Amazon Elastic Compute Cloud
Linux インスタンス用ユーザーガイド

インスタンスの利用可能な CloudWatch メトリクスのリスト表示

Amazon EC2 はメトリクスを Amazon CloudWatch に送信します。AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、または API を使用して、Amazon EC2 が CloudWatch に送信するメトリクスをリスト表示できます。デフォルトで、各データポイントではインスタンスのアクティビティの開始後 5 分間が対象となります。詳細モニタリングを有効にした場合、各データポイントは開始後 1 分間のアクティビティを対象とします。

これらのメトリクスの統計の取得については、「インスタンスのメトリクスの統計情報の取得」を参照してください。

インスタンスメトリクス

AWS/EC2 名前空間は、バーストパフォーマンスインスタンスの以下の CPU クレジットメトリクスを含みます。

メトリクス 説明
CPUCreditUsage

CPU 使用率に関してインスタンスで消費される CPU クレジットの数。1 つの CPU クレジットは、1 個の vCPU が 100% の使用率で 1 分間実行されること、または、vCPU、使用率、時間の同等の組み合わせ (たとえば、1 個の vCPU が 50% の使用率で 2 分間実行されるか、2 個の vCPU が 25% の使用率で 2 分間実行される) に相当します。

CPU クレジットメトリクスは、5 分間隔でのみ利用可能です。5 分を超える期間を指定する場合は、Sum 統計の代わりに Average 統計を使用します。

単位: クレジット (vCPU 分)

CPUCreditBalance

インスタンスが起動または開始後に蓄積した獲得 CPU クレジットの数。T2 スタンダードの場合、CPUCreditBalance には蓄積された起動クレジットの数も含まれます。

クレジットは、獲得後にクレジット残高に蓄積され、消費されるとクレジット残高から削除されます。クレジットバランスには、インスタンスサイズによって決まる上限があります。制限に到達すると、獲得された新しいクレジットはすべて破棄されます。T2 スタンダードの場合、起動クレジットは制限に対してカウントされません。

CPUCreditBalance のクレジットは、インスタンスがそのベースライン CPU 使用率を超えてバーストするために消費できます。

インスタンスが実行中の場合、CPUCreditBalance のクレジットは期限切れになりません。T3 または T3a インスタンスが停止すると、CPUCreditBalance 値は 7 日間保持されます。その後、蓄積されたすべてのクレジットが失われます。T2 インスタンスが停止すると、CPUCreditBalance 値は保持されず、蓄積されたすべてのクレジットが失われます。

CPU クレジットメトリクスは、5 分間隔でのみ利用可能です。

単位: クレジット (vCPU 分)

CPUSurplusCreditBalance

CPUCreditBalance 値がゼロの場合に unlimited インスタンスによって消費された余剰クレジットの数。

CPUSurplusCreditBalance 値は獲得した CPU クレジットによって支払われます。余剰クレジットの数が、24 時間にインスタンスが獲得できるクレジットの最大数を超えている場合、最大数を超えて消費された余剰クレジットに対しては料金が発生します。

単位: クレジット (vCPU 分)

CPUSurplusCreditsCharged

獲得 CPU クレジットにより支払われないために追加料金が発生した、消費された余剰クレジットの数。

消費された余剰クレジットは、以下のいずれかの状況に当てはまると料金が発生します。

  • 消費された余剰クレジットが、インスタンスが 24 時間に獲得できる最大クレジット数を超えている。最大数を越えて消費された余剰クレジットは、時間の最後に課金されます。

  • インタンスが停止または終了した。

  • インスタンスは unlimited から standard に切り替わります。

単位: クレジット (vCPU 分)

AWS/EC2 名前空間には、次のインスタンスメトリクスが含まれます。

メトリクス 説明

CPUUtilization

割り当てられた EC2 コンピュートユニットのうち、現在インスタンス上で使用されているものの比率。このメトリクスは、選択されたインスタンス上でアプリケーションを実行するのに必要な処理能力を表します。

インスタンスタイプによっては、インスタンスがフルプロセッサコアに割り当てられていない場合に、オペレーティングシステムのツールが CloudWatch よりも低い比率を示す場合があります。

単位: パーセント

DiskReadOps

指定された期間にインスタンスで利用できるすべてのインスタンスストアボリュームでの、完了した読み取り操作。

その期間の 1 秒あたりの I/O 操作回数 (IOPS) の平均を算出するには、その期間の操作回数の合計をその期間の秒数で割ります。

インスタンスストアボリュームがない場合は、値が 0 であるか、メトリクスがレポートされません。

単位: Count

DiskWriteOps

指定された期間にインスタンスで利用できるすべてのインスタンスストアボリュームへの、完了した書き込み操作。

その期間の 1 秒あたりの I/O 操作回数 (IOPS) の平均を算出するには、その期間の操作回数の合計をその期間の秒数で割ります。

インスタンスストアボリュームがない場合は、値が 0 であるか、メトリクスがレポートされません。

単位: Count

DiskReadBytes

インスタンスで利用できるすべてのインスタンスストアボリュームから読み取られたバイト数。

このメトリクスを使用すると、このインスタンスのハードディスクからアプリケーションが読み取るデータの量がわかります。これを利用すると、アプリケーションの速度がわかります。

