AWS Storage Gateway
ユーザーガイド (API バージョン 2013-06-30)

データを復旧するためのベストプラクティス

まれに、ゲートウェイで回復不可能な障害が発生する場合があります。そのような障害は、仮想マシン (VM)、ゲートウェイ自体、ローカルストレージなどの場所で発生する可能性があります。障害が発生した場合、データの回復に関する以下の該当するセクションの手順に従うことをお勧めします。

重要

AWS Storage Gateway では、ハイパーバイザーによって作成されたスナップショット、または Amazon EC2 ami からのゲートウェイ VM の復元はサポートされていません。ゲートウェイ VM が正しく機能しない場合、新しいゲートウェイをアクティブ化し、以下の手順を使用してデータをそのゲートウェイに復旧します。

予期しない仮想マシンのシャットダウンからの復旧

VM が予期せずにシャットダウンした場合 (停電時など)、ゲートウェイは到達不可能になります。電源とネットワーク接続が復旧されると、ゲートウェイは到達可能になり、通常の動作を開始します。データを回復するためにその時点で実行可能ないくつかのステップを以下に示します。

  • 停止によりネットワーク接続の問題が発生した場合、問題をトラブルシューティングできます。ネットワーク接続をテストする方法については、「ゲートウェイのインターネット接続のテスト」を参照してください。

  • キャッシュ型ボリュームとテープの設定の場合、ゲートウェイが到達可能になると、ボリュームまたはテープが BOOTSTRAPPING ステータスになります。この機能により、ローカルに保存されたデータが AWS と同期され続けます。このステータスの詳細については、「ボリュームステータスと移行について」を参照してください。

  • ゲートウェイが正しく機能せず、予期しないシャットダウンの結果としてボリュームまたはテープに問題が発生した場合、データを回復できます。データの復旧方法については、シナリオに当てはまる以下のクションを参照してください。

正しく機能していないゲートウェイまたは VM からのデータの復旧

ゲートウェイまたは仮想マシンが故障した場合、AWS にアップロードされ、Amazon S3 のボリュームに保存されたデータを復元することができます。キャッシュボリュームゲートウェイの場合、復旧スナップショットからデータを復旧します。保管型ボリュームゲートウェイの場合、ボリュームの最新の Amazon EBS スナップショットからデータを復元できます。テープゲートウェイ の場合、復旧ポイントから新しいテープゲートウェイに 1 つ以上のテープを復旧します。

キャッシュ型ボリュームゲートウェイが到達不可能になった場合、以下のステップを使用して復旧スナップショットからデータを復旧できます。

  1. AWS マネジメントコンソールで、正しく機能していないゲートウェイを選択して、復旧するボリュームを選択し、そのボリュームから復旧スナップショットを選択します。

  2. 新しいボリュームゲートウェイをデプロイしてアクティブ化します。または、正常に機能する既存のボリュームゲートウェイがある場合、そのゲートウェイを使用してボリュームデータを復旧できます。

  3. 作成したスナップショットを見つけ、機能しているゲートウェイの新しいボリュームにスナップショットを復旧します。

  4. オンプレミスのアプリケーションサーバーで、新しいボリュームを iSCSI デバイスとしてマウントします。

復旧スナップショットからキャッシュ型ボリュームデータを復旧する方法の詳細については、「ゲートウェイキャッシュ型が到達不可能なためデータを復旧する場合」を参照してください。

テープゲートウェイ またはハイパーバイザホストで回復不可能な障害が発生した場合、以下のステップを使用して、正しく機能していない テープゲートウェイ から別の テープゲートウェイ にテープを復旧できます。

  1. 復旧先として使用する テープゲートウェイ を決めるか、新しい を作成します。

  2. 正しく機能していないゲートウェイを無効にします。

  3. 復旧する各テープの復旧テープを作成し、復旧先 テープゲートウェイ を指定します。

  4. 正しく機能していない テープゲートウェイ を削除します。

正しく機能していない テープゲートウェイ から別の テープゲートウェイ にテープを復旧する方法の詳細については、「正常に機能していない テープゲートウェイ から仮想テープを復旧する必要がある」を参照してください。

回復不可能なボリュームからのデータの取得

ボリュームのステータスが IRRECOVERABLE の場合、このボリュームを使用することはできません。

保管型ボリュームでは、以下のステップを使用して、回復不可能なボリュームから新しいボリュームにデータを取得できます。

  1. 回復不可能なボリュームの作成に使用されたディスクから新しいボリュームを作成します。

  2. 新しいボリュームを作成するとき、既存のデータを保持します。

  3. 回復不可能なボリュームの保留中のスナップショットジョブをすべて削除します。

  4. ゲートウェイから回復不可能なボリュームを削除します。

キャッシュ型ボリュームについては、新しいボリュームのクローンには最後の復旧ポイントを使用することをお勧めします。

回復不可能なボリュームから新しいボリュームにデータを取得する方法の詳細については、「ボリュームは復旧不可能であるとコンソールに表示される」を参照してください。

回復不可能なテープからのデータの復旧

テープで障害が発生し、テープのステータスが IRRECOVERABLE の場合、次のいずれかのオプションを使用してデータを復旧するか、状況に応じて障害を解決することをお勧めします。

  • 回復不可能なテープのデータが必要な場合、新しいゲートウェイにテープを復旧できます。

  • テープのデータが必要なく、テープがアーカイブされたことがない場合は、テープゲートウェイ からテープをそのまま削除できます。

    テープが IRRECOVERABLE の場合にデータを復旧したり障害を解決したりする方法の詳細については、「回復不可能なテープのトラブルシューティング」を参照してください。

