COST05-BP04 コスト効率の高いライセンスを提供するソフトウェアを選択する - コスト最適化の柱

COST05-BP04 コスト効率の高いライセンスを提供するソフトウェアを選択する

オープンソースソフトウェアは、ワークロードに多大なコストをもたらすソフトウェアライセンスコストを排除することができます。ライセンスされたソフトウェアが必要な場合は、CPU などの任意の属性に結びついたライセンスは避け、出力または結果に結びついたライセンスを探します。これらのライセンスのコストは、提供するメリットに応じてより密にスケールされます。

このベストプラクティスが確立されていない場合のリスクレベル:

実装のガイダンス

「オープンソース」は、ソフトウェア開発の文脈で生まれた用語であり、ソフトウェアが特定の無料配布基準に準拠しているという意味です。オープンソースソフトウェアは、誰でも検査、変更、拡張できるソースコードで構成されています。組織はビジネス要件、エンジニアのスキル、予測される使用状況、その他の技術的な依存関係を踏まえて、ライセンスコストを最小限に抑えるため、AWS でオープンソースソフトウェアを使用することを検討できます。つまり、オープンソースソフトウェアを使用することで、ソフトウェアライセンスのコストを削減できます。オープンソースソフトウェアへの変更は、ワークロードサイズが拡大するにつれ、ワークロードコストに大きな影響を与える可能性があります。

ライセンスを取得したソフトウェアで得られる効果を、ワークロードの最適化にかかる総コストに照らして測定してください。ライセンス変更とその変更がワークロードコストに与える影響をモデリングします。あるベンダーがデータベースライセンスのコストを変更したなら、それがワークロードの全体的な効率にどのような影響を与えるかを調査します。ベンダーの過去の価格アナウンスを検討して、ベンダー製品全体のライセンス変更の傾向を検討してください。ライセンスコストは、ハードウェアごとにスケールするライセンス (CPU バウンドライセンス) など、スループットや使用量とは関係なくスケールされる場合があります。こうしたライセンスは、それに伴う成果が見られないままコストが急増する可能性があるため、避けてください。

例えば、Linux オペレーティングシステムを搭載した Amazon EC2 インスタンスを us-east-1 で運用する場合、Windows で実行する別の Amazon EC2 インスタンスを運用する場合と比較して、約 45% のコスト削減になります。

AWS Pricing Calculator では、Amazon RDS インスタンスや各種データベースエンジンなど、ライセンスオプションが異なるさまざまなリソースのコストを総合的に比較できます。さらに、AWS Cost Explorer では、既存のワークロード (特にライセンスがさまざまに異なるワークロード) のコストを有益な視点で検討できます。ライセンス管理については、AWS License Manager でソフトウェアライセンスの管理と処理を合理化できます。お客様は、AWS クラウド でお好みのオープンソースソフトウェアをデプロイして運用できます。

実装手順

  • ライセンスオプションを分析する: 利用可能なソフトウェアのライセンス条項を確認します。必要な機能を備えたオープンソースバージョンを探し、ライセンスされたソフトウェアの利点がコストを上回っているかどうかを調べます。好条件があれば、ソフトウェアのコストに見合う利点が得られます。

  • ソフトウェアプロバイダーを分析する: ベンダーによる料金履歴またはライセンスの改定履歴を確認します。特定のベンダーのハードウェアまたはプラットフォームで実行することについての懲罰的な条件など、結果に見合わない変更を調べます。また、監査の実行方法や課される可能性のある罰則についても確認します。

リソース

関連するドキュメント:

関連する例: