ベストプラクティス 17.4 – SAP コンポーネント用に EC2 インスタンスの規模、詳細度、最新製品を確認する - SAP Lens

ベストプラクティス 17.4 – SAP コンポーネント用に EC2 インスタンスの規模、詳細度、最新製品を確認する

小規模な EC2 インスタンスを選ぶと、SAP ワークロードのコストの柔軟性が高くなります。水平スケーリングが可能になり、使用しないときにコンピューティングをオフにしたり、ピーク負荷時にスケールアップしたりできます。アプリケーション層に一貫した EC2 インスタンスサイズを採用すれば、リザーブドインスタンスおよび Savings Plans 契約の利点をあらゆるワークロードで最大限に活用できます。最新の AWS SAP 認定インスタンスを考慮に入れてください。運用上の影響、ライセンスコスト、サポート、共有および再利用性もコンポーネントごとに評価する必要があります。

提案 17.4.1 – 小規模なアプリケーションサーバーを複数使用して柔軟性を持たせた場合のコストメリットを評価する

SAP ワークロードの多くで、イミュータブルなアプリケーションサーバーを設計することができます。基本ユニットをレプリケーションして水平スケーリングする標準のアプリケーションサーバー構成では、一貫した繰り返し可能なユニットのオプションが使用できます。利点は、再利用性、コンピューティング使用率、予約、オートメーションです。オペレーティングシステムのライセンスやストレージの重複、管理コストなど、ユニットごとの要件を評価に含める必要があります。

以下の点を考慮してください。

提案 17.4.2 – SAP HANA スケールアウト構成 (がサポートされている場合) のコストメリットを評価する

SAP OLAP ワークロードは、 スケールアップとスケールアウトの 構成の両方でデプロイできます。SAP は、運用を簡略化するためにスケールアウトより先にスケールアップすることを推奨しています。しかし、大量の分析ワークロードやネイティブの SAP HANA ワークロードで大規模なコンピューティングが必要となる場合は、スケールアウト実装が適切なことがあります。

S/4HANA も一部のケースでスケールアウト構成をサポートしていますが、制限があります。次を参照してください。SAP Note: 2408419 - SAP S/4HANA - Multi-Node Support (SAP S/4HANA - マルチノードのサポート) [SAP ポータルへのアクセス権が必要]。

スケールアップとスケールアウトのどちらを選ぶかを検討するときは、次の点を考慮します。