正しく機能していないキャッシュディスクからのデータの復旧

キャッシュディスクで障害が発生した場合、以下のステップを使用し、状況に応じてデータを復旧することをお勧めします。

  • キャッシュディスクがホストから削除されたために障害が発生した場合は、ゲートウェイをシャットダウンし、ディスクを再追加してゲートウェイを再起動します。

  • キャッシュディスクが破損したかアクセスできない場合、ゲートウェイをシャットダウンしてキャッシュディスクをリセットし、キャッシュストレージ用にディスクを再設定してゲートウェイを再起動します。

詳細については、「正常に機能していないキャッシュディスクから仮想テープを復旧する必要がある」を参照してください。

破損したファイルシステムからのデータの復旧

ファイルシステムが破損した場合、fsck コマンドを使用してファイルシステムにエラーがないかチェックし、修復できます。ファイルシステムを修復できる場合、以下で説明するようにファイルシステムのそのボリュームからデータを復旧できます。

  1. 仮想マシンをシャットダウンし、AWS Storage Gateway 管理コンソールを使用して復旧スナップショットを作成します。このスナップショットは、AWS に保存されている最新のデータを表しています。

    注記

    ファイルシステムを修復できない場合、またはスナップショットの作成プロセスが正常に完了しない場合は、フォールバックとしてこのスナップショットを使用します。

    復旧スナップショットの作成方法については、「ゲートウェイキャッシュ型が到達不可能なためデータを復旧する場合」を参照してください。

  2. fsck コマンドを使用してファイルシステムにエラーがないかチェックし、修復を試みます。

  3. ゲートウェイ VM を再起動します。

  4. ハイパーバイザーホストが起動を開始したら、シフトキーを押したままにして grub ブートメニューを表示します。

  5. メニューで、編集する [e] を押します。

  6. カーネル行 (2 行目) を選択し、e を押して編集します。

  7. カーネルコマンドラインに init=/bin/bash オプションを追加します。スペースを使用して、ここで追加したオプションと前のオプションを区切ります。

  8. Return を押して変更を保存します。

  9. b を押して、変更したカーネルオプションでコンピューターを起動します。コンピューターが起動して bash# プロンプトが表示されます。

  10. /sbin/fsck」と入力してプロンプトからこのコマンドを手動で実行し、ファイルシステムをチェックして修理します。

  11. ファイルシステムチェックと修復が完了したら、インスタンスを再起動します。grub の設定が元の値に戻り、ゲートウェアが通常どおり起動します。

  12. 元のゲートウェイから作成されているスナップショットが完成するまで待ち、スナップショットデータを検証します。

元のボリュームをそのまま使い続けることも、復旧スナップショットまたは完成したスナップショットに基づく新しいボリュームを使用して新しいゲートウェイを作成することもできます。または、このボリュームから完成したスナップショットから新しいボリュームを作成することもできます。

アクセス無効なデータセンターからのデータの復旧

ゲートウェイまたはデータセンターが何らかの理由でアクセス不能である場合は、別のデータセンターのゲートウェイにデータを復元するか、Amazon EC2 インスタンスにホストされているゲートウェイに復元することができます。別のデータセンターへのアクセス権がない場合は、Amazon EC2 インスタンスにゲートウェイを作成することをお勧めします。手順は、データ復旧元のゲートウェイの種類によって異なります。

アクセス無効なデータセンターのボリュームゲートウェイからデータを復旧するには

  1. Amazon EC2 ホストで新しいボリュームゲートウェイを作成して有効化します。詳細については、「Amazon EC2 ホストにボリュームまたはテープゲートウェイをデプロイする」を参照してください。

    注記

    ゲートウェイ保管型ボリュームは Amazon EC2 インスタンスにホストすることはできません。

  2. 新しいボリュームを作成し、ターゲットゲートウェイとして EC2 ゲートウェイを選択します。詳細については、「ボリュームの作成」を参照してください。

    復旧するボリュームの最新の復旧ポイントからの Amazon EBS スナップショットまたはクローンに基づいて新しいボリュームを作成します。

    ボリュームがスナップショットに基づいている場合、そのスナップショット ID を指定します。

    復旧ポイントからボリュームのクローンを作成する場合は、ソースボリュームを選択します。

アクセス無効なデータセンターのテープゲートウェイからデータを復旧するには

  1. Amazon EC2 ホストで新しい テープゲートウェイ を作成して有効化します。詳細については、「Amazon EC2 ホストにボリュームまたはテープゲートウェイをデプロイする」を参照してください。

  2. データセンターのソースゲートウェイから、Amazon EC2 に作成した新しいゲートウェイにテープを復旧します。詳細については、「回復不可能なゲートウェイからの仮想テープの復旧」を参照してください。

    テープは、新しい Amazon EC2 ゲートウェイに作成する必要があります。

アクセス無効なデータセンターの ファイルゲートウェイ からデータを復旧するには

ファイルゲートウェイで、復旧するデータを含む Amazon S3 に新しいファイル共有をマッピングします。

  1. Amazon EC2 ホストで新しい ファイルゲートウェイ を作成して有効化します。詳細については、「Amazon EC2 ホストで ファイルゲートウェイ をデプロイする」を参照してください。

  2. 作成した EC2 ゲートウェイに新しいファイル共有を作成します。詳細については、「ファイル共有の作成」を参照してください。

  3. ファイル共有をクライアントにマウントし、復旧するデータを含む Amazon S3 バケットにマッピングします。詳細については、「ファイル共有を使用する」を参照してください。