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Amazon Elastic Compute Cloud
Linux インスタンス用ユーザーガイド

Amazon EBS ボリュームの種類

Amazon EBS では以下のボリュームタイプを提供しており、これらはパフォーマンス特性と料金が異なるため、アプリケーションのニーズに応じてストレージのパフォーマンスとコストを調整できます。これらのボリュームタイプは、次の 2 つのカテゴリに分類されます。

  • I/O サイズの小さい頻繁な読み取り/書き込み操作を含むトランザクションワークロード用に最適化された SSD-Backed ボリューム。主要なパフォーマンス属性は IOPS です。

  • 大きなストリーミングワークロード用に最適化された HDD-Backed ボリューム。パフォーマンスの測定単位としては、IOPS よりスループット (MiB/秒単位で計測) の方が適しています。

次の表は、各ボリュームタイプのユースケースとパフォーマンス特性をまとめたものです。

 ソリッドステートドライブ (SSD)ハードディスクドライブ (HDD)
ボリュームタイプ汎用 SSD (gp2)*プロビジョンド IOPS SSD (io1) スループット最適化 HDD (st1) Cold HDD (sc1)
説明さまざまなトランザクションワークロードに適した、価格とパフォーマンスのバランスが取れている汎用 SSD ボリュームミッションクリティカルなアプリケーションに適した、最高パフォーマンスの SSD ボリュームアクセス頻度とスループットが高いワークロード用に設計された低コストの HDD ボリュームアクセス頻度の低いワークロード用に設計された低コストの HDD ボリューム
ユースケース
  • ほとんどのワークロードに推奨される

  • システムブートボリューム

  • 仮想デスクトップ

  • 低レイテンシーのインタラクティブなアプリケーション

  • 開発・テスト環境 

  • 持続的な IOPS パフォーマンス、またはボリュームあたり 10,000 IOPS または 160 MiB/秒以上のスループットを必要とする重要なビジネスアプリケーション

    • MongoDB

    • Cassandra

    • Microsoft SQL Server

    • MySQL

    • PostgreSQL

    • Oracle

  • 低コストで安定した高速スループットを必要とするストリーミングワークロード

  • ビッグデータ

  • データウェアハウス

  • ログ処理

  • ブートボリュームには使用できない

  • アクセス頻度の低い大量データ用のスループット指向ストレージ

  • 低いストレージコストが重視されるシナリオ

  • ブートボリュームには使用できない

API 名gp2io1st1sc1
ボリュームサイズ1 GiB~16 TiB 4 GiB~16 TiB 500 GiB~16 TiB500 GiB~16 TiB
最大 IOPS**/ボリューム10,0002 万件500250
最大 スループット/ボリューム†160 MiB/秒320 MiB/秒500 MiB/秒250 MiB/秒
最大 IOPS/インスタンス65,00065,00065,00065,000
最大 スループット/インスタンス1,250 MiB/秒1,250 MiB/秒1,250 MiB/秒1,250 MiB/秒
主要なパフォーマンス属性IOPSIOPSMiB/秒MiB/秒

*デフォルトのボリュームタイプ

**gp2/io1 は 16 KiB I/O サイズ、st1/sc1 は 1 MiB I/O サイズに基づく

† このスループットを達成するには、r3.8xlargex1.32xlarge など、これをサポートするインスタンスが必要です。

次の表は、旧世代の EBS ボリュームタイプを示しています。旧世代のボリュームより高いパフォーマンスまたはパフォーマンスの安定性が必要であれば、汎用 SSD (gp2) など現行のボリュームタイプの使用を検討するようお勧めします。詳細については、「Amazon EBS の旧世代ボリューム」を参照してください。

旧世代ボリューム
ボリュームタイプEBS マグネティック
説明旧世代の HDD
ユースケースデータへのアクセス頻繁が低いワークロード
API 名standard
ボリュームサイズ1 GiB~1 TiB
最大 IOPS/ボリューム40~200
最大 スループット/ボリューム40 ~ 90 MiB/秒
最大 IOPS/インスタンス48,000
最大 スループット/インスタンス1,250 MiB/秒
主要なパフォーマンス属性IOPS

