実装方法が異なる機能
Amazon Redshift SQL の多くの言語要素は、対応する PostgreSQL 実装とはパフォーマンス特性が異なり、使用する構文およびセマンティクスもまったく異なるものとなっています。
重要
Amazon Redshift と PostgreSQL に含まれる共通要素のセマンティクスは同じであるとみなさないでください。判断しかねる差異については、Amazon Redshift デベロッパーガイドの SQL コマンド を参照して確認してください。
具体的な例として VACUUM コマンドが挙げられます。これはテーブルのクリーンアップおよび再編成に使用されます。VACUUM は PostgreSQL バージョンの場合とは機能が異なり、異なるパラメータセットを使用します。Amazon Redshift での VACUUM の使用についての詳細は、テーブルのバキューム処理 を参照してください。
しばしば、データベース管理機能およびツールも異なることがあります。例えば、Amazon Redshift では、システムの稼働状況に関する情報を、一連のシステムテーブルおよびビューで確認できる仕組みになっています。詳細については、「SYS モニタリングビュー」を参照してください。
Amazon Redshift 独自の実装を有する SQL 機能の例を以下に示します。
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Amazon Redshift では、テーブルスペース、テーブル分割、継承、および特定の制約をサポートしていません。Amazon Redshift の CREATE TABLE では、テーブルに対してソートおよびディストリビューションのアルゴリズムを定義することで、並列処理を最適化することができます。
Amazon Redshift Spectrum では、CREATE EXTERNAL TABLE コマンドを使用したテーブルのパーティショニングをサポートしています。
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ALTER COLUMN アクションのサブセットのみがサポートされています。
ADD COLUMN の場合、各 ALTER TABLE ステートメントで 1 つの列しか追加できません。
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Amazon Redshift の COPY コマンドは、Amazon S3 バケットおよび Amazon DynamoDB テーブルからのデータのロードを可能にし、自動圧縮を容易にすることに特化されています。詳細については、「Amazon Redshift でのデータのロード」セクションおよび COPY コマンドリファレンスを参照してください。
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VACUUM のパラメータは完全に異なります。例えば、PostgreSQL のデフォルトの VACUUM オペレーションは、単純に領域を再利用し、再び使用できるようにするだけです。一方で、Amazon Redshift のデフォルトの VACUUM オペレーションは VACUUM FULL です。これは、ディスク領域を再利用し、すべての行を再ソートします。
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VARCHAR 値の末尾のスペースは、文字列値の比較時に無視されます。詳細については、「末尾の空白の重要性」を参照してください。