DAX T3/T2 バーストインスタンス

DAX では、固定パフォーマンスインスタンス (R4 や R5 など) とバーストパフォーマンスインスタンス (T2 や T3 など) を選択できます。バーストパフォーマンスインスタンスは、ベースラインレベルの CPU パフォーマンスを提供しながら、必要に応じてバーストする機能を備えています。

ベースラインパフォーマンスとバースト機能は、CPU クレジットにより管理されます。バーストパフォーマンスインスタンスは、ワークロードがベースラインしきい値を下回ったときに、インスタンスサイズによって決定されるレートで CPU クレジットを継続的に蓄積します。これらのクレジットは、ワークロードが増加すると消費される可能性があります。CPU クレジットは、フル CPU パフォーマンスを 1 分間実現します。

多くのワークロードは、一貫して高レベルの CPU が必要になることはありませんが、必要なときに非常に高速な CPU にフルアクセスできるため、大きなメリットが得られます。バーストパフォーマンスインスタンスは、これらのユースケースに特化して設計されています。データベースで一貫して高い CPU パフォーマンスが必要な場合は、固定パフォーマンスのインスタンスを使用することをお勧めします。

DAX T2 インスタンスファミリー

DAX T2 インスタンスは、バースト可能な汎用パフォーマンスインスタンスを使用し、ベースラインレベルの CPU パフォーマンスを提供しながら、そのベースラインを超えるとバーストする機能を備えています。T2 インスタンスは価格予測可能性を必要とするテストおよび開発ワークロードに適しています。DAX T2 インスタンスはスタンダードモードに設定されます。したがって、インスタンスの蓄積されたクレジットが少なくなると、CPU 使用率は徐々にベースラインレベルまで下がります。スタンダードモードの詳細については、Amazon EC2 ユーザーガイドの「バーストパフォーマンスインスタンスのスタンダードモード」を参照してください。

DAX T3 インスタンスファミリー

DAX T3 インスタンスは、次世代のバースタブルな汎用インスタンスタイプで、ベースラインレベルの CPU パフォーマンスを提供しながら、いつでも必要なだけ CPU 使用をバーストできる機能を備えています。T3 インスタンスはコンピューティング、メモリ、ネットワークリソースを提供するので、一時的な使用スパイクが発生する CPU 使用率の中程度のワークロードに最適です。DAX T3 インスタンスは、無制限モードに設定されています。したがって、24 時間にわたってベースラインを超えてバーストすることがあり、その場合は追加料金が発生します。無制限モードの詳細については、Amazon EC2 Linux インスタンス用ユーザーガイドの「バーストパフォーマンスインスタンスの Unlimited モード」を参照してください。

DAX T3 インスタンスは、ワークロードが必要とする限り、高い CPU パフォーマンスを維持できます。ほとんどの汎用ワークロードでは、T3 インスタンスは追加料金なしで十分なパフォーマンスを提供します。24 時間のT3 インスタンスの平均 CPU 使用率がベースライン以下になった場合、1 時間ごとのインスタンス料金は自動的にすべての暫定スパイクをカバーします。

たとえば、dax.t3.small インスタンスは、1 時間あたり 24 CPU クレジットのレートで継続的にクレジットを受け取ります。この機能は、CPU コアの 20% に相当するベースラインパフォーマンスを提供します (20% x 60 分 = 12 分)。インスタンスが受け取ったクレジットを使用しない場合、それらは CPU クレジットバランスに最大 576 CPU クレジットまで格納されます。t3.small インスタンスはコアの 20% 以上にバーストする必要がある場合、このサージは CPU クレジットバランスから自動的に処理されます。

CPU クレジットバランスがゼロになると、DAX T2 インスタンスはベースラインパフォーマンスに制限されますが、DAX T3 インスタンスは CPU クレジットバランスがゼロの場合でも、ベースラインを超えてバーストする可能性があります。CPU 使用率がベースラインパフォーマンス以下である大部分のワークロードでは、t3.small の基本時間料金は、すべての CPU バーストをカバーします。インスタンスが CPU クレジットバランスがゼロになってから 24 時間にわたって平均 25% の CPU 使用率 (ベースラインを 5% 超過) で実行された場合、さらに 11.52 セント (9.6 セント/VCPU 時間 x 1 vCPU x 5% x 24 時間) が課金されます。料金の詳細については、「Amazon DynamoDB の料金表」を参照してください。