Aurora MySQL 互換のハイパースケーリングでトラフィックの急増に対応

Oliver Francis、Shyam Sunder Rakhecha、Vikram singh Rai (Amazon Web Services (AWS))

2022 年 10 月

インターネットでビジネスをしていると、既存のアプリケーションインフラストラクチャでは対処できないような、かつてない急激な成長に直面することがあります。こうしたことは、製品広告の内容が想定を越える人々の関心を引いた、顧客の購買傾向が対面からオンラインへと突然シフトしたなど、さまざまな要因で起こります。

こうした予期せぬ負荷に対処するには、インフラストラクチャの大規模な拡張が必要になります。アプリケーション層をスケールする場合は、サーバーあるいはポッドもさらに追加する必要があります。しかし、ハイパースケーリングを実現する上で最も難しいのはデータベースです。データベースインスタンスを入手可能な最も大きなインスタンスサイズにスケールすることはできるかもしれませんが、それでは問題が解決しない場合があります。

本ガイドでは、データベースワークロードを Amazon Aurora MySQL 互換エディションで実行しているユーザーの方を対象に、突然の急激な成長にも対応できるようデータベースをハイパースケールする際に、実行すべき推奨事項について解説します。これらの推奨事項は、すべてが長期的なベストプラクティスというわけではありません。急激な成長が予想され、それに対処するためのプランを事前に作成できる余裕がある場合は、リソース セクションにあるブログ記事を参照してください。こちらの記事は、長期的なベストプラクティスを実装する際に役立ちます。一方、急激な成長に予期せず直面した場合は、こちらのガイドをお読みいただくと、負荷に対処し、適度な安定性を実現できます。その間に、自社のビジネスに適した長期的なソリューションを計画して実行していきましょう。

本ガイドで概説している推奨事項は、開発チームによる実装支援が必要になります。

 

ターゲットを絞ったビジネス成果

本ガイドで取り上げている方法は、以下の作業に役立ちます。

• 予期せぬ急激な成長に備えてビジネスを安定させる。急激な成長を見すえた長期的なベストプラクティスを実装するための、十分な安定性を実現しましょう。

• 財務上の損失を回避する。ハイパースケール後の環境で突然中断が生じると、顧客がアプリケーションで実行するビジネストランザクションが、減少する可能性があります。場合によっては、これにより多額の経済的損失が発生します。ハイパースケール後の環境を安定させることは、ビジネスの損失につながる長期的な中断を回避するためにきわめて重要です。