Note

Linux AMI では、2 TiB (2048 GiB) 以上のブートボリュームには GPT パーティションテーブルと GRUB 2 が必要です。現在の多くの Linux AMI は MBR パーティションスキームを使用しており、最大 2047 GiB のブートボリュームのみをサポートしています。インスタンスが 2 TiB 以上のブートボリュームで起動しない場合、使用中の AMI は、2047 GiB のブートボリュームサイズに制限されている可能性があります。ブートボリューム以外のボリュームには、Linux インスタンスでこの制限はありません。

インスタンスの構成、I/O 特性、ワークロードのデマンドなど、 EBS ボリュームのパフォーマンスに影響を与える可能性がある要因は複数存在します。EBS ボリュームを最大限活用するための詳細については、「Amazon EBS ボリュームのパフォーマンス on Linux インスタンス」を参照してください。

これらのボリュームタイプの料金情報については、Amazon EBS の料金を参照してください。

汎用 SSD (gp2) ボリューム

汎用 SSD (gp2) ボリュームは、さまざまなワークロードに対応できるコスト効率の高いストレージとして使用できます。これらのボリュームでは、レイテンシーは 1 桁台のミリ秒であり、長時間 3,000 IOPS にバーストできます。最小 100 IOPS (33.33 GiB 以下) から最大 10,000 IOPS (3,334 GiB 以上) まで、ベースラインパフォーマンスは 3 IOPS/GiB (ボリュームサイズ) の割合で線形に拡大します。gp2 ボリュームのサイズ範囲は、1 GiB~16 TiB です。

I/O クレジットおよびバーストパフォーマンス

gp2 ボリュームのパフォーマンスにはボリュームサイズが反映されます。ボリュームサイズによって、ボリュームのベースラインパフォーマンスレベルや I/O クレジットを取得する速さが決まります。ボリュームサイズが大きいほどベースラインパフォーマンスレベルが高くなり、I/O クレジットの取得速度も速くなります。I/O クレジットとは、ベースラインパフォーマンスでは不十分な場合、大量の I/O をバーストする際に gp2 ボリュームで使用できる帯域幅を表します。ボリュームが I/O に対して保持しているクレジットが多いほど、ベースラインパフォーマンスレベルを超えたバーストには時間がかかりますが、より高いパフォーマンスが必要な場合はボリュームのパフォーマンスが向上します。次の図は、gp2 のバーストバケット動作を示しています。

gp2 のバーストバケット

各ボリュームは、初期 I/O クレジットバランス (540 万 I/O クレジット) を受け取ります。これは、30 分間で 3,000 IOPS という最大バーストパフォーマンスを持続するには十分な数のクレジットです。この初期クレジットバランスは、ブートボリュームでの高速な初期起動サイクル、および他のアプリケーションでの優れたブートストラップエクスペリエンスを実現するために設計されました。ボリュームは、ボリュームサイズの 1 GiB あたり 3 IOPS というベースラインパフォーマンスレートで、I/O クレジットを取得します。たとえば、100 GiB の gp2 ボリュームではベースラインパフォーマンスは 300 IOPS になります。

ベースラインのパフォーマンスとバースト IOPS の比較

ベースラインパフォーマンスの I/O レベルよりも高いレベルが必要となる場合は、ボリュームはクレジットバランスの I/O クレジットを利用して、必要なパフォーマンスレベル (最大 3,000 IOPS) までバーストします。1,000 GiB を超えるボリュームのベースラインパフォーマンスは最大バーストパフォーマンス以上になり、I/O クレジットバランスが消耗することはありません。ボリュームで使用される I/O クレジットが毎秒取得される I/O クレジットよりも少ない場合、未使用の I/O クレジットは I/O クレジットバランスに追加されます。ボリュームの最大 I/O クレジットバランスは、初期クレジットバランス (540 万 I/O クレジット) と同じです。

次の表に、いくつかのボリュームサイズとボリュームに関連するベースラインパフォーマンス (I/O クレジットを取得するレート) を示します。また、最大のパフォーマンスレベルである 3,000 IOPS (完全なクレジットバランスで開始された時点のレベル) でのバースト期間、および空のクレジットバランスをボリュームが再補充する際にかかる秒数も示します。

ボリュームサイズ (GiB)

ベースラインパフォーマンス (IOPS)

3,000 IOPS での最大のバースト期間 (秒数)

空のクレジットバランスを補充する秒数

1

100

1862

54,000

100

300

2,000

18,000

214 (最大スループットの最小サイズ)

