AWS Storage Gateway
ユーザーガイド (API バージョン 2013-06-30)

パフォーマンス

このセクションでは、AWS Storage Gateway のパフォーマンスについての情報を説明します。

ファイルゲートウェイのパフォーマンスガイダンス

このセクションでは、ファイルゲートウェイ VM 用にハードウェアをプロビジョニングするためのガイダンスを説明します。表に示されている Amazon EC2 インスタンスのサイズとタイプは例であり、参考のために提供されています。

キャッシュディスク設定

最高のパフォーマンスを得るには、キャッシュディスクのサイズをアクティブな作業セットのサイズ合わせる必要があります。キャッシュに複数のローカルディスクを使用すると、データへのアクセスを並列処理することで書き込みパフォーマンスが上がり、IOPS が向上します。

注記

エフェメラルストレージの使用はお勧めしません。エフェメラルストレージの使用については、「EC2 ゲートウェイでエフェメラルストレージを使用する」を参照してください。

ファイルゲートウェイで推奨される設定を以下に示します。

推奨設定 書き込みスループット (ファイルサイズ 6 MB 超)

ルートディスク: 80 GB io1、4,000 IOPS

キャッシュディスク: 512 GiB EBS キャッシュ、io1、1,500 個のプロビジョンド IOPS

最小ネットワークパフォーマンス: 1 Gbps

Amazon EC2 インスタンス: c5.4xlarge

125 MiB/秒 (0.9 Gbps)

Storage Gateway ハードウェアアプライアンス

最小ネットワークパフォーマンス: 5 Gbps

300 MiB/秒 (2.3 Gbps)

ルートディスク: 80 GB 4,000 IOPS

キャッシュディスク: 2 つの 2 TiB NVME キャッシュディスク

最小ネットワークパフォーマンス: 5 Gbps

500 MiB/秒 (3.9 Gbps)

テープゲートウェイのパフォーマンスガイダンス

このセクションでは、テープゲートウェイ VM 用にハードウェアをプロビジョニングするためのガイダンスを説明します。表に示されている Amazon EC2 インスタンスのサイズとタイプは例であり、参考のために提供されています。

設定 キャッシュから/への読み込み/書き込み クラウドから/への読み込み/書き込み
Gbps の書き込み Gbps の読み込み Gbps の書き込み Gbps の読み込み

ホストパフォーマンス: Amazon EC2 インスタンス—c5.4xlarge

キャッシュディスク: 150 GB

アップロードバッファ: 150 GB

CPU: 16vCPU | RAM: 32 GB

最小ネットワークパフォーマンス: 10 Gbps

2.3 3.2 1.2 0.6

ホストプラットフォーム: Storage Gateway ハードウェアアプライアンス

キャッシュディスク: 2.5 TB

アップロードバッファ: 2 TB

CPU: 20 コア | RAM: 128 GB

最小ネットワークパフォーマンス: 10 Gbps

1.4 4.3 1.4 0.5

ホストパフォーマンス: Amazon EC2 インスタンス—c5d.9xlarge

キャッシュディスク: 450 GB NVMe

アップロードバッファ: 450 GB NVMe

CPU: 36 vCPU | RAM: 72 GB

最小ネットワークパフォーマンス: 10 Gbps

2.7 3.9 1.3 0.7

注記

このパフォーマンスは、1 MB のブロックサイズと 4 個のテープドライブを同時に使用する場合に達成します。

詳細については、「テープドライブでの大きなブロックサイズの使用」および「バックアップソフトウェアで仮想テープドライブのパフォーマンスを最適化する」を参照してください。

ゲートウェイのパフォーマンスの最適化

このセクションでは、ゲートウェイのパフォーマンスを最適化する方法について説明します。ガイダンスは、ゲートウェイへのリソースの追加およびアプリケーションサーバーへのリソースの追加に基づいています。

