有の特定のメトリクスと同じ名前が付けられている場合があります。これらのメトリクスは、同じ種類の測定を表していますが、ゲートウェイの代わりにテープがスコープとなっています。作業を開始する前に、ゲートウェイメトリクスとテープメトリクスのどちらを使用するかを指定します。テープメトリクスを使用する場合は、メトリクスを表示するテープの ID を指定します。詳細については、「Amazon CloudWatch メトリクスの使用」を参照してください。

次の表は、テープに関する情報を入手するために使用できる Storage Gateway メトリクスを示しています。

メトリクス 説明
CachePercentDirty

AWS に保持されていないゲートウェイのキャッシュの割合全体に対するテープの割合。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

ゲートウェイの CachePercentDirty メトリクスを使用して、AWS に保持されていないゲートウェイのキャッシュの割合全体を表示します。詳細については、「ゲートウェイメトリクスについて」を参照してください。

単位: パーセント

ClientTraffic

オンプレミスのクライアントからテープが送受信したバイト数。つまり、クライアントアプリケーションからの ReadBytesWriteBytes の合計数です。

単位: バイト

CloudTraffic

クラウドからテープにアップロードおよびダウンロードされたバイト数。

単位: バイト

CpuUsage

テープで現在使用されている、割り当てられた CPU コンピューティングユニットの割合。

単位: パーセント

HealthNotificationCount

テープによって送信されたヘルス通知の数。

単位: 数

MemoryUsage

テープで現在使用されている、割り当てられたメモリの割合。

単位: パーセント

テープゲートウェイ と AWS の間のパフォーマンスの測定

データスループット、データレイテンシー、1 秒あたりのオペレーション数は、テープゲートウェイ を使用しているアプリケーションストレージのパフォーマンスを把握する場合に使用できる測定値です。正しい集計統計を使用すると、用意されている Storage Gateway メトリクスを使用して、これらの値を測定できます。

統計とは、指定した期間を対象としたメトリックスの集計を意味します。CloudWatch でメトリックスの値を表示するとき、データレイテンシー (ミリ秒) には Average 統計、1 秒あたりの入力/出力オペレーションの数 (IOPS) には Samples 統計を使用します。詳細については、Amazon CloudWatch ユーザーガイド の「統計」を参照してください。

次の表は、テープゲートウェイ と AWS 間のスループット、レイテンシー、IOPS を測定する場合に使用できるメトリクスおよび対応する統計をまとめたものです。

対象となる項目 測定方法
レイテンシー ReadTime および WriteTime メトリックスを Average CloudWatch 統計と共に使用します。たとえば、ReadTime メトリックスの Average 値を使用すると、サンプル期間に対するオペレーションあたりのレイテンシーがわかります。
AWS へのスループット CloudBytesDownloaded および CloudBytesUploaded メトリックスを Sum CloudWatch 統計と共に使用します。たとえば、5 分間のサンプル期間に対する CloudBytesDownloaded メトリクスの Sum 値を 300 秒で割ると、AWS から テープゲートウェイ へのスループット (バイト/秒) がわかります。
AWS へのデータのレイテンシー CloudDownloadLatency メトリクスと共に Average 統計を使用します。例えば、Average メトリクスの CloudDownloadLatency 統計を使用すると、オペレーションあたりのレイテンシーがわかります。

テープゲートウェイ から AWS へのアップロードデータのスループットを測定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/ にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. [Metrics] タブを選択します。

  3. [StorageGateway: Gateway Metrics] ディメンションを選択し、対象の テープゲートウェイ を見つけます。

  4. CloudBytesUploaded メトリクスを選択します。

  5. [Time Range] で値を選択します。

  6. Sum 統計を選択します。

  7. [Period] で 5 分以上の値を選択します。

  8. 表示された時系列のデータポイントのセットで、各データポイントを期間 (秒) で割ると、そのサンプル期間中のスループットがわかります。

次の図は、CloudBytesUploaded 統計を使用したゲートウェイテープの Sum メトリクスを示しています。この図では、データポイントにカーソルを合わせると、そのデータポイントに関する情報 (データポイントの値やバイト数など) が表示されます。この値を [Period] の値 (5 分) で割ると、そのサンプルポイントのスループットがわかります。強調表示されたポイントでは、テープゲートウェイ から AWS へのスループットは 555,544,576 バイトで、300 秒で割ると 1.7 メガバイト/秒です。

テープゲートウェイ から AWS へのデータレイテンシーを測定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/ にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. [Metrics] タブを選択します。

  3. [StorageGateway: GatewayMetrics] ディメンションを選択し、対象の テープゲートウェイ を見つけます。

  4. CloudDownloadLatency メトリクスを選択します。

  5. [Time Range] で値を選択します。

  6. Average 統計を選択します。

  7. [Period] で、デフォルトのレポート時間に合わせて 5 分を選択します。

表示された時系列のデータポイントのセットには、レイテンシー (ミリ秒) が含まれます。

AWS に対する テープゲートウェイ のスループットについてアラームの上限しきい値を設定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/ にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. [Create Alarm (アラームの作成)] を選択して、アラームの作成ウィザードを起動します。

  3. [StorageGateway: Gateway Metrics] ディメンションを選択し、対象の テープゲートウェイ を見つけます。

  4. CloudBytesUploaded メトリクスを選択します。

  5. CloudBytesUploaded メトリクスが指定した期間中に指定した値以上になった場合のアラーム状態を定義して、アラームを定義します。たとえば、CloudBytesUploaded メトリクスが 60 分間で 10 MB を超えた場合のアラーム状態を定義することができます。

  6. そのアラーム状態に対して実行するアクションを設定します。たとえば、E メール通知を送信するように設定できます。

  7. [Create Alarm] を選択します。

AWS からのデータ読み取りの上限アラームを設定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/ にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. [Create Alarm (アラームの作成)] を選択して、アラームの作成ウィザードを起動します。

  3. [StorageGateway: Gateway Metrics] ディメンションを選択し、対象の テープゲートウェイ を見つけます。

  4. CloudDownloadLatency メトリクスを選択します。

  5. CloudDownloadLatency メトリクスが指定した期間中に指定した値以上になった場合のアラーム状態を定義して、アラームを定義します。例えば、CloudDownloadLatency が 2 時間以上、60,000 ミリ秒以上になった場合のアラーム状態を定義することができます。

  6. そのアラーム状態に対して実行するアクションを設定します。たとえば、E メール通知を送信するように設定できます。

  7. [Create Alarm] を選択します。