642

2,290

8,412

250

750

2,4007,200

500

1,500

3,600

3,600

750

2,250

7,200

2,400

1,000

3,000

該当なし*

該当なし*

3,334 (最大 IOPS の最小サイズ)

10,000

該当なし*

該当なし*

16,384 (16 TiB、最大ボリュームサイズ)

10,000

該当なし*

該当なし*

* バーストと I/O クレジットは、バーストパフォーマンスがベースラインパフォーマンスを上回る 1,000 GiB 未満のボリュームのみに関連します。

ボリュームのバースト期間は、ボリュームのサイズ、必要なバースト IOPS、およびバーストが開始された時点のクレジットバランスによって異なります。これを次の式で示します。

                             (Credit balance)
Burst duration  =  ------------------------------------
                   (Burst IOPS) - 3(Volume size in GiB)

I/O クレジットバランスが空になったらどうなりますか。

gp2 ボリュームが I/O クレジットバランスをすべて使用している場合、ボリュームの最大 IOPS パフォーマンスはベースライン IOPS パフォーマンスレベルにとどまり (ボリュームがクレジットを取得するレート)、ボリュームの最大スループットはベースライン IOPS と最大 I/O サイズをかけ合わせた数に減少します。スループットは 160 MiB/秒を超えることはできません。I/O 需要がベースラインレベル未満になり、未使用のクレジットが I/O クレジットバランスに追加されると、ボリュームの最大 IOPS パフォーマンスはベースラインを再度上回ります。たとえば、空のクレジットバランスがある 100 GiB gp2 ボリュームは、ベースラインパフォーマンスが 300 IOPS で、スループット制限は 75 MiB/秒です (1 秒あたり 300 I/O オペレーション * I/O オペレーションあたり 256 KiB = 75 MiB/秒)。ボリュームが大きくなると、ベースラインパフォーマンスが高くなり、クレジットバランスがより速く補充されるようになります。IOPS の測定方法について詳しくは、I/O の特性を参照してください。

ボリュームのパフォーマンスがベースラインレベルに頻繁に制限されること (空の I/O クレジットバランスが原因) が確認される場合は、より大きな (ベースラインパフォーマンスレベルが高い) gp2 ボリュームの使用を考慮するか、10,000 IOPS を超える持続的な IOPS パフォーマンスが必要となるワークロードに適した io1 ボリュームに切り替えることを考慮してください。

CloudWatch メトリクスとアラームを使用してバーストバケットバランスをモニタリングする方法については、gp2st1、および sc1 ボリュームのバーストバケットバランスをモニタリングするを参照してください。

スループットパフォーマンス

gp2 ボリュームのスループット制限は、170 GiB 以下では 128 MiB/秒、170 GiB を超えると 160 MiB/秒です。

プロビジョンド IOPS SSD (io1) ボリューム

プロビジョンド IOPS SSD (io1) ボリュームは、ランダムアクセス I/O スループットにおけるストレージパフォーマンスと整合性が重要な、I/O 集約型ワークロード (特にデータベースワークロード) のニーズを満たすように設計されています。io1 ボリュームの場合は、バケットとクレジットのモデルを使用してパフォーマンスを計算する代わりに、ボリュームの作成時に一定の IOPS レートを指定できます。Amazon EBS は、1 年の 99.9 パーセントにわたり、プロビジョンド IOPS の 10 パーセント以内のパフォーマンスを提供します。

io1 ボリュームのサイズは 4 GiB~16 TiB であり、ボリュームあたり最大 20,000 IOPS をプロビジョニングできます。リクエストされたボリュームサイズに対するプロビジョンド IOPS の最大割合 (GiB 単位) は 50:1 です。たとえば、100 GiB のボリュームは最大 5,000 IOPS でプロビジョニングできます。サイズが 400 GiB 以上のボリュームでは、最大 20,000 IOPS までプロビジョニングできます。

io1 ボリュームのスループット制限は、プロビジョンド IOPS ごとに 256 KiB、最大 (1,280 IOPS で) 320 MiB/秒です。

io1 ボリュームのスループット制限

発生する I/O あたりのレイテンシーは、プロビジョニングされる IOPS とワークロードのパターンによって異なります。最適な I/O レイテンシーを実現するためには、IOPS と GiB の比率を 2:1 より大きくしてプロビジョニングすることをお勧めします。たとえば、2,000 IOPS のボリュームは 1,000 GiB よりも小さくします。

