AWS Storage Gateway
ユーザーガイド (API バージョン 2013-06-30)

Storage Gateway のモニタリング

このセクションでは、ゲートウェイをモニタリングする方法について説明します。これには、ゲートウェイに関連付けられているリソースのモニタリングとアップロードバッファおよびキャッシュストレージのモニタリングが含まれます。AWS マネジメントコンソール を使用してゲートウェイのメトリクスを表示します。たとえば、読み取り/書き込みオペレーションで使用されたバイト数、読み取り/書き込みオペレーションにかかった時間、および AWS クラウドからデータを取得するためにかかった時間を表示できます。メトリックスを使用することにより、ゲートウェイの状態を追跡して、1 つ以上のメトリックスが定義されているしきい値を超えると通知を受け取るようにアラームをセットアップできます。

AWS Storage Gateway は Amazon CloudWatch メトリクスを追加料金なしで提供します。Storage Gateway メトリクスは 2 週間の間、記録されます。これらのメトリクスを使用することにより、履歴情報にアクセスして、ゲートウェイとボリュームのパフォーマンスをより的確に把握できます。CloudWatch の詳細については、Amazon CloudWatch ユーザーガイド を参照してください。

ゲートウェイメトリクスについて

ここでは、ゲートウェイに限定した (ゲートウェイに関する測定を行う) メトリクスとして gateway メトリクスを定義します。ゲートウェイには 1 つ以上のボリュームが含まれているので、ゲートウェイ固有のメトリクスは、ゲートウェイにあるすべてのボリュームの代表です。たとえば、CloudBytesUploaded メトリクスは、レポート期間中にゲートウェイがクラウドに送信した総バイト数です。このメトリクスには、ゲートウェイのすべてのボリュームのアクティビティが含まれます。

ゲートウェイメトリクスデータを使用するとき、メトリクスを表示するゲートウェイの一意の ID を指定します。これを行うには、GatewayId 値と GatewayName 値の両方を指定します。ゲートウェイのメトリクスを使用する場合は、メトリクスの名前空間でゲートウェイのディメンションを指定して、ゲートウェイ固有のメトリクスをボリューム固有のメトリクスと区別します。詳細については、「Amazon CloudWatch メトリクスの使用」を参照してください。

メトリクス 説明 適用先
CacheHitPercent

キャッシュから提供されたアプリケーション読み取りの割合。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: パーセント

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびテープゲートウェイ。

CachePercentUsed

ゲートウェイのキャッシュストレージの使用率。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: パーセント

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびテープゲートウェイ。

CachePercentDirty

AWS に保管されていないゲートウェイのキャッシュの割合。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: パーセント

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびテープゲートウェイ。

CloudBytesDownloaded

レポートの期間中に AWS からダウンロードされたゲートウェイの圧縮済みの総バイト数。

このメトリクスを Sum 統計と共に使用してスループットを測定し、Samples 統計と共に使用して、1 秒あたりの入力/出力オペレーション (IOPS) を測定します。

単位: バイト

ファイル、キャッシュ型ボリューム、ストアドボリューム、およびテープゲートウェイ。

CloudDownloadLatency

レポートの期間中に AWS からのデータの読み取りにかかった合計時間(ミリ秒)。

このメトリクスを Average 統計と共に使用してレイテンシーを測定します。

単位: ミリ秒

ファイル、キャッシュ型ボリューム、ストアドボリューム、およびテープゲートウェイ。

CloudBytesUploaded

レポートの期間中にゲートウェイによって AWS にアップロードされた圧縮済みの総バイト数。

このメトリクスを Sum 統計と共に使用してスループットを測定し、Samples 統計と共に使用して IOPS を測定します。

単位: バイト

Amazon CloudWatch ロググループ、ファイル、キャッシュ型ボリューム、ストアドボリューム、およびテープゲートウェイ。
UploadBufferFree

ゲートウェイのアップロードバッファの未使用領域の量。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: バイト

キャッシュ型ボリュームおよびテープゲートウェイ。

CacheFree

ゲートウェイのキャッシュストレージの未使用領域の量。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: バイト