報告された数は、期間中に受信されたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算してバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合は、この数を 60 で除算します。

インスタンスストアボリュームがない場合は、値が 0 であるか、メトリクスがレポートされません。

単位: バイト

DiskWriteBytes

インスタンスで利用できるすべてのインスタンスストアボリュームに書き込まれたバイト数。

このメトリクスを使用すると、このインスタンスのハードディスクにアプリケーションが書き込むデータの量がわかります。これを利用すると、アプリケーションの速度がわかります。

報告された数は、期間中に受信されたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算してバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合は、この数を 60 で除算します。

インスタンスストアボリュームがない場合は、値が 0 であるか、メトリクスがレポートされません。

単位: バイト

NetworkIn

すべてのネットワークインターフェースでの、このインスタンスによって受信されたバイトの数。このメトリクスは、1 つのインスタンスへの受信ネットワークトラフィックの量を表しています。

報告された数は、期間中に受信されたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算してバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合は、この数を 60 で除算します。

単位: バイト

NetworkOut

すべてのネットワークインターフェースでの、このインスタンスから送信されたバイトの数。このメトリクスは、1 つのインスタンスからの送信ネットワークトラフィックの量を表しています。

報告された数は、期間中に送信されたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算してバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合は、この数を 60 で除算します。

単位: バイト

NetworkPacketsIn

すべてのネットワークインターフェースでの、このインスタンスによって受信されたパケットの数。このメトリクスは、受信トラフィックのボリュームを単一インスタンスでのパケット数として識別します。このメトリクスは基本モニタリング専用です。

単位: Count

統計: Minimum、Maximum、Average

NetworkPacketsOut

すべてのネットワークインターフェースでの、このインスタンスから送信されたパケットの数。このメトリクスは、送信トラフィックのボリュームを単一インスタンスでのパケット数として識別します。このメトリクスは基本モニタリング専用です。

単位: Count

統計: Minimum、Maximum、Average

AWS/EC2 名前空間には、次のステータスチェックメトリクスが含まれます。デフォルトでは、ステータスチェックメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。新しく起動したインスタンスの場合、ステータスチェックメトリクスデータは、インスタンスが初期化状態を完了した後でのみ使用できます (インスタンスが実行中の状態になってから数分以内)。EC2 のステータスチェックの詳細については、インスタンスのステータスチェックを参照してください。

メトリクス 説明

StatusCheckFailed

インスタンスが過去 1 分間にインスタンスのステータスチェックとシステムステータスチェックの両方に合格したかどうかを報告します。

このメトリクスは 0 (合格) または 1 (失敗) となります。

デフォルトでは、このメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。

単位: Count

StatusCheckFailed_Instance

最近 1 分間にインスタンスが インスタンスステータスチェックに成功したかどうかを報告します。

このメトリクスは 0 (合格) または 1 (失敗) となります。

デフォルトでは、このメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。

単位: Count

StatusCheckFailed_System

最近 1 分間にインスタンスが システムステータスチェックに成功したかどうかを報告します。

このメトリクスは 0 (合格) または 1 (失敗) となります。

デフォルトでは、このメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。

単位: カウント

AWS/EC2 名前空間には、ベアメタルインスタンスではない Nitro ベースのインスタンス用の次の Amazon EBS メトリクスが含まれます。Nitro ベースのインスタンスタイプのリストについては、「Nitro ベースのインスタンス」を参照してください。

注記

Nitro ベースのインスタンスのメトリクス値は常に整数 (0 と正の整数) で、Xen ベースのインスタンスの値は小数をサポートしています。したがって、Nitro ベースインスタンスでインスタンスの CPU 使用率が低い場合は、0 に切り下げられて表示される場合があります。

メトリクス 説明

EBSReadOps

指定された期間にインスタンスに接続されたすべての Amazon EBS ボリュームからの、完了した読み込みオペレーション。

その期間の 1 秒あたりの読み込み I/O 操作回数 (読み込み IOPS) の平均を算出するには、その期間の操作回数の合計をその期間の秒数で割ります。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算して読み込み IOPS を計算することができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合は、この数を 60 で除算します。

単位: 個

EBSWriteOps

指定された期間にインスタンスに接続されたすべての EBS ボリュームからの、完了した書き込み操作。

その期間の 1 秒あたりの書き込み I/O 操作回数 (書き込み IOPS) の平均を算出するには、その期間の操作回数の合計をその期間の秒数で割ります。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算して書き込み IOPS を計算することができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合は、この数を 60 で除算します。

単位: 個

EBSReadBytes

指定した期間内にインスタンスに接続されたすべての EBS ボリュームから読み取られたバイト数。

報告された数は、期間中に読み取られたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算して読み込みバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合は、この数を 60 で除算します。

単位: バイト

EBSWriteBytes

指定した期間内にインスタンスに接続されたすべての EBS ボリュームに書き込まれたバイト数。

報告された数は、期間中に書き込まれたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算して書き込みバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合は、この数を 60 で除算します。

