Amazon Aurora
Aurora のユーザーガイド (API バージョン 2014-10-31)

Amazon Aurora MySQLリファレンス

このリファレンスには、Aurora MySQL のパラメータやステータス変数に関する情報が含まれます。

Aurora MySQL のパラメータ

Amazon Aurora MySQL DB クラスターは、他の Amazon RDS DB インスタンスを管理するのと同じ方法で、DB パラメータグループのパラメータを使用して管理します。Amazon Aurora は、複数の DB インスタンスを含む DB クラスターを使用する点が他の DB エンジンとは異なります。そのため、Aurora MySQL DB クラスターの管理に使用するパラメータの中には、クラスター全体に適用されるものがあります。それ以外のパラメータは、DB クラスターの特定の DB インスタンスにのみ適用されます。

クラスターレベルのパラメータは、DB クラスターパラメータグループ単位で管理されます。インスタンスレベルのパラメータは、DB パラメータグループ単位で管理されます。Aurora MySQL DB クラスターの各 DB インスタンスは、MySQL データベースエンジンと互換性があります。ただし、MySQL データベースエンジンパラメータの一部は、クラスターレベルで適用します。これらのパラメータは、DB パラメータグループを使用して管理します。Aurora DB クラスター内のインスタンスの DB パラメータグループにクラスターレベルのパラメータが見つかりません。クラスターレベルのパラメータの一覧は、このトピックの後半で紹介します。

クラスターレベルとインスタンスレベルのパラメータは、いずれも AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、または Amazon RDS API を使用して管理できます。クラスターレベルのパラメータとインスタンスレベルのパラメータでは、管理のためのコマンドが別です。たとえば、DB クラスターパラメータグループのクラスターレベルのパラメータを管理するには、CLI の modify-db-cluster-parameter-group コマンドを使用します。DB クラスターの DB インスタンスの DB パラメータグループのインスタンスレベルのパラメータを管理するには、CLI の modify-db-parameter-group コマンドを使用します。

クラスターレベルのパラメータとインスタンスレベルのパラメータはいずれも、コンソール、CLI、または RDS API を使用して表示できます。たとえば、DB クラスターパラメータグループのクラスターレベルのパラメータを表示するには、AWS CLI の describe-db-cluster-parameters コマンドを使用します。DB クラスターの DB インスタンスの DB パラメータグループのインスタンスレベルのパラメータを表示するには、CLI の describe-db-parameters コマンドを使用します。

DB パラメーターグループの詳細については、「DB パラメータグループおよび DB クラスターパラメータグループを使用する」を参照してください。Aurora サーバーレスクラスターのルールおよび制限については、「Aurora サーバーレスとパラメータグループ」を参照してください。

クラスターレベルのパラメータ

次の表は、Aurora MySQL DB クラスター全体に適用されるすべてのパラメータを示しています。

パラメータ名 変更可能 コメント

aurora_enable_replica_log_compression

はい

Aurora グローバルデータベースの一部であるクラスターには適用されません。

aurora_enable_repl_bin_log_filtering

はい

Aurora グローバルデータベースの一部であるクラスターには適用されません。

aurora_enable_zdr

はい

詳細については、「Amazon Aurora MySQL レプリケーションの高可用性に関する考慮事項」を参照してください。

aurora_load_from_s3_role

はい

詳細については、「Amazon S3 バケットのテキストファイルから Amazon Aurora MySQL DB クラスターへのデータのロード」を参照してください。

aurora_select_into_s3_role

はい

詳細については、「Amazon Aurora MySQL DB クラスターから Amazon S3 バケット内のテキストファイルへのデータの保存」を参照してください。