ゲートウェイへのリソースの追加

以下の 1 つ以上の方法でゲートウェイにリソースを追加することで、ゲートウェイのパフォーマンスを最適化できます。

より高性能なディスクの使用

ゲートウェイのパフォーマンスを最適化するには、Solid State Drive (SSD) や NVMe コントローラーなどの高性能のディスクを追加できます。また、Microsoft Hyper-V NTFS ではなく、ストレージエリアネットワーク (SAN) から直接 VM に仮想ディスクをアタッチできます。通常、ディスクパフォーマンスが向上すると、スループットおよび 1 秒あたりの入力/出力操作数 (IOPS) が改善します。スループットを測定するには、ReadBytes および WriteBytes メトリックスを Samples Amazon CloudWatch 統計と共に使用します。たとえば、5 分間のサンプル期間の ReadBytes メトリックスの Samples 統計を 300 秒で割ると、IOPS がわかります。一般的なルールとして、ゲートウェイのこれらのメトリクスを確認する場合は、ディスク関連のボトルネックを示す低いスループットおよび低い IOPS トレンドを探します。ゲートウェイメトリクスの詳細については、テープゲートウェイ と AWS の間のパフォーマンスの測定 を参照してください。

注記

CloudWatch メトリックスは、すべてのゲートウェイに使用できるわけではありません。ゲートウェイメトリクスについては、「Storage Gateway のモニタリング」を参照してください。

ゲートウェイホストへの CPU リソースの追加

ゲートウェイホストサーバーの最小要件は、4 つの仮想プロセッサです。ゲートウェイのパフォーマンスを最適化するには、ゲートウェイ VM に割り当てられている 4 つの仮想プロセッサが 4 つのコアによってサポートされることを確認します。さらに、ホストサーバーの CPU をオーバーサブスクライブしていないことを確認します。ゲートウェイホストサーバーに CPU を追加すると、ゲートウェイの処理能力が向上します。これにより、ゲートウェイは、アプリケーションからローカルストレージへのデータの保存と Amazon S3 へのこのデータのアップロードの両方を並行して処理できます。また、CPU を追加すると、ホストが他の VM と共有される場合に、ゲートウェイで十分な CPU リソースを利用できます。十分な CPU リソースを提供することには、スループットを向上させる一般的な効果があります。

AWS Storage Gateway では、ゲートウェイホストサーバーで 24 個の CPU を使用することができます。24 個の CPU を使用すると、ゲートウェイのパフォーマンスを大幅に向上できます。ゲートウェイホストサーバーのゲートウェイ設定は次のように設定することをお勧めします:

  • 24 個の CPU。

  • 16 GiB の予約済み RAM。

  • 準仮想化コントローラー 1 にアタッチされているディスク 1 (ゲートウェイのキャッシュとして次のように使用する) :

    • NVMe コントローラーを使用する SSD。

  • 準仮想化コントローラー 1 にアタッチされているディスク 2 (ゲートウェイアップロードバッファとして次のように使用する) :

    • NVMe コントローラーを使用する SSD。

  • 準仮想化コントローラー 2 にアタッチされているディスク 3 (ゲートウェイアップロードバッファとして次のように使用する) :

    • NVMe コントローラーを使用する SSD。

  • VM ネットワーク 1 に設定されたネットワークアダプタ 1:

    • VM ネットワーク 1 を使用し、取り込みに使用する VMXnet3 (10 Gbps) を追加する。

  • VM ネットワーク 2 に設定されたネットワークアダプタ 2:

    • VM ネットワーク 2 を使用し、AWS への接続に使用する VMXnet3 (10 Gbps) を追加する。

別の物理ディスクを使用したゲートウェイ仮想ディスクのバックアップ

ゲートウェイのディスクをプロビジョニングする場合は、基になる同じ物理ストレージディスクを使用するアップロードバッファおよびキャッシュストレージ用にローカルディスクをプロビジョニングしないことを強くお勧めします。たとえば、VMware ESXi の場合、基盤となる物理ストレージリソースはデータストアとして表されます。ゲートウェイ VM をデプロイする場合は、VM ファイルを保存するデータストアを選択します。仮想ディスクをプロビジョニングする場合は (アップロードバッファとして使用する場合など)、仮想ディスクを VM と同じデータストアか、別のデータストアに保存できます。複数のデータストアがある場合は、作成するローカルストレージのタイプごとに 1 つのデータストアを選択することを強くお勧めします。基になる物理ディスク 1 つのみによってサポートされるデータストアでは、パフォーマンスが低下することがあります。たとえば、そのようなディスクを使用して、ゲートウェイ設定のキャッシュストレージとアップロードバッファの両方がサポートされる場合です。同様に、RAID 1 のようなパフォーマンスの低い RAID 構成によってサポートされるデータストアでは、パフォーマンスが低下することがあります。

