ロググループとログストリームを操作する
ログストリームは、同じソースを共有する一連のログイベントです。CloudWatch Logs でのログの各ソースで各ログストリームが構成されます。
ロググループは、保持、監視、アクセス制御について同じ設定を共有するログストリームのグループです。ロググループを定義して、各グループに入れるストリームを指定することができます。1 つのロググループに属することができるログストリームの数に制限はありません。
このセクションの手順を使用して、ロググループおよびログストリームを処理します。
CloudWatch Logs にロググループを作成します。
Amazon CloudWatch Logs User Guideの前のセクションのステップを使用して、Amazon EC2 インスタンスに CloudWatch Logs エージェントをインストールすると、ロググループは、このプロセスの一環として作成されます。CloudWatch コンソールで、直接ロググループを作成することもできます。
ロググループを作成するには
-
https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/
にある CloudWatch コンソールを開きます。 -
ナビゲーションペインで、[ロググループ] を選択します。
-
[Actions (アクション)] を選択し、[Create log group (ロググループの作成)] を選択します。
-
ロググループの名前を入力し、[Create log group (ロググループの作成)] を選択します。
ロググループへのログの送信
CloudWatch Logs は、複数の AWS サービスからログイベントを自動的に受信します。次のいずれかの方法を使用して、CloudWatch Logs に他のログイベントを送信することもできます。
-
CloudWatch エージェント — 統合 CloudWatch エージェントは、メトリクスとログの両方を CloudWatch Logs に送信できます。CloudWatch エージェントのインストールと使用の詳細については、『Amazon CloudWatch ユーザーガイド』の「CloudWatch エージェントを使用して Amazon EC2 インスタンスとオンプレミスサーバーからメトリクスとログを収集する」を参照してください。
-
AWS CLI— put-log-events は、ログイベントのバッチを CloudWatch Logs にアップロードします。
-
プログラムによる — PutLogEvents API を使用して、ログイベントのバッチをプログラムにより CloudWatch Logs にアップロードできます。
CloudWatch Logs に送信されたログデータの表示
CloudWatch Logs エージェントで CloudWatch Logs に送信されるストリームごとにログデータを表示しスクロールできます。表示するログデータの時間範囲を指定できます。
ログデータを表示するには
-
https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/
にある CloudWatch コンソールを開きます。 -
ナビゲーションペインで、[ロググループ] を選択します。
-
[Log Groups] で、ストリームを表示するロググループを選択します。
-
ロググループのリストで、表示するロググループの名前を選択します。
-
ログストリームのリストで、表示するログストリームの名前を選択します。
-
ログデータの表示方法を変更するには、次のいずれかを実行します。
-
1 つのログイベントを展開するには、そのログイベントの横にある矢印を選択します。
-
すべてのログイベントを展開してプレーンテキストとして表示するには、ログイベントのリストの上で、[Text] を選択します。
-
ログイベントをフィルターするには、検索フィールドに目的の検索フィルターを入力します。詳細については、「フィルターを使用したログイベントからのメトリクスの作成」を参照してください。
-
指定した日時範囲のログデータを表示するには、検索フィルターの隣の日付と時刻の横にある矢印を選択します。日付と時間の範囲を指定するには、[Absolute (絶対)] を選択します。事前定義された分、時間、日数、または週数を選択するには、[Relative (相対)] を選択します。UTC とローカルタイムゾーンを切り替えることもできます。
-
CloudWatch Logs でのログデータ保管期間の変更
デフォルトでは、ログデータは CloudWatch Logs に永続的に保存されます。ただし、ロググループにログデータを保存する期間を設定できます。現在の保持設定より古いデータはすべて自動的に削除されます。各ロググループのログの保持期間は、いつでも変更できます。
ログの保持設定を変更するには
-
https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/
