休止の概要
次の図は、休止処理の基本的な概要を示しています。

実行中のインスタンスを休止すると、次の処理が実行されます。
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休止プロセスを開始すると、インスタンスは
stopping
状態に移行します。Amazon EC2 が、オペレーティングシステムに対して休止処理 (suspend-to-disk) を指示します。休止に伴ってすべてのプロセスがフリーズされ、RAM の内容が EBS ルートボリュームに保存されます。その後に、通常のシャットダウンが実行されます。 -
シャットダウンプロセスが完了した後、インスタンスは
stopped
状態に移行します。 -
EBS ボリュームはインスタンスにアタッチされたままとなり、保存された RAM の内容も含めて、データは保持されます。
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Amazon EC2 インスタンスストアボリュームはインスタンスにアタッチされたままになりますが、インスタンスストアボリューム上のデータは失われます。
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殆どの場合、インスタンスは基盤となる新しいホストコンピュータが起動したときに移行されます。これは、インスタンスを停止して起動した場合と同じです。
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インスタンスを起動すると、インスタンスのブートアッププロセスが実行され、オペレーティングシステムが EBS ルートボリュームから RAM の内容を読み取ります。次に、プロセスのフリーズが解除されて以前の状態が回復されます。
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インスタンスのプライベート IPv4 アドレスとすべての IPv6 アドレスは保持されます。インスタンスを起動すると、インスタンスは引き続きプライベート IPv4 アドレスとすべての IPv6 アドレスを保持します。
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Amazon EC2 はパブリック IPv4 アドレスを解放します。インスタンスを開始すると、Amazon EC2 は新しいパブリック IPv4 アドレスをインスタンスに割り当てます。
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インスタンスには関連付けられた Elastic IP アドレスが保持されます。休止状態のインスタンスに関連付けられた Elastic IP アドレスに対して課金されます。EC2-Classic を利用した場合、インスタンスを休止すると、Elastic IP アドレスとインスタンスの関連付けが解除されます。詳細については、EC2-Classic を参照してください。
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ClassicLink インスタンスを休止すると、今までリンクされていた VPC とのリンクが解除されます。インスタンスを起動した後に再び VPC にリンクする必要があります。詳細については、ClassicLink を参照してください。
休止と再起動、停止、および終了の違いについては、「再起動、停止、休止、削除の違い」を参照してください。