Note

2012 年以前に作成された一部の AWS アカウントでは、us-east-1、us-west-1、または ap-northeast-1 で プロビジョンド IOPS SSD (io1) ボリュームをサポートしていないアベイラビリティーゾーンにアクセスできる可能性があります。これらのリージョンの 1 つに io1 ボリュームを作成できない場合 (またはブロックデバイスマッピングに io1 ボリュームのあるインスタンスを起動できない場合) は、リージョンの別のアベイラビリティーゾーンを試します。アベイラビリティーゾーンが io1 ボリュームをサポートするかどうかは、4 GiB の io1 ボリュームをそのゾーンに作成することで確認できます。

スループット最適化 HDD (st1) ボリューム

スループット最適化 HDD (st1) ボリュームは、IOPS ではなくスループットでパフォーマンスを示す、低コストの磁気ストレージに使用できます。このボリュームタイプは、Amazon EMR、ETL、データウェアハウス、ログ処理など、サイズの大きなシーケンシャルワークロードに適しています。ブート可能な st1 ボリュームはサポートされていません。

Note

このボリュームタイプは、サイズの大きなシーケンシャル I/O が含まれるワークロードに適しており、サイズの小さなランダム I/O を実行するワークロードのお客様には、gp2 の使用をお勧めします。詳細については、「HDD に対する読み取り/書き込みサイズが小さい場合の非効率性」を参照してください。

スループットクレジットとバーストパフォーマンス

gp2 と同様、st1 でもパフォーマンスのためにバーストバケットモデルが使用されます。ボリュームのベースラインスループット (ボリュームのスループットクレジットが蓄積されるレート) は、ボリュームサイズによって決まります。ボリュームのバーストスループット (クレジットがある場合に可能な消費レート) もボリュームサイズによって決まります。ボリュームが大きいほど、ベースラインとバーストスループットの値も大きくなります。また、ボリュームのクレジットが多いほど、バーストレベルでドライブ I/O に使用できる時間が長くなります。

次の図は、st1 のバーストバケット動作を示しています。

st1 のバーストバケット

スループットとスループットクレジットの上限により、st1 ボリュームで使用可能なスループットは、以下の計算式で示されます。

(Volume size) x (Credit accumulation rate per TiB) = Throughput

1 TiB の st1 ボリュームの場合、バーストスループットは 250 MiB/秒に制限され、バケットのクレジットは 40 MiB/秒で最大 1 TiB 分まで累積されます。

ボリュームが大きくなるとこれらの制限が直線的に拡大し、スループット制限は最大 500 MiB/秒になります。バケットが枯渇した後、スループットは TiB あたり 40 MiB/秒のベースラインレートに制限されます。

ボリュームサイズが 0.5~16 TiB の場合、ベースラインスループットの範囲は 20~500 MiB/秒 (上限) です。次に示すように、この上限には 12.5 TiB で到達します。

            40 MiB/s
12.5 TiB x ---------- = 500 MiB/s
             1 TiB                                                                 

バーストスループットの範囲は、125 MiB/秒~500 MiB/秒 (上限) です。次に示すように、この上限には 2 TiB で到達します。

         250 MiB/s
2 TiB x ---------- = 500 MiB/s
          1 TiB                                                                 

次の表は、st1 のベーススループット値およびバーストスループット値の範囲を示します。

ボリュームサイズ (TiB)ST1 ベーススループット (MiB/秒)ST1 バーストスループット (MiB/秒)
0.520125
140250
280500
3120500
4160500
5200500
6240500
7280500
8320500
9360500
10400500
11440500
12480500
12.5500500
13500500
14500500
15500500
16500500

次の図は、テーブルの値をグラフで示したものです。

st1 のベーススループットとバーストスループットの比較

Note

st1 ボリュームのスループットは、スナップショットの作成中もベースライン値で制限されます。

CloudWatch メトリクスとアラームを使用してバーストバケットバランスをモニタリングする方法については、gp2st1、および sc1 ボリュームのバーストバケットバランスをモニタリングするを参照してください。

Cold HDD (sc1) ボリューム

Cold HDD (sc1) ボリュームは、IOPS ではなくスループットでパフォーマンスを示す、低コストの磁気ストレージに使用できます。sc1 は、st1 よりスループット制限が低く、サイズの大きなコールドデータのシーケンシャルワークロードに最適です。データへのアクセス頻度が低く、コストの削減が必要である場合は、低コストなブロックストレージとして sc1 を使用できます。ブート可能な sc1 ボリュームはサポートされていません。