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびテープゲートウェイ。

UploadBufferPercentUsed

ゲートウェイのアップロードバッファの使用率。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: パーセント

キャッシュ型ボリュームおよびテープゲートウェイ。
UploadBufferUsed

ゲートウェイのアップロードバッファで使用されている総バイト数。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: バイト

キャッシュ型ボリュームおよびテープゲートウェイ。

CacheUsed

ゲートウェイのキャッシュストレージで使用されている総バイト数。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: バイト

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびテープゲートウェイ。

QueuedWrites

ゲートウェイにあるすべてのボリュームを対象としたレポートの期間の終わりの時点でサンプリングされた、AWS への書き込みを待機しているバイト数。このバイト数はゲートウェイの作業ストレージに保存されます。

単位: バイト

ファイル、キャッシュ型ボリューム、ストアドボリューム、およびテープゲートウェイ。

ReadBytes

ゲートウェイにあるすべてのボリュームを対象としたレポートの期間中に内部設置型のアプリケーションから読み取られた総バイト数。

このメトリクスを Sum 統計と共に使用してスループットを測定し、Samples 統計と共に使用して IOPS を測定します。

単位: バイト

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびストアドボリュームゲートウェイ。

ReadTime

ゲートウェイにあるすべてのボリュームを対象としたレポートの期間中にオンプレミスのアプリケーションからの読み込みオペレーションにかかった合計時間 (ミリ秒)。

このメトリクスを Average 統計と共に使用してレイテンシーを測定します。

単位: ミリ秒

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびストアドボリュームゲートウェイ。

TotalCacheSize

キャッシュの総バイト数。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: バイト

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびテープゲートウェイ。

WriteBytes

ゲートウェイにあるすべてのボリュームを対象としたレポートの期間中に内部設置型のアプリケーションに書き込まれた総バイト数。

このメトリクスを Sum 統計と共に使用してスループットを測定し、Samples 統計と共に使用して IOPS を測定します。

単位: バイト

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびストアドボリュームゲートウェイ。

WriteTime

ゲートウェイにあるすべてのボリュームを対象としたレポートの期間中にオンプレミスのアプリケーションからの書き込みオペレーションにかかった合計時間 (ミリ秒)。

このメトリクスを Average 統計と共に使用してレイテンシーを測定します。

単位: ミリ秒

ファイル、キャッシュ型ボリューム、およびストアドボリュームゲートウェイ。

TimeSinceLastRecoveryPoint

使用可能な最新の復旧ポイントからの時間。詳細については、「ゲートウェイキャッシュ型が到達不可能なためデータを復旧する場合」を参照してください。

単位: 秒

キャッシュボリュームと保管型ボリューム。

WorkingStorageFree

ゲートウェイの作業ストレージの未使用領域の量。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: バイト

保管型ボリュームのみ。

WorkingStoragePercentUsed

ゲートウェイのアップロードバッファの使用率。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: パーセント

保管型ボリュームのみ。

WorkingStorageUsed

ゲートウェイのアップロードバッファで使用されている総バイト数。サンプリングは、レポート期間の最後に行われます。

単位: バイト

保管型ボリュームのみ。

UserCpuPercent

ゲートウェイ処理にかかった CPU 時間の割合 (すべてのコアの平均)。

単位: パーセント

ファイルゲートウェイのみ。

IoWaitPercent

ゲートウェイがローカルディスクからの応答を待機している時間の割合。

単位: パーセント

ファイルゲートウェイのみ。

MemTotalBytes

ゲートウェイ VM にプロビジョニングされた RAM の量 (バイト単位)。

単位: バイト

ファイルゲートウェイのみ。

MemUsedBytes

ゲートウェイ VM で現在使用されている RAM の量 (バイト単位)。

単位: バイト

ファイルゲートウェイのみ。

SmbV1Sessions

ゲートウェイでアクティブな SMB バージョン 1 セッションの数。

単位: 数値

ファイルゲートウェイのみ。

SmbV2Sessions

ゲートウェイでアクティブな SMB バージョン 2 セッションの数。

単位: 数値

ファイルゲートウェイのみ。

SmbV3Sessions

ゲートウェイでアクティブな SMB バージョン 3 セッションの数。

単位: 数値

ファイルゲートウェイのみ。

IndexEvictions

新しいエントリ用にスペースを確保するために、ファイルメタデータのキャッシュされたインデックスからメタデータが削除されたファイルの数。ゲートウェイは、AWS クラウドからオンデマンドで入力されるこのメタデータインデックスを維持します。

