費用対効果の高いリソース - AWS Well-Architected フレームワーク

費用対効果の高いリソース

COST 5 サービスを選択する際、どのようにコストを評価すればよいですか?

Amazon EC2、Amazon EBS、Amazon S3 は、基盤となる AWS のサービスです。Amazon RDS や Amazon DynamoDB などのマネージドサービスは 、より高レベル、つまりアプリケーションレベルの AWS のサービスです。基盤となるサービスやマネージドサービスを適切に選択することで、このワークロードのコストを最適化できます。例えば、マネージドサービスを使用することで、管理や運用によって発生するオーバーヘッドを削減またはゼロにでき、アプリケーション開発やビジネス上の他の活動に注力できるようになります。

ベストプラクティス:

  • 組織のコスト要件を特定する: チームメンバーと協力して、コストの最適化とこのワークロードのその他の柱とのバランス (パフォーマンスや信頼性など) を定義します。

  • このワークロードのすべてのコンポーネントを分析する: 現在のサイズや現在のコストに関係なく、必ずすべてのワークロードを分析します。見直しを行う際には、現在のコストや予想コストなどの潜在的利益を織り込む必要があります。

  • 各コンポーネントの詳細な分析を実行する: 各コンポーネントの、組織にとっての全体的なコストを調べます。運用および管理のコスト、特にマネージドサービスを使用するコストを考慮して総所有コストを調べます。見直しを行う際には、分析に費やされた時間がコンポーネントのコストに比例しているなどの潜在的利益を織り込む必要があります。

  • コスト効率の高いライセンスを提供するソフトウェアを選択する: オープンソースソフトウェアはソフトウェアライセンスコストを排除し、コスト面での大きなメリットをワークロードにもたらします。ライセンスされたソフトウェアが必要な場合は、CPU などの任意の属性に結びついたライセンスは避け、出力または結果に結びついたライセンスを探します。これらのライセンスのコストは、提供するメリットに応じてより密にスケールされます。

  • 組織の優先順位に従ってコストが最適化されるようにこのワークロードのコンポーネントを選択する: すべてのコンポーネントを選択する際のコストを考慮します。これには、Amazon RDS、Amazon DynamoDB、Amazon SNS、Amazon SESなどのアプリケーションレベルのサービスとマネージドサービス使用して組織の全体的なコストを削減することが含まれます。AWS Lambda、静的ウェブサイト用の Amazon S3、Amazon ECSなどのサーバーレスやコンテナをコンピューティングに使用します。オープンソースソフトウェア、またはライセンス料金のないソフトウェア (コンピューティングワークロード用の Amazon Linux、データベースをAmazon Auroraに移行するなど) を使用して、ライセンスコストを最小限に抑えます。

  • 異なる使用量について経時的なコスト分析を実行する: ワークロードは時間の経過とともに変化することがあります。それぞれのサービスまたは機能のコスト効率は、使用レベルによって異なります。各コンポーネントについて予想使用量に基づく経時的な分析を実行することで、ワークロードのコスト効率性をそのライフタイム全体にわたって維持できます。

COST 6 リソースタイプ、リソースサイズ、およびリソース数を選択する際、コスト目標を達成するにはどうすればよいですか?

対象タスクについて適切なリソースサイズおよびリソース数を選択していることを確認します。最もコスト効率の高いタイプ、サイズ、数を選択することで、無駄を最小限に抑えます。

ベストプラクティス:

  • コストモデリングの実行: 組織の要件を特定し、ワークロードとその各コンポーネントのコストモデリングを実行します。さまざまな予測負荷におけるワークロードのベンチマークアクティビティを実行し、コストを比較します。モデリングを行う際には、費やされた時間がコンポーネントのコストに比例しているなどの潜在的利益を織り込む必要があります。

  • データに基づいてリソースのタイプやサイズを選択する: ワークロードに関するデータとリソースの特性 (コンピューティング、メモリ、スループット、書き込み頻度など) に基づいて、リソースのサイズやタイプを選択します。この選択は通常、前のバージョンのワークロード (オンプレミスバージョンなど)、ドキュメント、ワークロードに関する他の情報ソースを用いて行います。

  • メトリクスに基づいて自動的にリソースタイプとサイズを選択する: 現在実行しているワークロードからのメトリクスを用いて、コストを最適化する適切なサイズやタイプを選択します。Amazon EC2、Amazon DynamoDB、Amazon EBS (PIOPS)、Amazon RDS、Amazon EMR、ネットワークなどのサービスに、適切なスループット、サイジング、ストレージをプロビジョニングします。これは、自動スケーリングなどのフィードバックループまたはワークロードのカスタムコードで行うことができます。

COST 7 コスト削減のために、どのように料金モデルを使用すればよいですか?

リソースのコストを最小限に抑えるのに最も適した料金モデルを使用します。

ベストプラクティス:

  • 料金モデルの分析を実行する: ワークロードの各コンポーネントを分析します。コンポーネントとリソースが長期間実行されるか (コミットメント割引)、動的および短期実行 (スポットまたはオンデマンド) とするかを決定します。AWS Cost Explorer のレコメンデーション機能を使用して、ワークロードに関する分析を実行します。

  • コストに基づいてリージョンを選択する: リソースの料金は各リージョンで異なる場合があります。リージョンコストを織り込むことで、このワークロードに対して支払う料金の合計を最低限に抑えることができます。

  • 費用対効果の高い条件を提供するサードパーティーの契約を選択する: 費用対効果の高い契約と条件により、これらのサービスのコストは提供されるメリットに合わせてスケーリングできます。組織に追加のメリットを提供するときに、それに合わせてスケーリングする契約と料金を選択します。

  • このワークロードのすべてのコンポーネントに対して料金モデルを実装します。: 永続的に実行されるリソースでは、Savings Plans やリザーブドインスタンスなどのリザーブドキャパシティーを利用する必要があります。短期的な使用には、スポットインスタンスまたはスポットフリートを使用するように設定します。オンデマンドは、中断することのできない、かつリザーブドキャパシティーに対して実行時間の長さが十分ではない短期ワークロードに対してのみ使用されます (リソースタイプに応じて、期間の 25% から 75%)。

  • マスターアカウントレベルで料金モデル分析を実行する: Cost Explorer の Savings Plans およびリザーブドインスタンスのリコメンデーションを使用して、コミットメント割引のマスターアカウントレベルでの定期的な分析を実行します。

COST 8 データ転送料金はどのように計画すればよいですか?

データ転送料金を計画し、モニタリングすることで、これらのコストを最小化するためのアーキテクチャ上の決定を下すことができます。小規模でも効果的なアーキテクチャ変更により、長期的な運用コストを大幅に削減できる場合があります。

ベストプラクティス:

  • データ転送モデリングの実行: 組織の要件を取りまとめ、ワークロードとその各コンポーネントのデータ転送モデリングを実行します。これにより、現在のデータ転送要件に対する最低コストを特定できます。

  • データ転送コストを最適化するコンポーネントを選択する: すべてのコンポーネントが選択され、データ転送コストを低減するようアーキテクチャが設計されます。これには、WAN 最適化やマルチ AZ 設定などのコンポーネントの使用が含まれます。

  • データ転送コストを削減するサービスを実装する: データ転送を減らすためのサービスを実装します。たとえば、Amazon CloudFront をはじめとする CDN を使用してエンドユーザーにコンテンツを配信し、AWS への接続のために VPN の代わりに Amazon ElastiCache または AWS Direct Connect を使用してレイヤーをキャッシュします。