ボリュームの設定を変更する

ボリュームゲートウェイを使用している場合に、ゲートウェイにストレージボリュームを追加するとゲートウェイへのスループットが低下する場合は、別のゲートウェイにボリュームを追加することを検討してください。特に、ボリュームが高スループットのアプリケーションに使用されている場合は、高スループットのアプリケーション用に別のゲートウェイを作成することを検討してください。ただし、一般的なルールとして、すべての高スループットのアプリケーションに一方のゲートウェイを使用し、すべての低スループットのアプリケーションにもう一方のゲートウェイを使用するといった方法は避けてください。ボリュームのスループットを測定するには、ReadBytes および WriteBytes メトリクスを使用します。これらのメトリクスの詳細については、「アプリケーションとゲートウェイの間のパフォーマンスの測定」を参照してください。

テープドライブでの大きなブロックサイズの使用

テープゲートウェイ の場合、テープドライブのデフォルトブロックサイズは 64 KB です。ただし、I/O パフォーマンスを向上させるためにブロックサイズを最大 1 MB まで増やすことができます。

選択するブロックサイズは、バックアップソフトウェアがサポートしている最大ブロックサイズによって異なります。バックアップソフトウェアのテープドライブのブロックサイズは、できる限り大きいサイズに設定することをお勧めします。ただし、このブロックサイズは、ゲートウェイがサポートする最大サイズの 1 MB を超えないようにしてください。

テープゲートウェイは、バックアップソフトウェアで設定されているサイズと自動的に一致するように、仮想テープドライブのブロックサイズをネゴシエートします。バックアップソフトウェアのブロックサイズを増やす場合は、設定でホストイニシエータが新しいブロックサイズをサポートしていることを確認することをお勧めします。詳細については、バックアップソフトウェアのドキュメントを参照してください。特定のゲートウェイパフォーマンのガイドについては、「パフォーマンス」を参照してください。

バックアップソフトウェアで仮想テープドライブのパフォーマンスを最適化する

バックアップソフトウェアは、テープゲートウェイの最大 10 個の仮想テープドライブに同時にデータをバックアップできます。テープゲートウェイの 4 個以上の仮想テープドライブを同時に使用するように、バックアップソフトウェアでバックアップジョブを設定することをお勧めします。バックアップソフトウェアが同時に複数の仮想テープにデータをバックアップしていると、書き込みスループットが向上します。

アプリケーション環境へのリソースの追加

アプリケーションサーバーとゲートウェイの間の帯域幅を増やす

ゲートウェイのパフォーマンスを最適化するには、アプリケーションとゲートウェイ間のネットワーク帯域幅が、アプリケーションのニーズを満たすようにしてください。ゲートウェイの ReadBytes および WriteBytes メトリクスを使用して、データの合計スループットを測定できます (これらのメトリクスの詳細については、「テープゲートウェイ と AWS の間のパフォーマンスの測定」を参照してください)。アプリケーションでは、必要なスループットと測定されたスループットを比較します。測定されたスループットが必要なスループットを下回る場合、アプリケーションとゲートウェイの間の帯域幅を増やすと、ネットワークがボトルネックであれば、パフォーマンスを向上させることができます。同様に、VM とローカルディスクの間の帯域幅を増やすことができます (直接接続されていない場合)。

アプリケーション環境への CPU リソースの追加

アプリケーションが追加の CPU リソースを使用できる場合、CPU の追加はアプリケーションの I/O 負荷の調整に役立つことがあります。