統計: ディレクトリ数は SampleCount、合計ファイル数は SUM、ディレクトリあたりの平均ファイル数は Average。

単位: 数値

ファイルゲートウェイのみ。

IndexFetches メタデータがフェッチされたファイルの数。ゲートウェイは、AWS クラウドからオンデマンドで入力されるファイルメタデータのキャッシュされたインデックスを維持します。

統計: ディレクトリ数は SampleCount、合計ファイル数は SUM、ディレクトリあたりの平均ファイル数は Average。

単位: 数値

ファイルゲートウェイのみ。

AWS Storage Gateway メトリックスのディメンション

AWS Storage Gateway サービス用の Amazon CloudWatch 名前空間は AWS/StorageGateway です。データは自動的に 5 分間無料で取得できます。

ディメンション

説明

GatewayIdGatewayName

このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、ゲートウェイ固有のメトリックスのものだけになります。対象となるゲートウェイは、GatewayId または GatewayName で特定できます。ただし、メトリックスの表示に関連した時間範囲でゲートウェイの名前が変更された場合は、GatewayId を使用します。

ゲートウェイのスループットとレイテンシーデータは、ゲートウェイの全ボリュームによって変動します。ゲートウェイメトリックスの詳細については Measuring Performance Between Your Gateway and AWS を参照してください。

VolumeId

このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、ボリュームに固有のメトリックスのものだけになります。VolumeId によって、使用するストレージの量を特定します。ボリュームメトリックスの使用については Measuring Performance Between Your Application and Gateway を参照してください。

アップロードバッファのモニタリング

このセクションでは、ゲートウェイのアップロードバッファをモニタリングする方法と、バッファが特定のしきい値を超えると通知を受け取るようにアラームを作成する方法について説明します。これにより、バッファが完全に消費され、ストレージアプリケーションが AWS へのバックアップを停止する前に、ゲートウェイにバッファストレージを追加できます。

アップロードバッファのモニタリング方法は、キャッシュ型ボリュームおよびテープゲートウェイの両方のアーキテクチャで同じです。詳細については、「AWS Storage Gateway の仕組み (アーキテクチャ)」を参照してください。

注記

WorkingStoragePercentUsedWorkingStorageUsed、および WorkingStorageFree メトリクスは、Storage Gateway のキャッシュ保管型機能がリリースされる前の、保管型ボリュームセットアップのみのアップロードバッファを表します。現在は、同等のアップロードバッファメトリックスとして UploadBufferPercentUsedUploadBufferUsed、および UploadBufferFree を使用する必要があります。これらのメトリクスは、両方のゲートウェイアーキテクチャに適用されます。

対象となる項目 測定方法
アップロードバッファの使用量

UploadBufferPercentUsedUploadBufferUsed、および UploadBufferFree メトリクスを Average 統計と共に使用します。例えば、期間中のストレージ使用量を分析するには、UploadBufferUsedAverage 統計と共に使用します。

使用中のアップロードバッファの割合を測定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. [StorageGateway: Gateway Metrics] ディメンションを選択し、対象のゲートウェイを見つけます。

  3. UploadBufferPercentUsed メトリクスを選択します。

  4. [Time Range] で値を選択します。

  5. Average 統計を選択します。

  6. [Period] で、デフォルトのレポート時間に合わせて 5 分を選択します。

表示された時系列のデータポイントのセットには、アップロードバッファの使用率が含まれています。

CloudWatch コンソールを使用してアラームを作成するには、次の手順を実行します。アラームおよびしきい値の詳細については、「CloudWatch アラームの作成」を参照してください。

ゲートウェイのアップロードバッファの上限アラームを設定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. [Create Alarm] を選択して、Create Alarm Wizard を起動します。