auto_increment_increment

はい

auto_increment_offset

はい

aws_default_lambda_role

はい

詳細については、「Amazon Aurora MySQL DB クラスターからの Lambda 関数の呼び出し」を参照してください。

aws_default_s3_role

はい

binlog_checksum

はい

binlog_format

はい

binlog_row_image

いいえ

binlog_rows_query_log_events

いいえ

character-set-client-handshake

はい

character_set_client

はい

character_set_connection

はい

character_set_database

はい

character_set_filesystem

はい

character_set_results

はい

character_set_server

はい

collation_connection

はい

collation_server

はい

completion_type

はい

default_storage_engine

いいえ

Aurora クラスターは、すべてのデータに対して InnoDB ストレージエンジンを使用します。

innodb_autoinc_lock_mode

はい

innodb_checksums

いいえ

innodb_cmp_per_index_enabled

はい

innodb_commit_concurrency

はい

innodb_data_home_dir

いいえ

innodb_file_per_table

はい

innodb_flush_log_at_trx_commit

はい

innodb_ft_max_token_size

はい

innodb_ft_min_token_size

はい

innodb_ft_num_word_optimize

はい

innodb_ft_sort_pll_degree

はい

innodb_online_alter_log_max_size

はい

innodb_optimize_fulltext_only

はい

innodb_page_size

いいえ

innodb_purge_batch_size

はい

innodb_purge_threads

はい

innodb_rollback_on_timeout

はい

innodb_rollback_segments

はい

innodb_spin_wait_delay

はい

innodb_strict_mode

はい

innodb_support_xa

はい

innodb_sync_array_size

はい

innodb_sync_spin_loops

はい

innodb_table_locks

はい

innodb_undo_directory

いいえ

innodb_undo_logs

はい

innodb_undo_tablespaces

いいえ

lc_time_names

はい

lower_case_table_names

はい

master-info-repository

はい

master_verify_checksum

はい

server_audit_events

はい

server_audit_excl_users

はい

server_audit_incl_users

はい

server_audit_logging

はい

server_id

いいえ

skip-character-set-client-handshake

はい

skip_name_resolve

いいえ

sync_frm

はい

time_zone

はい

インスタンスレベルのパラメータ

次の表は、Aurora MySQL DB クラスターの特定の DB インスタンスに適用されるパラメータの一覧です。

パラメータ名 変更可能 コメント

allow-suspicious-udfs

いいえ

aurora_lab_mode

はい

詳細については、「Amazon Aurora MySQL ラボモード」を参照してください。

aurora_oom_response

はい

詳細については、「 Amazon Aurora MySQL メモリ不足の問題 」を参照してください。

autocommit

はい

automatic_sp_privileges

はい

back_log

はい

basedir

いいえ

binlog_cache_size

はい

binlog_max_flush_queue_time

はい

binlog_order_commits

はい

binlog_stmt_cache_size

はい

bulk_insert_buffer_size

はい

concurrent_insert

はい

connect_timeout

はい

core-file

いいえ

datadir

いいえ

default_time_zone

いいえ

default_tmp_storage_engine

はい

default_week_format

はい

delay_key_write

はい

delayed_insert_limit

はい

delayed_insert_timeout

はい

delayed_queue_size

はい

div_precision_increment

はい

end_markers_in_json

はい

enforce_gtid_consistency

時々

Aurora MySQL バージョン 2.04 以降で変更可能です。

eq_range_index_dive_limit

はい

event_scheduler

はい

explicit_defaults_for_timestamp

はい

flush

いいえ

flush_time

はい

ft_boolean_syntax

いいえ

ft_max_word_len

はい

ft_min_word_len

はい

ft_query_expansion_limit

はい

ft_stopword_file

はい

general_log

はい

general_log_file

いいえ

group_concat_max_len

はい

gtid-mode

時々

Aurora MySQL バージョン 2.04 以降で変更可能です。

host_cache_size

はい

init_connect

はい

innodb_adaptive_hash_index

はい

innodb_adaptive_max_sleep_delay

はい

innodb_autoextend_increment

はい

innodb_buffer_pool_dump_at_shutdown

いいえ

innodb_buffer_pool_dump_now

いいえ

innodb_buffer_pool_filename

いいえ

innodb_buffer_pool_load_abort

いいえ

innodb_buffer_pool_load_at_startup

いいえ

innodb_buffer_pool_load_now

いいえ

innodb_buffer_pool_size

はい

innodb_change_buffer_max_size

いいえ

innodb_compression_failure_threshold_pct

はい

innodb_compression_level

はい

innodb_compression_pad_pct_max

はい

innodb_concurrency_tickets

はい

innodb_file_format

はい

innodb_flush_log_at_timeout

いいえ

innodb_flushing_avg_loops

いいえ

innodb_force_load_corrupted

いいえ

innodb_ft_aux_table

はい

innodb_ft_cache_size

はい

innodb_ft_enable_stopword

はい

innodb_ft_server_stopword_table

はい

innodb_ft_user_stopword_table

はい

innodb_large_prefix

はい

innodb_lock_wait_timeout

はい

innodb_log_compressed_pages

いいえ

innodb_lru_scan_depth

はい

innodb_max_purge_lag

はい

innodb_max_purge_lag_delay

はい

innodb_monitor_disable

はい

innodb_monitor_enable

はい

innodb_monitor_reset

はい

innodb_monitor_reset_all

はい

innodb_old_blocks_pct

はい

innodb_old_blocks_time

はい

innodb_open_files

はい

innodb_print_all_deadlocks

はい

innodb_random_read_ahead

はい

innodb_read_ahead_threshold

はい

innodb_read_io_threads

いいえ

innodb_read_only

いいえ

innodb_replication_delay

はい

innodb_sort_buffer_size

はい

innodb_stats_auto_recalc

はい

innodb_stats_method

はい

innodb_stats_on_metadata

はい

innodb_stats_persistent

はい

innodb_stats_persistent_sample_pages

はい

innodb_stats_transient_sample_pages

はい

innodb_thread_concurrency

いいえ

innodb_thread_sleep_delay

はい

interactive_timeout

はい

join_buffer_size

はい

keep_files_on_create

はい

key_buffer_size

はい

key_cache_age_threshold

はい

key_cache_block_size

はい

key_cache_division_limit

はい

local_infile

はい

lock_wait_timeout

はい

log-bin

いいえ

log_bin_trust_function_creators

はい

log_bin_use_v1_row_events

はい

log_error

いいえ

log_output

はい

log_queries_not_using_indexes

はい

log_slave_updates

いいえ

log_throttle_queries_not_using_indexes

はい

log_warnings

はい

long_query_time

はい

low_priority_updates

はい

max_allowed_packet

はい

max_binlog_cache_size

はい

max_binlog_size

いいえ

max_binlog_stmt_cache_size

はい

max_connect_errors

はい

max_connections

はい

詳細については、「Aurora MySQL DB インスタンスへの最大接続数」を参照してください。

max_delayed_threads

はい

max_error_count

はい

max_heap_table_size

はい

max_insert_delayed_threads

はい

max_join_size

はい

max_length_for_sort_data

はい

max_prepared_stmt_count

はい

max_seeks_for_key

はい

max_sort_length

はい

max_sp_recursion_depth

はい

max_tmp_tables

はい

max_user_connections

はい

max_write_lock_count

はい

metadata_locks_cache_size

はい

min_examined_row_limit

はい

myisam_data_pointer_size

はい

myisam_max_sort_file_size

はい

myisam_mmap_size

はい

myisam_sort_buffer_size

はい

myisam_stats_method

はい

myisam_use_mmap

はい

net_buffer_length

はい

net_read_timeout

はい

net_retry_count

はい

net_write_timeout

はい

old-style-user-limits

はい

old_passwords

はい

optimizer_prune_level

はい

optimizer_search_depth

はい

optimizer_switch

はい

optimizer_trace

はい

optimizer_trace_features

はい

optimizer_trace_limit

はい

optimizer_trace_max_mem_size

はい

optimizer_trace_offset

はい

performance_schema

はい

pid_file

いいえ

plugin_dir

いいえ

port

いいえ

preload_buffer_size

はい

profiling_history_size

はい

query_alloc_block_size

はい

query_cache_limit

はい

query_cache_min_res_unit

はい

query_cache_size

はい

query_cache_type

はい

query_cache_wlock_invalidate

はい

query_prealloc_size

はい

range_alloc_block_size

はい

read_buffer_size

はい

read_only

いいえ

read_rnd_buffer_size

はい

relay-log

いいえ

relay_log_info_repository

はい

relay_log_recovery

いいえ

safe-user-create

はい

secure_auth

はい

secure_file_priv

いいえ

skip-slave-start

いいえ

skip_external_locking

いいえ

skip_show_database

はい

slave_checkpoint_group

はい

slave_checkpoint_period

はい

slave_parallel_workers

はい

slave_pending_jobs_size_max

はい

slave_sql_verify_checksum

はい

slow_launch_time

はい

slow_query_log

はい

slow_query_log_file

いいえ

socket

いいえ

sort_buffer_size

はい

sql_mode

はい

sql_select_limit

はい

stored_program_cache

はい

sync_binlog

いいえ

sync_master_info

はい

sync_relay_log

はい

sync_relay_log_info

はい

sysdate-is-now

はい

table_cache_element_entry_ttl

いいえ

table_definition_cache

はい

table_open_cache

はい

table_open_cache_instances

はい

temp-pool

はい

thread_handling

いいえ

thread_stack

はい

timed_mutexes

はい

tmp_table_size

はい

tmpdir

いいえ

transaction_alloc_block_size

はい

transaction_prealloc_size

はい

tx_isolation

はい

updatable_views_with_limit

はい

validate-password

いいえ

validate_password_dictionary_file

いいえ

validate_password_length

いいえ

validate_password_mixed_case_count

いいえ

validate_password_number_count

いいえ

validate_password_policy

いいえ

validate_password_special_char_count

いいえ

wait_timeout

はい

適切ではない MySQL パラメータおよびステータス変数

Aurora MySQL と MySQL ではアーキテクチャに違いがあるため、一部の MySQL パラメータおよびステータス変数は Aurora MySQL に適用されません。

以下の MySQL パラメータは Aurora MySQL には適用されません。

  • innodb_adaptive_flushing

  • innodb_adaptive_flushing_lwm

  • innodb_checksum_algorithm

  • innodb_doublewrite

  • innodb_flush_method

  • innodb_flush_neighbors

  • innodb_io_capacity

  • innodb_io_capacity_max

  • innodb_log_buffer_size

  • innodb_log_file_size

  • innodb_log_files_in_group

  • innodb_max_dirty_pages_pct

  • innodb_use_native_aio

  • innodb_write_io_threads

  • thread_cache_size

以下の MySQL ステータス変数は Aurora MySQL には適用されません。

  • innodb_buffer_pool_bytes_dirty

  • innodb_buffer_pool_pages_dirty

  • innodb_buffer_pool_pages_flushed

注記

これらのリストは完全なものではありません。

Aurora MySQL イベント

以下は、Aurora MySQL の代表的な待機イベントです。

注記

MySQL の待機イベントで使用される命名規則については、MySQL ドキュメントの「パフォーマンススキーマインストゥルメント命名規則」を参照してください。

io/aurora_redo_log_flush

この待機イベントの場合、セッションは Aurora ストレージにデータを書き込み中です。通常、この待機イベントは Aurora MySQL の書き込み I/O オペレーション用です。

io/aurora_respond_to_client

この待機イベントの場合、スレッドはクライアントに結果セットを返すプロセス中です。

io/file/csv/data

この待機イベントの場合、CSV テーブルに書き込み中のスレッドがあります。CSV テーブルの使用状況を確認してください。通常、このイベントはテーブルでの log_output の設定に伴って発生します。

io/file/innodb/innodb_data_file

この待機ベントの場合、ストレージへの I/O オペレーションを待機中のスレッドがあります。このイベントは I/O 集約型のワークロードでより一般的です。この待機イベントの大半を示す SQL ステートメントは、ディスク集約型のクエリを実行しているか、InnoDB バッファプールからは満たすことができないデータをリクエストしている可能性があります。調べるには、クエリプランとキャッシュヒット比率を確認します。詳細については、MySQL ドキュメントの「バッファリングとキャッシュ」を参照してください。

io/file/sql/binlog

この待機イベントの場合、ディスクに書き込み中のバイナリログファイルを待機しているスレッドがあります。

io/socket/sql/client_connection

この待機イベントの場合、スレッドは新しい接続の処理プロセス中です。

io/table/sql/handler

これはテーブル I/O 待機イベントです。通常、この種のイベントにはファイル I/O イベントなどのネストイベントが続きます。パフォーマンススキーマの「原始的」イベントと「分子的」イベントの詳細については、MySQL ドキュメントの「パフォーマンススキーマの原子的および分子的イベント」を参照してください。

lock/table/sql/handler

この待機イベントは、テーブルロック待機イベントハンドラです。パフォーマンススキーマの「原始的」イベントと「分子的」イベントの詳細については、MySQL ドキュメントの「パフォーマンススキーマの原子的および分子的イベント」を参照してください。

synch/cond/mysys/my_thread_var::suspend

この待機イベントの場合、スレッドは条件の待機中に停止されます。たとえば、スレッドがテーブルレベルのロックを待機しているときに、このイベントが発生します。ワークロードを調査し、データベースインスタンスのテーブルロックを取得する可能性があるスレッドを確認することをお勧めします。MySQL のテーブルロックの詳細については、MySQL ドキュメントの「テーブルロックの問題」を参照してください。

synch/cond/sql/MDL_context::COND_wait_status

この待機イベントの場合、テーブルのメタデータロックを待機中のスレッドがあります。詳細については、MySQL ドキュメントの「ロック操作の最適化」を参照してください。

synch/cond/sql/MYSQL_BIN_LOG::COND_done

この待機イベントの場合、ディスクに書き込み中のバイナリログファイルを待機しているスレッドがあります。変化率が非常に高いデータベースではバイナリログ記録の競合が発生する場合があります。

synch/mutex/innodb/aurora_lock_thread_slot_futex

この待機イベントの場合、InnoDB レコードロックを待機しているスレッドがあります。このイベントが発生する場合は、ワークロードの競合がないかどうかデータベースを確認します。詳細については、MySQL ドキュメントの「InnoDB Locking」を参照してください。

synch/mutex/innodb/buf_pool_mutex

この待機イベントの場合、スレッドは InnoDB バッファプールのロックを取得しています。

synch/mutex/sql/LOCK_open

この待機イベントの場合、LOCK_open を使用してデータディクショナリのさまざまなオブジェクトを保護しています。この待機イベントは、これらのロック取得を待機中のスレッドがあることを示します。通常、このイベントはデータディクショナリの競合に伴って発生します。

synch/mutex/sql/LOCK_table_cache

この待機イベントの場合、テーブルキャッシュインスタンスのロック取得を待機中のスレッドがあります。詳細については、MySQL ドキュメントの「MySQL でのテーブルのオープンとクローズの方法」を参照してください。

synch/mutex/sql/LOG

この待機イベントの場合、ログロックを待機中のスレッドがあります。たとえば、スレッドは、スロークエリログファイルに書き込むためにロックを待機している場合があります。

synch/mutex/sql/MYSQL_BIN_LOG::LOCK_commit

この待機イベントの場合、バイナリログにコミットする目的でロック取得を待機中のスレッドがあります。変化率が非常に高いデータベースではバイナリログ記録の競合が発生する場合があります。使用している MySQL のバージョンによっては、バイナリログの整合性と耐久性を保護するために使用される特定のロックがあります。RDS MySQL の場合、バイナリログはレプリケーションと自動バックアッププロセスに使用されます。Aurora MySQL の場合、バイナリログはネイティブのレプリケーションやバックアップに必要ありません。バイナリログはデフォルトで無効になっていますが、これを有効にして外部のレプリケーションや変更データのキャプチャに使用できます。詳細については、MySQL ドキュメントの「バイナリログ」を参照してください。

synch/mutex/sql/MYSQL_BIN_LOG::LOCK_log

この待機イベントの場合、スレッドはバイナリログファイルをアクティブにロックしています。変化率が非常に高いデータベースではバイナリログ記録の競合が発生する場合があります。使用している MySQL のバージョンによっては、バイナリログの整合性と耐久性を保護するために使用される特定のロックがあります。

synch/rwlock/innodb/dict

この待機イベントの場合、InnoDB データディクショナリに保持されている rwlock を待機中のスレッドがあります。

synch/rwlock/innodb/dict sys RW lock

この待機イベントの場合、InnoDB データディクショナリに保持されている rwlock を待機中のスレッドがあります。

synch/rwlock/innodb/dict_operation_lock

この待機イベントの場合、InnoDB データディクショナリのオペレーションのロックを保持しているスレッドがあります。

Aurora MySQL ストアドプロシージャ

Aurora MySQL クラスターのプライマリインスタンスに接続している間に、次のストアドプロシージャを呼び出すことができます。これらのプロシージャでは、トランザクションが外部データベースから Aurora MySQL、または Aurora MySQL から外部データベースに複製される方法を管理します。Aurora MySQL を使用して、グローバルトランザクション ID (GTID) に基づきレプリケーションを使用する方法については、「 Aurora MySQL の GTID ベースレプリケーションを使用する」を参照してください。

mysql.rds_set_master_auto_position

バイナリログファイルの位置、または、グローバルトランザクション識別子 (GTID) ベースのレプリケーションモードを設定します。

構文

CALL mysql.rds_set_master_auto_position (auto_position_mode);

パラメータ

auto_position_mode

ファイルの位置に基づくレプリケーション、または GTID ベースのレプリケーションかどうかを示す値。

  • 0 – バイナリログファイルの位置に基づくレプリケーション方法を使用します。デフォルト: 0

  • 1 – GTID ベースのレプリケーション方法を使用します。

使用に関する注意事項

Aurora MySQL DB クラスターでは、プライマリインスタンスに接続されている間に、このストアドプロシージャを呼び出します。

マスターユーザーが mysql.rds_set_master_auto_position を実行する必要があります。

Aurora では、このプロシージャは Aurora MySQL バージョン 2.04 以降の MySQL 5.7 互換バージョンでサポートされています。GTID ベースのレプリケーションは、Aurora MySQL 1.1 または 1.0 ではサポートされていません。

mysql.rds_set_external_master_with_auto_position

外部の MySQL インスタンスからの受信レプリケーションを受け入れるように Aurora MySQL プライマリインスタンスを設定します。このプロシージャでも、グローバルトランザクション識別子 (GTID) に基づき、レプリケーションが設定されます。

このプロシージャは、Amazon RDS MySQL と Aurora MySQL のいずれでも使用できます。動作は、コンテキストによって異なります。Aurora MySQL と共に使用した場合、この手順では遅延レプリケーションは設定されません。このように制限されるのは、遅延レプリケーションが Amazon RDS MySQL ではサポートされているが Aurora MySQL ではサポートされていないためです。

構文

CALL mysql.rds_set_external_master_with_auto_position ( host_name , host_port , replication_user_name , replication_user_password , ssl_encryption );

パラメータ

host_name

レプリケーションマスターとなる、Aurora の外部で動作する MySQL インスタンスのホスト名または IP アドレス。

host_port

Aurora の外部で動作する MySQL インスタンス (レプリケーションマスター) で使用されるポート。ポート番号を変換する Secure Shell (SSH) ポートのレプリケーションがネットワーク設定に含まれる場合、SSH によって発行されるポート番号を指定します。

replication_user_name

Aurora の外部で実行される MySQL インスタンスの REPLICATION CLIENT および REPLICATION SLAVE のアクセス許可を持つユーザーの ID。外部インスタンスのレプリケーション専用のアカウントを使用することをお勧めします。

replication_user_password

replication_user_name で指定されたユーザー ID のパスワード。

ssl_encryption

このオプションは、現在実装されていません。デフォルトは 0 です。

使用に関する注意事項

Aurora MySQL DB クラスターでは、プライマリインスタンスに接続されている間に、このストアドプロシージャを呼び出します。

マスターユーザーが mysql.rds_set_external_master_with_auto_position を実行する必要があります。マスターユーザーは、レプリケーションターゲットとして機能する Aurora MySQL DB クラスターのプライマリインスタンスでこの手順を実行します。たとえば、外部の MySQL DB インスタンスまたは Aurora MySQL DB クラスターのレプリケーションターゲットになります。

Aurora では、このプロシージャは Aurora MySQL バージョン 2.04 以降の MySQL 5.7 互換バージョンでサポートされています。GTID ベースのレプリケーションは、Aurora MySQL 1.1 または 1.0 ではサポートされていません。

mysql.rds_set_external_master_with_auto_position を実行する前に、外部の MySQL DB インスタンスがレプリケーションマスターになるように設定します。外部の MySQL インスタンスに接続するには、replication_user_name および replication_user_password の値を指定します。これらの値を使用して、MySQL の外部インスタンスで REPLICATION CLIENT および REPLICATION SLAVE アクセス許可を持つレプリケーションユーザーを示す必要があります。

外部の MySQL インスタンスをレプリケーションマスターとして設定するには

  1. 選択した MySQL クライアントを使用して、外部の MySQL インスタンスに接続し、レプリケーションに使用されるユーザーアカウントを作成します。次に例を示します。

    CREATE USER 'repl_user'@'mydomain.com' IDENTIFIED BY 'SomePassW0rd'
  2. 外部の MySQL インスタンスで、REPLICATION CLIENTREPLICATION SLAVE の特権をレプリケーションユーザーに付与します。次の例では、ドメインの 'repl_user' ユーザーに、すべてのデータベースの REPLICATION CLIENT および REPLICATION SLAVE 特権を付与します。

    GRANT REPLICATION CLIENT, REPLICATION SLAVE ON *.* TO 'repl_user'@'mydomain.com' IDENTIFIED BY 'SomePassW0rd'

mysql.rds_set_external_master_with_auto_position を呼び出すと、Amazon RDS によって特定の情報が記録されます。この情報には、時刻、ユーザー、mysql.rds_historymysql.rds_replication_status テーブルの "set master" のアクションがあります。

問題の原因となることが知られている特定の GTID ベースの処理をスキップするには、mysql.rds_skip_transaction_with_gtid ストアドプロシージャを使用します。GTID ベースのレプリケーションの使用に関する詳細については、「 Aurora MySQL の GTID ベースレプリケーションを使用する」を参照してください。

Aurora プライマリインスタンス上で実行すると、以下の例では、Aurora の外部で動作する MySQL のインスタンスのリードレプリカとして動作するように Aurora クラスターを設定します。

call mysql.rds_set_external_master_with_auto_position( 'Externaldb.some.com', 3306, 'repl_user'@'mydomain.com', 'SomePassW0rd');

mysql.rds_skip_transaction_with_gtid

Aurora プライマリインスタンスで、指定されたグローバルトランザクション識別子 (GTID) のあるトランザクションのレプリケーションをスキップします。

特定の GTID トランザクションが問題の原因となることが知られている場合、障害復旧のためにこのプロシージャを使用できます。このストアドプロシージャを使用して、問題となるトランザクションをスキップします。問題のあるトランザクションの例には、レプリケーションを無効にしたり、重要なデータを削除したり、DB インスタンスを利用不可にするトランザクションが含まれます。

構文

CALL mysql.rds_skip_transaction_with_gtid (gtid_to_skip);

パラメータ

gtid_to_skip

スキップするレプリケーショントランザクションの GTID。

使用に関する注意事項

Aurora MySQL DB クラスターでは、プライマリインスタンスに接続されている間に、このストアドプロシージャを呼び出します。

マスターユーザーが mysql.rds_skip_transaction_with_gtid を実行する必要があります。

Aurora では、このプロシージャは Aurora MySQL バージョン 2.04 以降の MySQL 5.7 互換バージョンでサポートされています。GTID ベースのレプリケーションは、Aurora MySQL 1.1 または 1.0 ではサポートされていません。