COST02-BP04 グループとロールを実装する - コスト最適化の柱

COST02-BP04 グループとロールを実装する

ポリシーに沿ったグループおよびロールを実装し、各グループのインスタンスおよびリソースを作成、変更、削除できるユーザーを管理します。たとえば、開発、テスト、本番グループを実装します。これは、AWS のサービスやサードパーティーのソリューションに適用されます。

このベストプラクティスが確立されていない場合のリスクレベル:

実装のガイダンス

ユーザーのロールとグループは、安全で効率的なシステムを設計および実装するうえで基本となる構成要素です。ロールとグループは、組織が統制の必要性と柔軟性や生産性の要件とのバランスを図るうえで役立ち、最終的には組織の目標とユーザーのニーズの実現を助けます。「AWS Well-Architected フレームワーク」の「セキュリティの柱」の「ID とアクセス管理」セクションで推奨されているように、適切なユーザーが適切な条件下で適切なリソースにアクセスできるようにするためには、強固な ID 管理とアクセス許可が必要です。ユーザーには、それぞれの業務を完遂するために必要なアクセス権のみを与えます。そうすることで、不正アクセスや誤用に伴うリスクが最小限に抑えられます。

ポリシーを作成した後で、組織内の論理グループとユーザーロールを作成できます。アクセス許可を割り当て、使用量を制御できるようになり、強固なアクセス制御メカニズムの実装を助け、機密情報への不正アクセスも防止できます。人材のおおまかなグループ化から始めます。通常これは、組織単位と役職 (IT 部門のシステム管理者、会計監査担当者、ビジネスアナリストなど) と合致します。グループによって、類似したタスクに従事し、類似したアクセス権を必要とするユーザーを分類します。ロールとは、グループとして義務付けられた仕事の定義を指します。個々のユーザー単位ではなく、グループやロール単位でアクセス許可を管理する方が簡単です。ロールとグループを通じてユーザー全員に一貫して体系的にアクセス許可を割り当てることで、ミスや不整合を防ぐことができます。

ユーザーのロールが変更された場合、管理者は個々のユーザーアカウントを設定し直さなくても、ロールまたはグループのレベルでアクセス権を調整できます。たとえば、IT のシステム管理者はすべてのリソースを作成するためのアクセスが必要ですが、分析チームのメンバーは分析リソースを作成するアクセスのみで十分です。

実装手順

  • グループを実装する: 必要に応じて、組織のポリシーで定義されているユーザーのグループを使用して、対応するグループを実装します。ユーザー、グループ、認証のベストプラクティスについては、「AWSWell-Architected フレームワーク」の「セキュリティの柱」を参照してください。

  • ロールとポリシーを実装する: 組織のポリシーで定義されているアクションを使用して、必要なロールとアクセスポリシーを作成します。ロールとポリシーのベストプラクティスについては、「AWSWell-Architected フレームワーク」の「セキュリティの柱」を参照してください。

リソース

関連するドキュメント:

関連動画:

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