主要な原則 - AWS 料金体系の仕組み

主要な原則

料金モデルはサービスによって異なりますが、すべてのサービスに該当する主要な原則やベストプラクティスを確認しておくことをお勧めします。

料金の基本を理解する

AWS には、コンピューティング、ストレージ、アウトバウンドデータ転送という 3 つの基本的なコスト要因があります。これらの特性は、選択する AWS の製品や料金モデルに応じて多少異なります。

ほとんどの場合、インバウンドデータ転送や、同じリージョン内での他の AWS のサービスとのデータ転送には料金がかかりません。例外もあるため、データ転送レートを確認してから開始してください。アウトバウンドデータ転送はサービス間で集約され、アウトバウンドデータ転送レートで課金されます。この料金は、毎月の明細書に「AWS データ転送 (送信)」として表示されます。転送するデータが多いほど、GB あたりの支払い額は少なくなります。コンピューティングリソースについては、事前に予約してコストに合意している場合を除き、リソースの起動時から終了時まで時間単位で支払います。データストレージとデータ転送については、通常 GB 単位で支払います。

別途記載がない限り、AWS の料金には VAT や消費税など、適用される税金および関税は含まれません。請求連絡先が日本国内であるお客様が AWS をご利用になった場合には、料金と併せて別途消費税をご請求させていただきます。詳細については、アマゾン ウェブ サービスの消費税率変更についてのよくある質問を参照してください。

コストを最適化して早期に開始する

クラウドを使えば、固定費 (データセンターや物理サーバーなど) を変動費に変換し、IT を使用した分のみ支払うことができます。さらに、規模の経済によって、変動費は独自に対応して支払う場合よりも大幅に低減します。クラウドを既に始めている場合でも、クラウドへの移行を始めようとしている場合でも、AWS には支出の管理と最適化を支援する一連のソリューションが用意されています。これには、コストや使用状況データの整理と追跡、一括請求 (コンソリデーティッドビリング) とアクセス許可を介した制御の強化、予算編成と予測を通じたより良い計画の策定、リソースと料金の最適化によるコストの削減に役立つサービス、ツール、リソースが含まれます。今すぐコストの最適化と削減を実現できる方法については、AWS のコスト最適化のページを参照してください。

柔軟性の力を最大限に引き出す

AWS のサービスは、透過的な方法で個別に料金が設定され、オンデマンドで利用できるため、必要なものだけを選択して支払うことができます。また、予約モデルを使用して費用を節約することもできます。サービスの必要分だけに支払うことにより、イノベーションや発明に投資を集中させ、調達の複雑さを解消し、ビジネス全体を柔軟に運営できます。

クラウドベースのリソースの主な利点の 1 つは、稼働していないときには料金がかからないことです。使用しないインスタンスをオフにすると、24 時間 365 日使用した場合と比べて 70% 以上のコスト削減になります。これにより、コスト効率が向上すると同時に、ワークロードがアクティブなときはすべての必要な能力を利用できます。

ジョブに適した料金モデルを使用する

AWS では、製品に応じていくつかの料金モデルを用意しています。これらのモデルは以下のとおりです。

  • オンデマンドインスタンス: 実行するインスタンスに応じて、コンピューティング性能またはデータベース容量に時間単位または秒単位 (最低 60 秒) で支払うことができます。長期契約や前払いは不要です。

  • Savings Plans: Amazon EC2、AWS Lambda、AWS Fargate を低コストで利用できる柔軟な料金モデルです。1 年間または 3 年間、一定の量 (USD/時で測定) を使用することを条件とします。

  • スポットインスタンス: Amazon EC2 の料金体系であり、空いているコンピューティング性能を前払いの義務なく、時間単位の割引料金 (オンデマンド料金の最大 90% 割引) で利用できます。

  • 予約: 事前に容量の料金を支払うことで、最大 75% の大幅な割引を受けることができます。詳細については、「予約によるコストの最適化」セクションを参照してください。