Amazon Elastic Compute Cloud
Linux インスタンス用ユーザーガイド

バーストパフォーマンスインスタンスの無制限モード

バーストパフォーマンスインスタンスは、必要なときに任意の期間にわたって高い CPU パフォーマンスを保持できる、unlimited (T3 無制限や T2 無制限など) として設定されます。時間あたりの T3 または T2 インスタンス料金は、インスタンスの平均 CPU 使用率が 24 時間のローリング期間またはインスタンスの存続期間のどちらか短いほうでベースライン以下の場合は、使用中のすべての瞬間的スパイクをカバーします。長時間にわたって高い CPU 使用率でインスタンスを実行する場合には、vCPU 時間ごとに均一追加料金が発生します。インスタンスの価格設定については、「Amazon EC2 料金表」と、「Amazon EC2 オンデマンド料金」の T3 および T2 無制限の料金表セクションを参照してください。

重要

t2.micro インスタンスを AWS 無料利用枠オファーで使用し、unlimited として設定すると、ローリング期間の 24 時間あたりの平均使用率がインスタンスのベースラインを越えた場合に料金が発生します。

無制限モードの概念

unlimited モードはバーストパフォーマンスインスタンスのクレジットの設定オプションです。これにより、実行中または停止中のインスタンスをいつでも有効または無効にできます。

  • T3 インスタンスは、デフォルトで unlimited として起動します。

  • T2 インスタンスは、デフォルトで standard として起動します。

unlimited として設定されたバーストパフォーマンスインスタンスは、必要に応じた期間ベースラインを超えてバーストできます。これにより、さまざまな汎用アプリケーションのための インスタンスの時間料金を低価格で利用でき、インスタンスがベースラインパフォーマンスの制約を受けないようにできます。

時間あたりのインスタンス基本料金は、unlimited として設定されたインスタンスの平均 CPU 使用率が 24 時間のローリング期間でベースライン以下の場合は、すべての CPU 使用量のスパイクをカバーします。汎用のワークロードではほとんどの場合、T3 無制限および T2 無制限インスタンスは追加料金なしで十分なパフォーマンスを提供します。平均 CPU 使用率が 24 時間でベースラインを越える場合には、vCPU 時間ごとに均一追加料金が発生します。

詳細については、「Amazon EC2 オンデマンド料金」の T3 および T2 無制限の料金表セクションを参照してください。

無制限のバーストパフォーマンスインスタンスの仕組み

unlimited として設定されたバーストパフォーマンスインスタンスが CPU クレジット残高を使い切った場合、ベースラインを越えるバーストには余剰クレジットを消費します。その CPU 利用率がベースラインを下回った場合、獲得した CPU クレジットを使用して、先に消費された余剰クレジットの支払いが行われます。CPU クレジットを獲得して余剰クレジットを支払う機能により、Amazon EC2 は 24 時間にわたるインスタンスの CPU 使用率を平均化できるようになります。

余剰クレジットにより料金が発生することがある

インスタンスの平均 CPU 使用率がベースライン以下の場合、インスタンスに追加料金は発生しません。インスタンスは 24 時間でクレジット最大数を獲得 (たとえば、t3.micro インスタンスは 24 時間で最大 288 クレジット獲得可能) するため、課金されることなく余剰クレジットを最大まで消費できます。

ただし、CPU 使用率がベースラインを上回ったままの場合、インスタンスは消費した余剰クレジットを支払うのに十分なクレジットを獲得できません。支払われない余剰クレジットに対して、vCPU 時間ごとに均一追加料金が発生します。詳細については、「Amazon EC2 オンデマンド料金」の T3 および T2 無制限の料金表セクションを参照してください。

先に消費された余剰クレジットは、以下のいずれかの状況に当てはまると料金が発生します。

  • 消費された余剰クレジットが、インスタンスが 24 時間に獲得できる最大クレジット数を超えている。最大数を越えて消費された余剰クレジットは、時間の最後に課金されます。

  • インタンスが停止または終了した。

  • インスタンスは unlimited から standard に切り替わります。

消費された余剰クレジットは、CloudWatch メトリクス CPUSurplusCreditBalance により追跡されます。課金された余剰クレジットは、CloudWatch メトリクス CPUSurplusCreditsCharged で追跡できます 。詳細については、「T3 および T2 インスタンスの追加 CloudWatch メトリクス」を参照してください。

T2 無制限の起動クレジットはありません

T2 スタンダードインスタンスが起動クレジットを受け取っても、T2 無制限インスタンスは起動クレジットを受け取りません。T2 無制限インスタンスは、24 時間のローリング枠内または存続期間のどちらか短いほうで平均 CPU 使用率がベースラインを越えない限り、追加料金なしでいつでもベースラインを超えるバーストができます。したがって、T2 無制限インスタンスは、起動直後の高パフォーマンスを実現するために起動クレジットを必要としません。

T2 インスタンスが standard から unlimited に切り替えられた場合、残りの CPUCreditBalance が引き継がれる前に、蓄積された起動クレジットが CPUCreditBalance から削除されます。

注記

T3 スタンダード、および T3 無制限インスタンスが、起動クレジットを受け取ることはありません。

無制限モードの有効化

T3 インスタンスは、デフォルトで unlimited として起動します。起動の際に unlimited を有効にしない限り、T2 インスタンスはデフォルトで standard として起動します。

実行中または停止中のインスタンスで、unlimited から standardstandard から unlimited へいつでも切り替えることができます。詳細については、「バーストパフォーマンスインスタンスを無制限またはスタンダードとして起動する」および「バーストパフォーマンスインスタンスのクレジット指定の変更」を参照してください。

T3 または T2 インスタンスが unlimitedstandard のどちらに設定されているかは、Amazon EC2 コンソールまたは AWS CLI を使って確認できます。詳細については、「バーストパフォーマンスインスタンスのクレジット指定の表示」を参照してください。

無制限とスタンダードを切り替えるとクレジットはどうなるか

CPUCreditBalance は、T2 または T3 インスタンスが蓄積したクレジットの数を追跡する CloudWatch メトリクスです。CPUSurplusCreditBalance は、T2 無制限インスタンス、または T3 無制限インスタンスが消費した余剰クレジットの数を追跡する CloudWatch メトリクスです。

T3 無制限インスタンス、または T2 無制限インスタンスが standard に切り替えられると、以下の状況が発生します。

  • CPUCreditBalance 値は変更されずに引き継がれます。

  • CPUSurplusCreditBalance 値にはすぐに課金されます。

T3 スタンダードインスタンス、または T2 スタンダードインスタンスが unlimited に切り替えられると、以下の状況が発生します。

  • CPUCreditBalance 値に含まれる、蓄積された獲得クレジットが引き継がれます。

  • T2 スタンダードインスタンスでは、起動クレジットがすべて CPUCreditBalance 値から削除され、蓄積された獲得クレジットを含む残りの CPUCreditBalance 値が引き継がれます。

クレジット使用状況のモニタリング

T3 無制限インスタンス、または T2 無制限インスタンスが、ベースラインが提供するよりも多くクレジットを消費していないか確認するには、CloudWatch メトリクスを使用して追跡し、クレジット使用量を通知する時間ごとのアラームを設定できます。詳細については、「CPU クレジットの監視」を参照してください。

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