にある CloudWatch コンソールを開きます。 -
ナビゲーションペインで、[ロググループ] を選択します。
-
更新するロググループを見つけます。
-
そのロググループの [Expire Events After] 列で、現在の保持設定 (例: [Never Expire]) を選択します。
-
[Edit Retention (保持の編集)] の [Retention (保持)] で、ログ保持期間の値を選択し、[Ok] を選択します。
Amazon CloudWatch Logs ロググループのタグ付け
Amazon CloudWatch Logs で作成したロググループに、独自のメタデータをタグ形式で割り当てることができます。タグは、ロググループに対して定義するキーと値のペアです。タグの使用は、AWS リソースの管理やデータ (請求データなど) の整理を行うシンプルかつ強力な方法です。
タグの基本
AWS CLI または CloudWatch Logs API を使用して、次のタスクを実行します。
-
ロググループの作成時にタグを追加する
-
既存のロググループにタグを追加する
-
ロググループのタグを一覧表示する
-
ロググループからタグを削除する
タグを使用すると、ロググループを分類できます。たとえば、目的、所有者、環境などに基づいて分類できます。タグごとにキーと値を定義するため、特定のニーズを満たすためのカテゴリのカスタムセットを作成できます。たとえば、所有者と、関連するアプリケーションに基づいてロググループを追跡するのに役立つタグのセットを定義できます。次にいくつかのタグの例を示します。
-
プロジェクト: プロジェクト名
-
所有者: 名前
-
目的: 負荷テスト
-
アプリケーション: アプリケーション名
-
環境: 本稼働
タグ付けを使用したコストの追跡
タグを使用して、AWS コストを分類して追跡できます。AWS リソース (ロググループなど) にタグを適用すると、AWS のコスト配分レポートに、タグ別に集計された使用状況とコストが表示されます。自社のカテゴリ (たとえばコストセンター、アプリケーション名、所有者) を表すタグを適用すると、複数のサービスにわたってコストを分類することができます。詳細については、AWS Billing and Cost Management ユーザーガイド の「コスト配分タグを使用したカスタム請求レポート」を参照してください。
タグの制限
タグには次の制限があります。
基本制限
-
タグの最大数はロググループごとに 50 です。
-
タグのキーと値は大文字と小文字が区別されます。
-
削除されたロググループのタグを変更または編集することはできません。
タグキーの制限
-
各タグキーは一意である必要があります。既に使用されているキーを含むタグを追加すると、新しいタグで、既存のキーと値のペアが上書きされます。
-
aws:
は AWS が使用するように予約されているため、このプレフィックスを含むタグキーで開始することはできません。AWS ではユーザーの代わりにこのプレフィックスで始まるタグを作成しますが、ユーザーはこれらのタグを編集または削除することはできません。 -
タグキーの長さは 1~128 文字(Unicode)にする必要があります。
-
タグキーは、次の文字で構成する必要があります。Unicode 文字、数字、空白、特殊文字 (
_ . / = + - @
)。
タグ値の制限
-
タグ値の長さは 0~255 文字(Unicode)にする必要があります。
-
タグ値は空白にすることができます。空白にしない場合は、次の文字で構成する必要があります。Unicode 文字、数字、空白、特殊文字 (
_ . / = + - @
)。
AWS CLI を使用したロググループのタグ付け
AWS CLI を使用してタグの追加、一覧表示、および削除を行うことができます。例については、次のドキュメントを参照してください。
- create-log-group
-
ロググループを作成します。ロググループの作成時に、オプションでタグを追加できます。
- tag-log-group
-
指定したロググループのタグを追加または更新します。
- list-tags-log-group
-
指定したロググループのタグを一覧表示します。
- untag-log-group
-
指定したロググループからタグを削除します。
CloudWatch Logs API を使用したロググループのタグ付け
CloudWatch Logs API を使用してタグの追加、一覧表示、および削除を行うことができます。例については、次のドキュメントを参照してください。
- CreateLogGroup
-
ロググループを作成します。ロググループの作成時に、オプションでタグを追加できます。
- TagLogGroup
-
指定したロググループのタグを追加または更新します。
- ListTagsLogGroup
-
指定したロググループのタグを一覧表示します。
- UntagLogGroup
-
指定したロググループからタグを削除します。