Note

このボリュームタイプは、サイズの大きなシーケンシャル I/O が含まれるワークロードに適しており、サイズの小さなランダム I/O を実行するワークロードのお客様には、gp2 の使用をお勧めします。詳細については、「HDD に対する読み取り/書き込みサイズが小さい場合の非効率性」を参照してください。

スループットクレジットとバーストパフォーマンス

gp2 と同様、sc1 でもパフォーマンスのためにバーストバケットモデルが使用されます。ボリュームのベースラインスループット (ボリュームのスループットクレジットが蓄積されるレート) は、ボリュームサイズによって決まります。ボリュームのバーストスループット (クレジットがある場合に可能な消費レート) もボリュームサイズによって決まります。ボリュームが大きいほど、ベースラインとバーストスループットの値も大きくなります。また、ボリュームのクレジットが多いほど、バーストレベルでドライブ I/O に使用できる時間が長くなります。

sc1 のバーストバケット

スループットとスループットクレジットの上限により、sc1 ボリュームで使用可能なスループットは、以下の計算式で示されます。

(Volume size) x (Credit accumulation rate per TiB) = Throughput

1 TiB の sc1 ボリュームの場合、バーストスループットは 80 MiB/秒に制限され、バケットのクレジットは 12 MiB/秒で最大 1 TiB 分まで累積されます。

ボリュームが大きくなるとこれらの制限が直線的に拡大し、スループット制限は最大 250 MiB/秒になります。バケットが枯渇した後、スループットは TiB あたり 12 MiB/秒のベースラインレートに制限されます。

ボリュームサイズが 0.5~16 TiB の場合、ベースラインスループットの範囲は 6 MiB/秒~192 MiB/秒 (最大値) です。次に示すように、この最大値には 16 TiB で到達します。

           12 MiB/s
16 TiB x ---------- = 192 MiB/s
            1 TiB                                                                 

バーストスループットの範囲は 40 MiB/秒~250 MiB/秒 (上限) です。次に示すように、この上限には 3.125 TiB で到達します。

             80 MiB/s
3.125 TiB x ----------- = 250 MiB/s
              1 TiB                                                                 

次の表は、sc1 のベーススループット値およびバーストスループット値の範囲を示します。

ボリュームサイズ (TiB)SC1 ベーススループット (MiB/秒)SC1 バーストスループット (MiB/秒)
0.5640
11280
224160
336240
3.12537.5250
448250
560250
672250
784250
896250
9108250
10120250
11132250
12144250
13156250
14168250
15180250
16192250

次の図は、テーブルの値をグラフで示したものです。

sc1 のベーススループットとバーストスループットの比較

マグネティック (standard)

マグネティック ボリュームは磁気ドライブを利用しています。データにシーケンシャルアクセスするワークロードや、小さなボリュームサイズで低コストのストレージが必要となるシナリオに最適です。これらのボリュームは、平均約 100 IOPS を実現し、バースト能力は最大約数百 IOPS です。ボリュームのサイズは 1 GiB~1 TiB です。

Note

マグネティック は、旧世代のボリュームです。新しいアプリケーションには、いずれかの新しいボリュームタイプの使用をお勧めします。詳細については、「Amazon EBS の旧世代ボリューム」を参照してください。

CloudWatch メトリクスとアラームを使用してバーストバケットバランスをモニタリングする方法については、gp2st1、および sc1 ボリュームのバーストバケットバランスをモニタリングするを参照してください。

HDD ボリュームを使用するときのパフォーマンスに関する考慮事項

HDD ボリュームを使用して最適なスループットを実現するには、次の考慮事項を念頭に置いてワークロードを計画してください。

スループット最適化 HDD と Cold HDD

st1sc1 のバケットサイズはボリュームサイズによって異なり、フルバケットにはフルボリュームスキャンのための十分なトークンが含まれています。ただし、st1 ボリュームと sc1 ボリュームの場合は、サイズが大きくなるほど、インスタンスごとおよびボリュームごとのスループット制限により、ボリュームスキャンの完了にかかる時間が長くなります。ボリュームが小さなインスタンスにアタッチされている場合は、st1 または sc1 のスループット制限よりインスタンスごとのスループットの方に制限されます。

st1sc1 も、全体のうち 99% の時間はバーストスループットの 90% のパフォーマンス安定性を実現できるよう設計されています。毎時間、予測合計スループットの 99% 達成を目標に、準拠しない期間はほぼ均一に分散されています。