単位: バイト

EBSIOBalance%

小さいインスタンスサイズにのみ使用できます。バーストバケットの I/O 残りクレジットの割合に関する情報を提供します。このメトリクスは基本モニタリング専用です。

Sum 統計は、このメトリクスに該当しません。

単位: パーセント

EBSByteBalance%

小さいインスタンスサイズにのみ使用できます。バーストバケットのスループット残りクレジットの割合に関する情報を提供します。このメトリクスは基本モニタリング専用です。

Sum 統計は、このメトリクスに該当しません。

単位: パーセント

EBS ボリューム用に提供されるメトリクスの詳細については、「Amazon EBS のメトリクス」を参照してください。スポットフリートに提供されるメトリクスの詳細については、「スポットフリート の CloudWatch メトリクス」を参照してください。

Amazon EC2 ディメンション

次のディメンションを使用すると、インスタンスに返されるメトリクスを絞り込むことができます。

ディメンション 説明
AutoScalingGroupName

このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、指定したキャパシティーグループ内のインスタンスのものだけになります。Auto Scaling グループは、Auto Scaling を使用する場合に定義するインスタンスのコレクションです。このディメンションを Amazon EC2 のメトリクスに対して使用できるのは、インスタンスが Auto Scaling グループ内にあるときに限られます。詳細モニタリングまたは基本モニタリングが有効になっているインスタンスに対して使用できます。

ImageId

このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、この Amazon EC2 Amazon Machine Image (AMI) を実行しているインスタンスのものだけになります。詳細モニタリングが有効になっているインスタンスに対して使用できます。

InstanceId

このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、指定のインスタンスのものだけになります。これを利用すると、どのインスタンスからのデータをモニタリングするかを指定できます。

InstanceType

このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、指定のインスタンスタイプで実行されているインスタンスのものだけになります。これを利用すると、実行されているインスタンスのタイプでデータを分類することができます。たとえば、m1.small インスタンスと m1.large インスタンスのデータを比較して、アプリケーションに対するビジネス価値はどちらが上かを判断します。詳細モニタリングが有効になっているインスタンスに対して使用できます。

コンソールを使用してメトリクスをリスト表示する

メトリクスはまず名前空間ごとにグループ化され、次に各名前空間内の種々のディメンションの組み合わせごとにグループ化されます。たとえば、Amazon EC2 で提供されるすべてのメトリクスを表示させることもできれば、インスタンス ID、インスタンスタイプ、イメージ (AMI) ID、Auto Scaling グループでグループ化された EC2 メトリクスを表示することもできます。

利用可能なメトリクスをカテゴリー別に表示するには (コンソール)

  1. https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/にある CloudWatch コンソールを開きます。

  2. ナビゲーションペインで メトリクスを選択します。

  3. EC2 のメトリクスの名前空間を選択します。

    
              EC2 のメトリクスの名前空間を選択します
  4. メトリクスのディメンション (たとえば、インスタンス別メトリクス) を選択します。

    
              Amazon EC2 のメトリクスのディメンションを表示する
  5. メトリクスを並べ替えるには、列見出しを使用します。メトリクスをグラフ表示するには、メトリクスの横にあるチェックボックスを選択します。リソースでフィルタするには、リソース ID を選択し、[Add to search] を選択します。メトリクスでフィルタするには、メトリクスの名前を選択し、[Add to search] を選択します。

    
              Amazon EC2 のメトリクスを表示する

AWS CLI を使用してメトリクスをリスト表示する

list-metrics コマンドを使用して、インスタンスの CloudWatch メトリクスをリスト表示します。

Amazon EC2 の利用可能なすべてのメトリクスを表示するには (AWS CLI)

次の例では、Amazon EC2 のすべてのメトリクスを表示する目的で AWS/EC2 名前空間を指定します。

aws cloudwatch list-metrics --namespace AWS/EC2

出力例を次に示します。

{ "Metrics": [ { "Namespace": "AWS/EC2", "Dimensions": [ { "Name": "InstanceId", "Value": "i-1234567890abcdef0" } ], "MetricName": "NetworkOut" }, { "Namespace": "AWS/EC2", "Dimensions": [ { "Name": "InstanceId", "Value": "i-1234567890abcdef0" } ], "MetricName": "CPUUtilization" }, { "Namespace": "AWS/EC2", "Dimensions": [ { "Name": "InstanceId", "Value": "i-1234567890abcdef0" } ], "MetricName": "NetworkIn" }, ... ] }

インスタンスで利用可能なすべてのメトリクスをリスト表示するには (AWS CLI)

次の例では、指定のインスタンスの結果だけを表示する目的で AWS/EC2 名前空間と InstanceId ディメンションを指定します。

aws cloudwatch list-metrics --namespace AWS/EC2 --dimensions Name=InstanceId,Value=i-1234567890abcdef0

すべてのインスタンス間でメトリクスをリスト表示するには (AWS CLI)

次の例では、指定のメトリクスの結果だけを表示する目的で AWS/EC2 名前空間とメトリクス名を指定します。

aws cloudwatch list-metrics --namespace AWS/EC2 --metric-name CPUUtilization