  3. アラームのメトリックスを指定します。

    1. Create Alarm Wizard の [Select Metric] ページで、[AWS/StorageGateway:GatewayId,GatewayName] ディメンションを選択し、対象のゲートウェイを見つけます。

    2. UploadBufferPercentUsed メトリクスを選択します。Average 統計および 5 分の期間を使用します。

    3. [Continue] を選択します。

  4. アラームの名前、説明、しきい値を定義します。

    1. Create Alarm Wizard の [Define Alarm] ページで、[Name] ボックスにアラームの名前を、[Description] ボックスにアラームの説明を入力して、アラームを指定します。

    2. アラームのしきい値を定義します。

    3. [Continue] を選択します。

  5. アラームのメールアクションを設定します。

    1. Create Alarm Wizard の [Configure Actions] ページで、[Alarm State] として [Alarm] を選択します。

    2. [Topic] で [Choose or create email topic] を選択します。

      E メールトピックを作成することは、Amazon Simple Notification Service(Amazon SNS)トピックをセットアップするということです。Amazon SNS の詳細については、「Amazon SNS 通知の設定」を参照してください。

    3. [Topic] に、トピックを示すわかりやすい名前を入力します。

    4. [Add Action] を選択します。

    5. [Continue] を選択します。

  6. アラーム設定を確認してアラームを作成します。

    1. Create Alarm Wizard の [Review] ページで、アラームの定義、メトリクス、およびこのステップで関連付けたアクションを確認します。関連アクションには、E メール通知の送信などが含まれています。

    2. アラームの要約を確認したら、[Save Alarm] を選択します。

  7. アラームトピックの受信登録を確認します。

    1. トピックの作成時に指定した E メールアドレスに送信される Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) の E メールトピックを開きます。

      次の図は、通知を示しています。

    2. メール内のリンクをクリックして、受信登録を確認します。

      サブスクリプションの確認が表示されます。

キャッシュストレージのモニタリング

このセクションでは、ゲートウェイのキャッシュストレージをモニタリングする方法と、キャッシュのパラメーターが特定のしきい値を超えると通知を受け取るようにアラームを作成する方法について説明します。このアラームを使用すると、ゲートウェイにキャッシュストレージを事前に追加するタイミングがわかります。

キャッシュストレージのモニタリングは、キャッシュ型ボリュームのアーキテクチャのみで行われます。詳細については、「AWS Storage Gateway の仕組み (アーキテクチャ)」を参照してください。

対象となる項目 測定方法
キャッシュの総使用量

CachePercentUsed および TotalCacheSize メトリクスを Average 統計と共に使用します。たとえば、期間中のストレージのキャッシュ使用状況を分析するには、CachePercentUsedAverage 統計と共に使用します。

TotalCacheSize メトリクスは、ゲートウェイにキャッシュを追加した場合にのみ変化します。

キャッシュから提供された読み取りリクエストの割合

CacheHitPercent メトリクスと共に Average 統計を使用します。

通常、CacheHitPercent は高いままであることが適切です。

ダーティな (AWS にアップロードされていないコンテンツを含む) キャッシュの割合

CachePercentDirty メトリクスと共に Average 統計を使用します。

通常は、CachePercentDirty は低いままにします。

ゲートウェイとそのすべてのボリュームに対するダーティなキャッシュの割合を測定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. [StorageGateway: Gateway Metrics] ディメンションを選択し、対象のゲートウェイを見つけます。

  3. CachePercentDirty メトリクスを選択します。

  4. [Time Range] で値を選択します。

  5. Average 統計を選択します。

  6. [Period] で、デフォルトのレポート時間に合わせて 5 分を選択します。

表示された時系列のデータポイントのセットには、5 分間のダーティなキャッシュの割合が含まれています。

ボリュームに対するダーティなキャッシュの割合を測定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. [StorageGateway: Volume Metrics] ディメンションを選択し、対象のボリュームを見つけます。

  3. CachePercentDirty メトリクスを選択します。

  4. [Time Range] で値を選択します。

  5. Average 統計を選択します。

  6. [Period] で、デフォルトのレポート時間に合わせて 5 分を選択します。

表示された時系列のデータポイントのセットには、5 分間のダーティなキャッシュの割合が含まれています。