COST01-BP05 コスト最適化に関して報告および通知する
AWS Budgets と AWS Cost Anomaly Detection を設定して、目標に対するコストと使用量に関する通知を提供します。定例会議を開催して、このワークロードのコスト効率を分析し、社内にコスト意識を浸透させます。
このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル: 低
実装のガイダンス
組織内のコストと使用量の最適化について、定期的に報告する必要があります。コスト最適化のための専用セッションの運用や、ワークロードの通常の運用レポートサイクルにコスト最適化を盛り込むことも意味があるでしょう。サービスとツールを使用して、コスト節減機会を特定し、実現します。AWS Cost Explorer
予想されるコストと使用状況に合わせたカスタムの予算を設定するには、 AWS Budgets
コストと使用量に関する通知を実装して、コストと使用量の変化が予想外の場合はすばやく対応できるようにします。AWS Cost Anomaly Detection
また、 Amazon QuickSight
予想されるコストと使用状況に合わせたカスタムの予算を設定するには、 AWS Trusted Advisor
Savings Plans、リザーブドインスタンス、および Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) の適切なサイズ設計に関する AWS Cost Explorer からのレコメンデーションを含んだレポートを定期的に作成して、定常状態のワークロード、アイドルおよび使用量の少ないリソースに関するコストの削減を開始します。デプロイされているリソースのうち、クラウドの無駄に関する費用を特定し、回収します。クラウドの無駄は、サイズ設定が正しくないリソースが作成されたときや、使用量のパターンが予想とは異なるときに発生します。AWS のベストプラクティスに従って無駄を少なくし、 クラウドコストを最適化し、
定期的にレポートを作成し、リソースの購入オプションを改善することで、ワークロードの単価を下げることができます。Savings Plans、リザーブドインスタンス、Amazon EC2 スポットインスタンスなどの購入オプションは、耐障害性の高いワークロードのコストを最も低く抑え、関係者 (ビジネス所有者、財務チーム、テクノロジーチーム) がこれらのコミットメントの議論に参加できるようにするものです。
クラウドの総保有コスト (TCO) の削減に役立つ可能性のある機会または新しいリリースの発表を含んだレポートを共有します。新しいサービス、リージョン、機能、ソリューション、またはさらにコスト削減を達成する新しい方法を採用します。
実装手順
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AWS Budgets を設定する: ワークロードのすべてのアカウントで AWS Budgets を設定します。タグを使用して、アカウント全体の支出の予算とワークロードの予算を設定します。
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コスト最適化に関して報告する: ワークロードの効率について話し合い、分析する定期的なミーティングを設定します。確立されたメトリクスを使用して、達成されたメトリクスとそれを達成するためにかかったコストを報告します。好ましくない傾向を特定して修正するとともに、組織全体で推進できるような改善傾向を特定します。報告には、アプリケーションチームおよび所有者、財務、および管理の担当者が関与する必要があります。
リソース
関連するドキュメント:
関連する例: