FIFO トピックのユースケース例

次の例は、自動車部品メーカーが Amazon SNS FIFO トピックと Amazon SQS キューを使用して構築した e コマースプラットフォームを示してします。プラットフォームは 4 つのサーバーレスアプリケーションで構成されています。

• インベントリ管理者は、価格管理アプリケーションを使用して、在庫の各品目の価格を設定します。この会社では、為替変動や市場需要、販売戦略の推移などにより、商品価格が変動する可能性があります。価格管理アプリケーションは、AWS Lambda 関数を使用して、価格が変更されるたびに Amazon SNS FIFO トピックに価格の更新を発行します。

• 卸売アプリケーションは、自動車修理工場や自動車メーカーがその自動車部品を一括で購入できるウェブサイトのバックエンドを提供します。価格変更通知を取得する場合、卸売アプリケーションは Amazon SQS FIFO キューを価格管理アプリケーションの Amazon SNS FIFO トピックにサブスクライブします。

• 小売アプリケーションは、車の所有者や車のチューニング愛好家が自分の車の個々の自動車部品を購入できるウェブサイトのバックエンドを提供します。価格変更通知を取得する場合、小売アプリケーションも Amazon SQS FIFO キューを価格管理アプリケーションの Amazon SNS FIFO トピックにサブスクライブします。

• 分析アプリケーションは、価格の更新を集約して Amazon S3 バケットに保存し、Amazon Athena がビジネスインテリジェンス (BI) 目的でバケットをクエリできるようにします。価格変更通知を取得する場合、分析アプリケーションは Amazon SQS 標準キューを価格管理アプリケーションの Amazon SNS FIFO トピックにサブスクライブします。他のアプリケーションとは異なり、分析アプリケーションでは、価格更新を厳密に順序付ける必要はありません。

卸売アプリケーションおよび小売アプリケーションが正しい順序で価格の更新を受信するには、価格管理アプリケーションは、厳密に注文されたメッセージ配信システムを使用する必要があります。Amazon SNS FIFO トピックと Amazon SQS FIFO キューを使用すると、メッセージを順序どおりに重複なく処理できます。詳細については、「FIFO トピックのメッセージ順序の詳細」を参照してください。このユースケースを実装するコードスニペットについては、「FIFO トピックのコード例」を参照してください。