ワークグループと名前空間
Amazon Redshift Serverless でワークロードを分離し、さまざまなリソースを管理するには、名前空間とワークグループを作成してストレージリソースとコンピューティングリソースを別々に管理できます。
名前空間は、データベースオブジェクトとユーザーのコレクションです。ストレージ関連の名前空間は、スキーマ、テーブル、ユーザー、またはデータを暗号化するための AWS Key Management Service キーをグループ化します。ストレージプロパティには、管理者ユーザーのデータベース名とパスワード、権限、暗号化およびセキュリティが含まれます。名前空間の下にグループ化されたリソースには、データ共有、復旧ポイント、使用制限などもあります。これらのストレージプロパティは、Amazon Redshift Serverless コンソール、AWS Command Line Interface、または特定のリソースの Amazon Redshift Serverless API を使用して設定できます。
ワークグループは、コンピューティングリソースの集合です。コンピューティング関連のワークグループは、RPU、VPC サブネットグループ、セキュリティグループなどのコンピューティングリソースをグループ化します。ワークグループのプロパティには、ネットワークとセキュリティ設定が含まれます。ワークグループの下にグループ化されたリソースには、アクセス制限と使用制限もあります。これらのコンピューティングプロパティは、Amazon Redshift Serverless コンソール、AWS Command Line Interface、または Amazon Redshift Serverless API を使用して設定できます。
1 つ以上の名前空間とワークグループを作成できます。各名前空間に関連付けることができるワークグループは 1 つのみです。逆に、各ワークグループに関連付けることができる名前空間も 1 つのみです。
コンソールを使用したワークグループと名前空間
Amazon Redshift Serverless のセットアップには、いくつかの設定手順を実行する必要があります。手順に従って Amazon Redshift Serverless をセットアップする場合、名前空間とワークグループを作成し、それらを相互に関連付けます。Amazon Redshift Serverless コンソールを使用して Amazon Redshift Serverless 構成の設定を開始するには、[Get started with Amazon Redshift Serverless] (Amazon Redshift Serverless の使用開始) を選択して Amazon Redshift Serverless をセットアップし、その操作を開始します。デフォルト設定の環境を選択すると、セットアップが迅速になります。また、組織の要件に従って設定を明示的に構成することもできます。このプロセスでは、ワークグループと名前空間の設定を指定します。
環境の設定後に、ワークグループのプロパティ および名前空間のプロパティ は設定を理解するのに役立ちます。
AWS Command Line Interface と Amazon Redshift Serverless API を使用したワークグループと名前空間
AWS コンソールを使用する以外にも、AWS CLI、または Amazon Redshift Serverless API を使用して、ワークグループと名前空間を使用できます。ワークグループと名前空間の管理に使用できる API と CLI のオペレーションは、次の表のとおりです。
API オペレーション | CLI コマンド | 説明 |
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create-namespace |
名前空間を作成します。デフォルトでは、Amazon Redshift Serverless はデフォルトの AWS Key Management Service キーを使用して名前空間を作成します。ただし、別のキーを指定してデータを暗号化することもできます。スナップショットを復元して名前空間を作成することもできます。詳細については、「スナップショットと復旧ポイントの使用」を参照してください。 |
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update-namespace |
名前空間を更新します。 |
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get-namespace |
名前空間に関する情報を取得します。 |
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list-namespaces |
名前空間のリストに関する情報を取得します。 |
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delete-namespace |
名前空間を削除します。 |
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create-workgroup |
ワークグループを作成します。ワークグループを作成する際は、ワークグループに関連付けることができる既存の名前空間があることを確認します。ワークグループを作成する際、サブネット、セキュリティグループ、RPU などのコンピューティングリソースを指定できます。 |
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update-workgroup |
ワークグループを更新します。 |
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get-workgroup |
ワークグループに関する情報を取得します。 |
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list-workgroups |
ワークグループのリストに関する情報を取得します。 |
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delete-workgroup |
ワークグループを削除します。 |