次の表は、フルバケットと十分なインスタンススループットを前提として、さまざまなサイズのボリュームに関する最も望ましいスキャン時間を示します。

スキャン時間は、一般的にこの式で示します。

 Volume size
------------- = Scan time
 Throughput

たとえば、パフォーマンス安定性の保証と他の最適化を想定すると、5 TiB のボリュームを持つ st1 のお客様は、フルボリュームスキャンが 2.91~3.27 時間で完了すると予測できます。

   5 TiB            5 TiB
----------- = ------------------- = 10,486 s = 2.91 hours (optimal) 
 500 MiB/s     0.00047684 TiB/s


               2.91 hours
2.91 hours + -------------- = 3.27 hours (minimum expected)
              (0.90)(0.99) <-- From expected performance of 90% of burst 99% of the time

同様に、5 TiB のボリュームを持つ sc1 のお客様は、フルボリュームスキャンが 5.83~6.54 時間で完了すると予測できます。

      5 TiB
------------------- = 20972 s = 5.83 hours (optimal) 
 0.000238418 TiB/s


               5.83 hours
5.83 hours + -------------- = 6.54 hours (minimum expected)
              (0.90)(0.99)

ボリュームサイズ (TiB)ST1 のスキャン時間、バーストを含む (時間)*SC1 のスキャン時間、バーストを含む (時間)*
11.173.64
21.173.64
31.753.64
42.334.66
52.915.83
63.506.99
74.088.16
84.669.32
95.2410.49
105.8311.65
116.4112.82
126.9913.98
137.5715.15
148.1616.31
158.7417.48
169.3218.64

* これらのスキャン時間では、1 MiBのシーケンシャル I/O を実行する際のキューの平均深度 (整数に四捨五入) として 4 以上を前提としています。

したがって、スキャンを早く (最大 500 MiB/秒) 完了するために必要なスループット指向のワークロードがある場合や、または 1 日に複数のフルボリュームスキャンが必要な場合は、st1 を使用してください。コストを最適化している場合、データのアクセス頻度が比較的低い場合、スキャンのパフォーマンスとして 250 MiB/秒を超える必要がない場合は、sc1 を使用してください。

HDD に対する読み取り/書き込みサイズが小さい場合の非効率性

st1 ボリュームおよび sc1 ボリュームのパフォーマンスモデルは、シーケンシャル I/O 用に最適化され、高スループットのワークロードに適しています。多様な IOPS およびスループットのワークロードに対して許容範囲のパフォーマンスを提供しますが、サイズの小さなランダム I/O のワークロードには向いていません。

たとえば、1 MiB 未満の I/O リクエストは、1 MiB の I/O クレジットとしてカウントされます。ただし、I/O がシーケンシャルであれば、1 MiB の I/O ブロックにマージされ、1 MiB の I/O クレジットとしてのみカウントされます。

インスタンスごとのスループット制限

st1 ボリュームと sc1 ボリュームのスループットは常に、次のいずれか小さい方によって決定されます。

  • ボリュームのスループット制限

  • インスタンスのスループット制限

ネットワークボトルネックを回避するには、すべての Amazon EBS ボリュームで、EBS 最適化 EC2 インスタンスを選択することをお勧めします。詳細については、「Amazon EBS 最適化インスタンス」を参照してください。

gp2st1、および sc1 ボリュームのバーストバケットバランスをモニタリングする

gp2st1、および sc1 ボリュームのバーストバケットレベルをモニタリングするには、Amazon CloudWatch の EBS BurstBalance メトリクスを使用します。このメトリクスは、バーストバケットに残っている I/O クレジット (gp2 用) またはスループットクレジット (st1 および sc1 用) の割合を示しています。BurstBalance メトリクスや I/O に関連した他のメトリクスについては、I/O 特性を参照してください。CloudWatch では、BurstBalance 値が特定のレベルで失敗した場合に通知するアラームを設定することができます。CloudWatch アラームの詳細については、Amazon CloudWatch アラームの作成を参照してください。