パス MTU 検出 - Amazon Virtual Private Cloud

パス MTU 検出

2 つのデバイス間のパス MTU を判断するために、パス MTU 検出が使用されます。パス MTU は、送信側ホストと受信側ホスト間のパスでサポートされている最大のパケットサイズです。

IPv4 の場合、ホストがパスに沿って送信するパケットが、受信側ホストの MTU、あるいはデバイスの MTU よりも大きな場合、受信側ホストまたはデバイスはそのパケットをドロップし、次のような ICMP メッセージ Destination Unreachable: Fragmentation Needed and Don't Fragment was Set (タイプ 3、コード 4) を返します。このメッセージは送信側ホストに対し、ペイロードを複数の小さなパケットに分割し再送信することを指示します。

IPv6 プロトコルは、ネットワークのフラグメンテーションをサポートしていません。ホストがパスに沿って送信するパケットが、受信側ホストの MTU、あるいはデバイスの MTU よりも大きな場合、受信側ホストまたはデバイスはそのパケットをドロップし、次のような ICMP メッセージ ICMPv6 Packet Too Big (PTB) (タイプ 2) を返します。このメッセージは送信側ホストに対し、ペイロードを複数の小さなパケットに分割し再送信することを指示します。

サブネット内のホスト間の最大送信単位 (MTU) が異なる場合、またはインスタンスがインターネット経由でピアと通信する場合、インバウンドとアウトバウンドの両方に、以下のネットワーク ACL ルールを追加する必要があります。これにより、パス MTU 検出が正しく機能し、パケット損失を防ぐことができます。タイプに [Custom ICMP Rule] を選択し、ポート範囲(タイプ 3、コード 4)に [送信先に到達できません]、[fragmentation required, and DF flag set (フラグメンテーションが必要、および DF フラグを設定)] を選択します。トレースルートを使用する場合は、次のルールも追加します。[カスタム ICMP ルール] (タイプ)、[時間超過]、[TTL 伝送期限切れ] (ポート範囲: タイプ 11、コード 0) を選択します。詳細については、「Amazon EC2 ユーザーガイド」の「EC2 インスタンスのネットワーク最大送信単位 (MTU)」を参照してください。