スポットインスタンスのしくみ
スポットインスタンスは、稼動中は他の EC2 インスタンスとまったく同じように動作します。ただし、EC2 が容量を取り戻す必要がある場合、Amazon EC2 により中断される場合があります。
EC2 がスポットインスタンスを中断すると、選択した中断動作に応じて、インスタンスは終了、停止、または休止状態になります。
実行時間が 1 時間未満で EC2 によってスポットインスタンスが中断された場合、使用されたその 1 時間未満分は課金されません。ただし、お客様がスポットインスタンスを停止または終了した場合は、使用時間の端数分についても料金をいただきます (オンデマンドやリザーブドインスタンスと同様です)。異なるオペレーティングシステムで実行中に中断されたスポットインスタンスについての課金方法については、EC2 ユーザーガイドの「中断されたスポットインスタンスの請求」を参照してください。
各アベイラビリティーゾーンにおける各インスタンスタイプのスポット料金は、EC2 予備容量に対する需要と供給の長期トレンドに応じて決定されます。実際に使用した時間を秒単位で四捨五入したスポット料金が課金されます。
オプションで、スポットインスタンスの上限料金を指定できます。上限料金を指定しない場合、デフォルトの上限料金はオンデマンド料金となります。スポットインスタンスの実行時に、使用した分のスポット料金以上が課金されることは決してありません。上限料金は指定せず、上限料金をデフォルトのオンデマンド料金に設定することをお勧めします。上限料金を高く設定しても、スポットインスタンスが起動する可能性が高くなることも、スポットインスタンスが中断される可能性が低くなることもありません。これは、EC2 が容量を必要とした場合であれば、上限料金にかかわらず、お客様のスポットインスタンスを中断することがあるためです。
アベイラビリティーゾーンにおけるインスタンスタイプのスポット料金は随時変更される可能性がありますが、通常、頻繁には変更されません。AWS では DescribeSpotPriceHistory API 経由で、また API からのデータが反映される AWS マネジメントコンソールで、スポットインスタンスの現在のスポット料金と料金履歴を公開しています。これは、スポット料金の変動の度合いとタイミングを経時的に評価するうえで役立ちます。